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【レースレポ】ツール・ド・おきなわ2016【胃腸負け】
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- 【船橋店】村松 太陽 16年11月18日
11月13日に行われた「ツール・ド・おきなわ2016」に参加してきました。
28回目を迎える「ツール・ド・おきなわ」はUCIレースであるチャンピオンレースと市民レース部門・サイクリング部門・他各種イベント併催で市民レース部門だけでも3500人を数える国内最大規模の自転車イベントです。
沖縄は北部の名護を起点とする公道レースでチャンピオンレースや市民210㎞クラスは名護から以北を丸一周します。そのコースは平坦・丘陵・山とハードなコース設定となっていて各クラスとも走りごたえがあります。また海岸沿いやヤンバル路を走る景観にも圧倒されるコースです。
前日朝早い便で出発。しかしいきなり問題発生。
手荷物預かりで時間かかりすぎて出発時間ぎりぎり。なんとか手荷物預けるも保安検査の列では間に合わなさそう。一度は係員にそのままで大丈夫と言われたけどかなり時間ぎりぎりになったのでもう一度別の係員に話してVIP用(正式名称をしりません)の検査場通って走って何とか間に合う。後からまだ他の人いたり手荷物積み込みに時間かかってたので走る必要はなかったかもしれませんが、乗れないとかなったどうしようかとレース通して一番の緊張でした。
なので写真とれたのは離陸前から。
朝早かったので離陸後すぐ爆睡して気づいたら着陸に向けて高度さげて雲海に入る頃。
はい沖縄です。遅れはあったが時間帯早い便で会場入りとかには余裕をもって行けた。
受付会場。今年もやってきました。
受付して先に宿いってバイクの準備。特に問題なく組み上げて・・・・・・サイコンがない!テンションダダ下がり。
とりあえず体ほぐしと変速等チェックかねて20~30km程サイクリング。車体に問題はないが・・・・・
宿から。明日はどうなるかな?
当日スタート付近。このバルーンはサイクリング部門用、レース部門用は画像←側に設置中。
照明が必要な時間帯からみんな待機。特に50kmクラスはスタート時間はやいですからね。
【レースレポ】
スタート2時間前くらいに会場付近の駐車場へ到着。最終確認を終え一息ついてから招集場所へ。
エネルギー補給の為パンかじったりバナナ食べたりしながら待機。大阪店利田さんや永尾さん他お知り合いの方がとあいさつしながらスタートを待つ。
サイコン忘れもあって今年はセーブしすぎずに周りを見つつ序盤からアップペースで行く予定に。
定刻通りのスタート、数キロはパレード走行だが前目に陣取ったのに集団後方まで下がってしまう。
リアルスタート後すぐに海岸線沿いの2車線道路へ。幅があり道も綺麗ですぐそこに海!と走るには最高のロケーションですが、そんな最序盤の何も無いところでいきなり集団中ほどで落車発生。
毎年序盤は不安定ではあるが、工事区間とか車線減少とかもないところで落車なんてなかったですし、下がったポジション上げようと思ってたところだったので「マジか!」と思いました。
とりあえず落ち着いて無駄に力使わず復帰の流れに乗って集団に合流。先が思いやられると感じつつこのポジションは危険だということで、合流ついでにそのまま集団前方まで上がる。
その後も不安定ながら大集団で水族館の上りへ、集団のペースが速くないのも有るが去年よりは楽に登れている感じ。ここでもなるべく前目前目を維持するように心がける。
上りきっての下りへ、集団がかなりの速度になってきたところの直線でまたもや落車。しかも先頭30名ちょい位のかなり前方で発生。直接巻き込まれも突っ込むことも無かったが道路を完全に塞ぐ形になっていたので歩道側からよけて先頭追走。
かなり前目での落車だったこともあり先頭集団はペース落ち着けての走行で数分後にはドッキング。のぼりはいる前まではなるべく足を使いたく無いのだがこれも落車自体はいつものことで仕方が無い。但し今年は「なぜ」という所で落車だったが。
大落車だったので集団の人数がかなり減ったこともありその後は落ち着いて本部半島をクリアして北上、与那まで割と平穏な走行でした。本格的なのぼりのないココまでは十分余裕を持っての走行が出来ており確実に昨年よりは走れている感触。あとは上りがどうか。
(CYCLOWIREDさんより)
集団半ばあたりで上りへ突入序盤のアップダウン区間は集団についていく(去年はココで付いていけなくなってる)がきつい上りが入ってくると千切れる。その後また勾配ゆるくなるもそこは集団がはるかに有利であっという間に先頭は見えなくなり同じく千切れている大き目の集団の後ろについていく。
登りが進むにつれてペースが合わなくなり徐々にばらけて少人数の塊で登る。多少縦長になりながら山岳ポイントを通過して一端下り補給所へ。持っていたボトルは捨てずに水ボトルもらって少し飲んであとは体にかけて冷却させる。少しばらけた少人数はここでまとまって走り出し、さらに後方から追い上げてきた選手と落ちてきた選手を吸収して10数人の集団で北上していく。
ちょっとづつ人数増やしながらローテーションしてペースを落とさないように走っていると下って登り返すところで前方に集団を見つける。ただし、結構な人数がいて前にいる(登りが自分の集団より速いということ)ということで追いつくのは少し厳しいが追いつけたら大集団で大分楽できるなぁとか考える。
奥のCP通過、去年はまだスタートしていないクラスがあったが今年はスムーズにいったのか待ち集団はない。つまりは後ろからくる集団は基本なく210kmカテゴリの落車等で遅れてしまった脚がある選手の列車が来る程度ということ。昨年よりは前目の集団にいるはずなので多少は遅れれるが厳しいことには変わりなく出来るだけこの集団で走り続ける必要がある。だが2回目の普久川のダムはおそらく遅れるだろうと予想。無理は出来ないが最終列車になりそうなのから遅れるわけにはいかない。
南下する海岸線はほぼ全員が回すような形で速度を維持して進む。集団も20人前後くらいまで増えていて、相変わらず1km程?先には集団がいるが差は変わっていないようだ。ローテーションに入っているので地味に脚を削られるが回さないという選択肢はない。今いる集団を押し上げることこそが完走への道でありその為には一人でも多く1秒でもいいから回すべきだから。とはいえ上りでこの集団の前に残ることは厳しいのも事実、大人数は望めなくても少人数固まれたらなぁと思いながら2回目の上りへ。
登りに入り案の定足の残り具合で差がでて集団は崩れ縦長に、走れてるのは前5~6人ほどか。それ以外は徐々に千切れていく形。自分もなるべくついていくが序盤のアップダウン途中で足が攣りペースを落とさざるをえなくなり千切れる。かなりペースを落として走っていると少し落ち着いたので再度つらない程度にペースを上げて走る。2回目の上りは他クラスもたくさんいてどんどん追い抜いていくが、ここで遅れていると完走厳しいぞぉと余計なお節介を考えながら抜いていく。
脚は厳しい物の昨年の一回目相当のペースで登れていた気がする。サイコンがないので比較しようがないが。昨年よりは走れているということは宮城の関門(昨年のレース終了箇所)はもちろんその先の阿部の関門あたりは行けるのでは?もしかしたら完走も普通に行けるのでは?とか捕らぬ狸の皮算用を始める。登りの最中ほとんど抜かれなかったのもそれなりにペース維持して走れていると判断出来たからかもしれない。
2回目の山岳ポイント、補給所を越えて三叉路を今度は右、南下する方面へ。補給所は1本ボトルすて水をいただく。日陰はいいが日が当たるところはかなり暑く体自体が熱を持つので冷却用。下りに入り4~5人の少人数列車に乗っかり次の上りの高江へ。ここは下りきって数百メートル平坦走るとすぐ上りに入るので脚が回復しきらずなかなか厳しいポイント。それが故先頭集団では結構勝負どころの一つになっている。
登りに入るとやはり他の人のペースにはついていけない。他クラスの人よりは多少速く走れるものの210kmを走る猛者のペースは後半に入って、遅れているグループでもそこそこ速い。やはりツールドおきなわ210kmの肝は登りの力、それは先頭争いでも完走狙いでも速度域は違くても同じである。ヒルクライムみたいな速さは必要ない(もちろんあればより良い)が何度でもペース維持して登れる力が必要である。昨年より走れてるのは多少体重落とせてパワーウェイトレシオが改善したからであろう。だがまだ足りない。
一旦登り切ってアップダウン区間に入り今までにない体の不調を感じる。腹が張って気持ちが悪い。最初はなんでかよくわからなかったが補給を取ればよりしんどくなるので、おそらく胃腸が補給職の消化しきれなくなったのだろうと考えた。エネルギー切れはすべてにおいて影響が出るので小まめに補給を繰り返してきたが、もともと弱い胃腸の消化能力と大きく必要な運動エネルギーで内臓機能までエネルギーが行かなくなったのだろう。これで吐き気があるなら吐いてしまえば少しすっきりしそうなものだが腹でぐずぐずしてるだけで出そうにないのが厄介。
その後はペースが上がらずさらには補給がとりづらい状況で悪循環に。単独走行になりよりペースは落ち、昨年と変わらない感じに。脚が動かないのはなんとか出来る気がするが気持ちが悪いのはどうにも対処できない。宮城までの上り下りでちょっとづつ後ろから抜かれていき状況的に厳しくなってきたなと考えるもどうにもならず。それでも宮城の関門は問題なく通過して下り基調に。しかしペースを上げるべき下りでペースは上がらず平坦になっても同様で上りがあると一気にペースが落ちる。
どんどん後ろから抜かれながらなんとか阿部の関門も通過。少しだけ気持ち悪さが収まりかけたのでエネルギー切れしかけている脚に鞭打ってペースが落ちないようにする。「他の210km選手程厳しく研鑽を積んでこれたわけではないがそれでもおきなわに向けて頑張ってたのは完走する為であり気持ち悪いくらいなんだ、あと25kmでゴール、実質あと18km程(川上の関門までの距離)だろ。」と自分に言い聞かせて走る。
這う這うの体ながら海岸沿いを越えていよいよ最後の難関羽地の上りへ。平坦ではだましだましペースを維持できたものの上りになるともうよろよろ。最後の登りとあってバイクを降りて歩く人もちらほら。それを横目に登り切ってしまえばなんとかなると思いながら登るもトンネルが見えてくるあたりで後ろから道路封鎖解除の放送をする車両がやっていくる。
ここまでかと遅いペースがさらに遅くなり、止まって休もうかとも思う。しかしレースは終わってもどちらにせよ帰らなければいけないし後10km程で回収車に乗るのも何なんで結局走らなければいけないし、どうせ休むなら関門までということでよろよろ上る。羽地のいやらしいところは遠目から見える登りとトンネル後の直登終えくだりに入ってももう一度登らなければいけない所で、しかも距離は短いが結構な勾配になっている。
とりあえず川上の関門まで走り切りDNF。ゼッケン外してセンサー返して一休み。少ししてメイン会場まで自走で帰る。毎度ながらすでにないゴールのバルーンが悲しいものです。
結果 DNF(川上関門) *川上関門で約203km、羽地序盤で封鎖解除なので実質195km程走行。
とりあえずサイコン忘れはまずいです。走行中はともかく反省点の洗い出しなどが数字として見れないのが痛いです。
それとレポ中にも書きましたがおきなわは登りを走れないといけないので改善されつつあるとはいえまだまだな状態、むしろ川上まで行けてるのが体重的にはそれなりに驚くべきかもしれません。というと体重落としてパワーウェイトレシオ改善すれば十分完走は可能ということ。
上使用済み、下未使用。途中気持ち悪くなって消費しきれなかった。
補給に関しては5日前くらいから梅丹のTOPコンディション(本当は2週間前から望ましい)つかっていましたがコンディションを上げるためで地力を上げるわけではないので難しいところです。高エネルギーは補給食は基本内臓に負担をかけるのでそれ以外での補給も検討しないといけない。
当日は挨拶もそうそうに宿へ戻りひたすら休む。
翌日恒例の回復走を20~30km走る。脚がバキバキでどのくらいで回復してくれるのか。まぁレースはもうないのでいいのですが。
また来年ここに戻ってこれるよう、そしてゴールラインを越えれるようがんばります。