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インプレブログ!旧SPECIALISSIMA乗りのブルベライダーが新型のPROに乗ってみました!
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- 【名古屋ウェア館】尾林 佳史 24年11月24日
先日、ワイズロードスタッフ向けの大試乗会で気に入った、TREKのMADONEのインプレブログを書いた名古屋ウェア館の尾林です。
前回は、ブルベにオススメのモデルをご紹介させていただきましたが、今回は現在の愛車の新型がどう進化したのかを確認してきたのでご紹介いたします!
インプレ車体紹介
BIANCHI
SPECIALISSIMA PRO
ULTEGRA Di2 12SP
¥1,177,000(税込)
[ysid 8032809051183]
FRAME SET
¥638,000(税込)
SPECIALISSIMAには、上位グレードからRC、PRO、COMPとございまして、今回試乗したのはいわゆるセカンドグレードに当たるのですが、私の愛車がカウンターヴェイル搭載モデルであり、フレームのカーボン素材もこのPROがほぼ同等なので、RCに関しては元々あったモデルのさらに上位グレードが追加されたイメージですので、このモデルも他社のハイエンドモデルに比肩する性能を持っております!
エアロ化されて、より山岳ロングライド向きに
エアロ化でよく見る形状として、タイヤに合わせてえぐられたシートチューブがございますが、そこまで顕著ではないにしても整流効果の高い形になっています。
前作よりも太く、エアロ効果の高いカムテール形状のダウンチューブや、
OLTREからインスパイアを受けたヘッドチューブ。
ケーブル完全内装のRCインテグレーテッドハンドルバーなど、軽量モデルでありながらもエアロ性能を突き詰めていってます!
これらのエアロ化による恩恵として、旧型とRCグレードを比較すると、新型は傾斜6%・距離10km の登り坂を200Wで走行する場合、体重が60kgで8.7 秒のアドバンテージを得ることが出来るそうです。
10kmの平地では、200Wでの走行時のアドバンテージは31.19秒も得られるという、明らかなエアロ化の恩恵がございます。
もちろん、RCとPROとでは重量も違うので、上り坂でのアドバンテージはもう少し縮小されるかもですが、平地での差は大きいままでしょう。
これらのデータからみると、唯一のカウンターヴェイル搭載モデルであるPROは、ヒルクライムはもちろんのこと、高い振動吸収性によるロングライド適性も高く、平地でのアドバンテージも得られるとなるので、山岳ブルベでの最強ロードバイクになるんじゃないのかと期待してしまいます!
そして、エアロ効果も大事ですが、個人的にはそのブランド、モデルだからこそのオリジナリティがあるものが大好きで、このSPECIALISSIMAのトップチューブのなめらかな曲線がたまらんのです♡
こういう特徴があることで、他とは違う特別感を味わえ、その特別な車体を所有している満足感がありますよ♪
特に、BIANCHIは写真映えするカラーやデザインが多いので、所有していて楽しいことが多いです♪
正直、乗り換えたい気持ちがグングン上昇中でございます(笑)
SPECIALISSIMA PROのインプレ
明らかに、COLNAGOに乗ってそうな格好をしておりますが、BIANCHI乗りでございます(笑)
さて、まず乗り出しやターン直後の加速感でいえば、このSPECIALISSIMA PROでも55サイズで7.0kgという軽さがございますので、当然の如く速度の上がり方が最高クラスに早いです!
そして、巡行時にはタイヤサイズだけでなくカウンターヴェイルならではの微振動の除去が効いてますので、パワフルな踏み込みによる高い速度域でも体への負担が少なく、車体が跳ねにくいことによる路面追従性の高さを持って、ペダリングパワーのロスを軽減してくれます。
ただ、この走りやすさはカウンターヴェイル搭載の旧型でも同じですので、違いはエアロ効果の向上による速度の維持やスプリント時の伸びに出てくるのでしょうが、正直そこまでの性能をインプレ出来るほどコース環境が整っているわけでは無いですので、体感は難しかったです。
あくまで、データが示しているから、きっとロングライドやレースで高いアドバンテージを得られるんだろうなぁ~、と思っておきます。
最後に
前作との違いで一番感じられたのが、エアロ化による直進安定性の高さで、前作でも安定感は十分高く感じてますが、『エアロロードに乗っている』ような印象を受けることが多く、エアロと軽量を融合させたTREKのMADONEに近い感覚で、それをさらに軽量化に重点を置いているので、加速が命のクリテリウムだとOLTREよりアドバンテージが高いんじゃないのか?と思ってしまうほどでした。
なので、前作と軽量性も乗り心地も同レベルで、そこにさらにエアロ効果が乗っかった新型は、欠点が見つからないスーパーバイクへと進化したと言えるでしょう!
もちろん、純粋に軽さを求める表彰台狙いのガチクライマーならRC一択でしょうが、趣味のロングライドやイベントでのエンデューロ・グランフォンドといった場合も一台で楽しむ一般的なホビーサイクリストなら、このSPECIALISSIMA PROが最適解になるかもしれません!