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カンパの新型ハイペロンウルトラ各部を見ていきます。

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上野アサゾー店】石川 康輔 23年04月15日

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リム美しすぎる!カンパニョーロのHyperon Ultraが入荷してきたのですが、専用設計の部分が多いので各部を見ていきましょう!

ハイペロンウルトラ

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ハイペロンというホイールはご存じですか?

カンパニョーロはその昔BORAシリーズとは別に超ローハイトリムのカーボンホイールを作っていました。ローハイトで軽量なカーボンリムでありながらねじれに強いリムで確かプロチームも山岳ステージでは使っていた記憶があります。プロが使える剛性の高いリムが特徴でしたね。

リムブレーキのホイールとして当時珍しかったカーボンクリンチャーも早い段階からラインナップされていたりとカンパニョーロホイールの中でも特異な存在ではありましたね。

そのハイペロンという名前で登場した最新のディスクブレーキホイールが今回の”ハイペロンウルトラ”

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リムハイトは37mmと低すぎず高すぎずの丁度いいバランス。ガチガチのレーサーが使っても大丈夫なぐらいのリムハイトですね。

内幅21mmのリムは昨今の28cタイヤに最適化されオールラウンドに使えるバランスの良いホイールに仕上がっています。内幅19以下のホイールを使っている方は21のリムを使うと安定感を感じる事と思います。かつ、剛性高くて硬いという感覚もあるかもですね。

チューブレスにも対応する2Way-Fitリムでありながらも1240gと大変軽く今回のハイペロンもヒルクライムを趣味にしているライダーに人気が出そうなスペックとなっております。

BORAとの違いはどこにあるのでしょうか?

BORA ULTRA WTOにも33mmハイトのヒルクライム系のオールラウンドホイールがございますが根本的に何が違うでしょうか?

個人的に気になる数字がハイペロンは耐荷重が115kg、BORAが120kgとなっています。

重さに耐えられるという事はそれだけ剛性の高い設計のホイールとも言えます。

設計的な余裕があるので高速走行を主体としてアップダウンをガシガシこなす、よりレーシーな硬いホイールを好む方はBORA ULTRA WTO。が良いと思います。エアロハブも採用して高速走行重視になっているので平均速度の高さでは有利なはずです。

ヒルクライム性能を主体に反応性の高い軽やかな感じを好む方は最新のハイペロンが合うのではないでしょうか?

ハイペロンはG3スポークパターンを採用していない点でも剛性をギリギリまで高めているという感じではないので、少しマイルドな踏み心地になる気がします。(微妙な差なはずなので自分のバイクで両方所有して乗り比べしたいです)フロントのスポークも21本と少な目で剛性よりも軽さを意識した作りですね。何より軽いので極限での剛性は差が出るはずですね。

リムが美しいですね

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BORA WTO ULTRAと同様に特別な製法と仕上げで美しすぎるカーボンリムとなっております。H.U.L.Cを更に軽量化を果たすためにBORA ULTRA WTOと比較してつなぎ目を少なくしているようです。

リムの内側の処理も丁寧でまるでアルミリムの様に段差の少ない美しい仕上げです。きっとチューブレスのセットアップもしやすいことでしょう、、、

ハブも軽量スペシャルです

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カルトベアリングを採用しているのは当然に、かなり細身の軸になっていますし、ハブのパーツが今まで見たことない形状になっているので、軽量化の為に専用でいくつかパーツを設計しているのでしょう。

ちなみに、フリーボディにこんなロゴが入っています

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セラミックベアリングを使ったフリーボディ!

確かにこれまでになかった表示です。これって他のホイールにも使えますかね?

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後輪のスポークはカンパでは珍しい左右同本の2クロス組

ハイローフランジとクロスの位置を調整することで左右のバランスを整えている感じです。シンプルな形状で軽量にする為の新しい試みが見て取れますね。

フロントハブもすごくコンパクトで軽量を重視した作り

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スポークの形状も普通のとは少し違ってエアロとバテッドスポークの間みたいな独特の形状です。スポークテンションもニギニギする限りでは鬼のように張っているのでフロントホイールによる旋回性の速さや反応性はすごく良さそうです。

BORAの様なエアロハブではないのでスピードセンサー巻きやすそうですね。

このプロがレースで使うというよりも、どれだけ色々なアップデートを施せるかを試したようなホイール、、、メチャメチャ好きです!!

後輪も格好いいですが

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個人的には前輪が好きですね

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ハブの性能を落とさないようにギリギリの設計を煮詰めてきた感じがしてすごくいいですね!!!

これ以上華奢に作るとカルトベアリングの良さも薄れてしまいますし、調整式のハブだとここまでが限界のラインかもしれないですね。

まとめ

昔のハイペロンもすごくハイトの低いリムで好きでしたが、この新ハイペロンは現代の技術の粋を集めたようなプレミアムなホイールに仕上がっております。

ハブの性能はディスクロードになったことでより重要になったと個人的には感じています。ガッチリとフレームと固定されるのでハブの性能は感じやすいですからね。

回転性能の高いカルトハブと最新の剛性の高いローハイト(セミディープ?)リムで軽さ以上に効率よく登れるホイール。

凄くいいですね!!

これが出るの知ってたら色々買わないでこれの為に貯金しておいたんですけどね、、、

凄く欲しいです!!

商品詳細

商品:CAMPAGNOLO HYPERON ULTRA

仕様:

重量 1,240g(2-WAY FIT)
重量制限 115kg(自転車含む)
リム素材 Aero-Space grade carbon fiber
サイズ ハイト:37mm
リム外幅:27mm
リム内幅:21mm
タイヤタイプ 2-WAY FIT
スポーク F/21本、R/24本
ニップル アルミ、Aero Mo-Mag
ハブ アルミボディ HG11
対応段数11速~12速(8・9・10速はスペーサーがあれば対応可能)
ベアリング CULTベアリング
アクスル フロント12x100mm、リア12x142mm
ブレーキシステム AFS

価格:¥592,900-税込→  アサゾースペシャルプライス!¥503,965-税込

[ysid 8055136021445]

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