CANNONDALE独自のBB規格「BB30」
30mmの大径スピンドルを採用。最も大径なシールドベアリング。左右のベアリングの間隔が広いため優れたねじれ剛性。
フレーム、ベアリング、スピンドルのいずれの間にもプラスチックパーツを介さず、金属パーツ同士の高精度な勘合によってスムーズかつダイレクトなペダリング、クランクの回転を実現しています。
本当です。組み立てをしていても、クランクの回転のスムーズさには驚かされます。
実は、ほとんど問い合わせの無くなったBB30の音鳴り問題
しかし!音鳴りの問題がつきまとう、、、と思いきや、実は問い合わせが殆どありません。
ベアリングのアップデート、スピンドルの強度アップなどなど、マイナーチェンジを重ねた結果、音鳴りの問題はほとんど解決されてきています。
それでも消耗品であるベアリング、スピンドルが摩耗すれば、金属同士の勘合ですから軋み音も鳴ります。
そこで久々にご依頼をいただいたのがやはりBB周りの音鳴り問題。
しかし解決しなかった音鳴り
今回の音鳴りはBB付近から。ベアリングは触診で問題なし。という事でスピンドルを疑います。
左が使用済み。右が新品です。ノギスで測ると、消耗部分がφ0.12mmほど細くなっていました。
このスピンドルを交換して音鳴りチェック!!...も解決せず。ただ、軋み音は音は小さく、頻度も少なくなっています。
意外?音鳴りの原因
チェーンをクランクから外した状態だと鳴らないことがわかりました。つまり、チェーンを引っ張られない状態だと鳴らない。ということなので、、、チェーンリングが音鳴りの原因です。
スパイダークランクのチェーンリングを固定しているThreaded Ringを増し締め。5分の1回転程緩んでいました。
いざチェック!!...解決です!!
音鳴り改善はパーツ全てを疑う、総当たりで原因を調べる大変な作業です。
時間はかかりますが、原因究明のお手伝いができますので、お困りのことがあればお気軽にご相談を。
府中多摩川店 吉田