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【SPEEDPLAY】いまこそスピードプレーの誤解を解く。

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新橋店】石澤 貴志 22年10月27日

SPEEDPLAY ZERO STANDARD

 

新橋店石澤です。
ロード用ペダルを選んでいると、ときおり得体のしれない丸っこいペダルが売り場に現れることがありませんか?
今日はそんな謎のペダル、スピードプレーについて、皆様にご紹介したいと思います。

 

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SPEEDPLAYとは

ながらくロードバイク用ビンディングペダルとして3大勢力と目されていた、SHIMANO、LOOK、TIMEの前にさっそうと現れた、アメリカンブランドのスピードプレー。
登場当初はトライアスリートだけが使うキワモノペダルという扱いでしたが、プロロードチームへの供給も行い、世界のひのき舞台で実績を上げたことによって、旧来の勢力に大きく食い込む有名ペダルメーカーへの転身を果たしました。

 

全く異なる発想で生み出された、真のビンディング「ペダル」

ほかのロード用ペダルと全く異なるその形状は、そもそもの発想のスタート地点が違っているから。
ロードバイク用を含め、一般的なビンディングペダルは、実はスキーのビンディングを模倣するところから設計がスタートしています。
ペダル本体に可動部分が設けられ、その内部にクリートを収めるという構造は、スキー板のビンディングとブーツの位置関係をそのまま縮小したもの。しかし、スピードプレーはその構造に満足しませんでした。

ロードバイクのペダルはあまり大きくなりすぎると、コーナーを曲がる際に地面に接触してしまいます。
かといって小さくしすぎると、今度は踏面積が小さくなり、ペダリングパワーを効率的に伝えることができません。
結果的に、それまで市場に存在するロード用ペダルは、面積を確保するために大きくなり、踏み面が片側のみのものばかりでした。しかし、それがロード用ペダルの常識だったのです。

 

SPEEDPLAY ZERO STANDARD

 

スピードプレーはその常識にメスを入れました。
クリート側に可動部分を移動し、ペダル本体はシンプルな丸形状に。
地面により近いペダルがコンパクトになることで、路面との接触は最小限に抑えられます。
さらに踏み面を増やしてもペダルの体積がほとんど増えないことから、ロード用ビンディングペダルでは類を見ない、両面踏み面を実現しています。

 

ライダーへの負荷を最小限に抑えるフリーフロート

 

ビンディングペダルはライダーの踏力を強力に自転車に伝えることができますが、一方でヒザへの負担が増えることもある諸刃の剣。
スピードプレーはその問題点を解決すべく、ボディ形状を真円にしています。
ペダルを中心にクリートが左右に回転することで、他の追随を許さないなめらかなフローティングを実現しました。
さらに現行のZEROシリーズでは、 フローティングの可動角度を自由に調整可能。
最大の左右各15°から、全く動かない0°まで、左右を個別に無段階で調整でき、あなたが希望する最適な角度と可動範囲を実現します。

 

ビンディングとして最高クラスの空力性能

 

SPEEDPLAY ZERO

すべての稼働機構をクリート側に収めたことで、ペダルがコンパクト化したことは空力の面でも有利に働きます。
ペダルがクリートに埋没することで、他社に比べ優れた空力を発揮。さらにクリートには歩行性を確保するとともにディンプル加工で空気をきれいに受け流すカバーを設け、シューズとも一体化したエアフローを確保。
空気の流れを止めないなめらかな形状で一体化したペダルとクリート、そしてシューズが、エアロロードにも劣らない空力効果を発揮します。

 

こまやかで性能を犠牲にしないセッティングの自由度

先に挙げた「フリーフロート」による回転のセッティングもそうですが、セッティングの作業性が非常に優れているのもメリットです。
他社の場合、クリートの位置を変更しようとすると、前後・左右・角度のどれかを調整する場合でも、クリートをシューズから一度浮かせる必要があります。角度だけを調整したいのに、前後位置がずれてしまうなど、調整したい項目だけを独立して調整するのは手間がかかります。

スピードプレーの場合、クリートの前後、左右、そして角度はすべて別々のボルトで調整します。
角度を調整したい場合、クリートの前後左右とは全く別のボルトを操作して作業を行うため、あなたが本当に調整したいセッティングだけを変更できるのです。

 

スピードプレーにまつわる誤解

 

その独特すぎる形状から、さまざまな憶測が飛び交うスピードプレー。中には「磁石の力でくっついてるんでしょ?」という質問まで飛んでくることも…
さらに、他と異なる使い方のノウハウが必要なことから、「失敗の経験談」ばかりが出回ることもしばしば。
そんな誤解をひとつひとつ、ここで解き明かしてまいりましょう。

 

 はめにくいんでしょ?

着脱の動作、とくに装着がキツいというイメージはよく出回っていますが、それは複数の原因があります。
実はスピードプレーのクリートは、同じZEROでも世代によって違う形状のものがあります。
旧型のクリートはその設計上、固定ボルトを締めすぎるとクリートの着脱がキツくなってしまいます。
また、クリートを取り付ける前に、ソールのカーブに合わせてシムを取り付ける必要があるのですが、これを適切に選択していないとやはり着脱がスムースでなくなってしまいます。
適切なセッティング(取り扱いに習熟したショップでの作業をお勧めします)をきちんと行えば、スピードプレーはスムースな着脱をお客様にご提供いたします。

 

バネが折れるんでしょ?

 

クリートの内部にバネ(といってもいわゆる弦巻バネではなく、C字型の鉄板です)が入っているのですが、これが折れるというトラブルが起きることがあるようです。
しかしこの現象が起きているクリートを写真などで拝見すると、クリートがホコリまみれになっていたり、かなり使い込んで消耗していることが多々あります。
スピードプレーに限らず、可動部分は可能な限り清潔にしておく必要があるもの。
定期的な清掃と、ホコリを寄せ付けないドライタイプの潤滑剤を塗布することで、トラブルは最小限に防ぐことが可能です。
また、前項でお話ししたクリートの取り付けセッティングが不適切な場合も、バネに不要な負荷がかかり、折れる原因になります。
また、高価だからといってクリートを何年も使い続けると、どんなメーカーのクリートでも壊れてしまいます。消耗の状態を確認し、定期的に交換しなければならないのはどのペダルでも共通です。

 

小さいからパワーロスするんでしょ?

 

スピードプレーのペダルは他社と比べてコンパクトなので「小さいので力を効率的に伝えられない」というイメージを持っている方もいらっしゃるようです。
たしかにペダルのサイズそのものは小さいのですが、重要なのはサイズではなく接触面積。
実は、一般的なロード用ペダルは、クリートとペダルはわずかな面積でしか接していません。
それに対してスピードプレーは、クリートとペダルのフラットな面がほぼ全域で接触。踏力をロスせず、効率的に力を伝えることができるのです。
ちなみに他社のペダルは、面積ではなくクリートとペダルの接触幅を広げることで安定感を確保しているモデルが多いです。たしかに固定感は向上するのですが、一方で足首の可動域に制限が発生し、ひざの痛みにつながることもあるので注意が必要です。

 

長持ちしないんでしょ?

 

以前のスピードプレーは、どうしても消耗しやすい部位がありました。
なめらかなフローティング実現したため、ペダルのエッジはクリートとこすれて摩耗します。
しかし最新モデルになってからは、特に消耗しやすい部位をこれまでの樹脂製から金属製に変更することにより、摩耗に対して強いボディに生まれ変わりました。
また、ベアリングのグリスが抜けやすく、定期的な洗浄・潤滑が必要なのも面倒でしたが、これもべアリングのタイプを変更し、メンテナンスフリーへと進化。
消耗しやすいペダルだというのは、昔話となりました。

 

スピードプレーを使おう

 

スピードプレーが単に奇をてらっただけのペダルではなく、数多くのメリットを持ちながら欠点を克服したペダルであることはお判りいただけたでしょうか。
パワー伝達効率に優れ、膝にやさしく、両面キャッチで楽々着脱ができるうえ、細やかなセッティングが可能で空気抵抗まで少ないという、ペダルとしてゼロから考えられたビンディングならではのメリットをたくさん持っているスピードプレー。

 

ラインナップ

 

そんなスピードプレーのラインナップはこちらでございます。

 

ボディ本体にカーボンコンポジット、シャフトにチタンを奢り、ペア164gの軽さを実現した「NANO」

 

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ステンレスシャフトを採用し、体重制限のないスタンダードな「ZERO」

 

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クロモリシャフトでコストダウン、さらに着脱が容易なクリートをセット。初心者にオススメの「COMP」

 

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あえて踏み面を片面とし、空力効果を最優先した「AERO」

 

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さらに、レースを視野に入れたトレーニングに必須のパワーメーター内蔵タイプもラインナップ。
両側センサーと片側センサーをラインナップし、ご予算とデータ品質のご要望に合わせてお選びいただけます。
また、パワーメーターつきモデルは輸入代理店のインターテックのオンラインストアからPOWRLINK ZEROの10日間お試しレンタルが可能。
高額なパワーメーター付きペダルを、事前に感触を確認してから買えるのは安心ですね。

 

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レンタルについては、こちらの記事もご覧ください。

 

 

数多くの利点を持ったスピードプレー。豊富なラインナップから、あなたにピッタリの1ペアを取り付けて走りに出かければ、その使い心地をきっと感じていただけるはずです。

 

 

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