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【新製品】『RDハンガー=専用品』の時代は終わり?SRAM ユニバーサルディレイラ―ハンガー/UDH登場!!!

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横浜ワールドポーターズ店】松野 望士 20年08月27日

横浜店松野です。

最近、スポーツバイクのとある「問題」が解決されそうな時代が来てます。
……そう、「リアディレイラーハンガー問題」です!!!

 

 

 

リアディレイラーハンガーって?

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フレームと変速機(ディレイラー)を繋ぐこちらのシルバーのパーツ。こいつの名前がリアディレイラーハンガーです。

 

リア=後ろ
ディレイラー=変速機
ハンガー=吊り下げるやつ

みたいな感じです。

 

 

フレームに後ろ変速機を取り付ける部分の名称で、長いのでRDハンガーと略します。衝撃を受けた際にあえて変形することで大事なフレームを守る役割なんかもある部分ですね。

 

 

 

 RDハンガーの問題点

 

RDハンガーについて回る問題点として、メーカー/モデル/年式/はたまた生産ロットによってその形状が全く異なる事です。

 

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当たり前ですが、形状が異なると当然使いまわしもできません!同じメーカーの中でもモデルが違えば形が違う事がほとんどですし、一部のモデルでは生産のロットでも変わってしまう事も。例外的に、OEM先が同じだと違うメーカーでも合う事が極稀にあります。

 と、いう事は自転車のモデルの数だけRDハンガーが存在するので、膨大な数の種類が存在するわけですね…。よほど人気なモデルのハンガーでないと店頭在庫として持つことは殆どありません。

 

基本的にメーカーから取り寄せになるのですが運が悪いと欠品していて数カ月の納期がかかってしまう事もありますし、古いモデルの場合ハンガーがすでに生産終了してフレームはまだ元気に使えるのに修理不可なんてことも!

 

 

 

フレームの素材としてアルミやカーボンが一般的になり鉄と違って曲げ直しが難しい為(折れやすいので)、わざわざハンガーを別パーツにしているからこそ起きてしまうこの問題。

……解決される時代が来ちゃったかも!?!?

 

 

 

 

ハンガー全部一緒にしちゃえ!

 

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最近のMTBで頻繁に目にするこのRDハンガー。
これ実はフレームメーカーではなく、コンポメーカーのSRAM製品でして

商品名はSRAM Universal Derailleur Hanger、略してUDHです。

 公式サイトはコチラ

 

 

「ユニバーサル」が示す通り、各社共通で使えるRDハンガーと言うわけです。
UDHに対応しているフレームであればメーカー、年式、モデル問わずなんでも使えるんです。 

「UDH対応フレーム」と言えば使えるのはこの一つのみ!RDハンガーを探すためにメーカーに確認したり、写真を送ったり、お店に自転車を持ってくる必要もありません。フレームメーカーによって使用するワッシャーの径が多少異なるぐらいの違いしかありませんので、注文の際は「〇〇(メーカー)の××(モデル名)のUDH下さい」とスタッフにお声かけいただくだけです(笑)

 

更に!集団でライドしていてうっかり転倒し、ハンガーを曲げてしまった場合。UDH対応バイクであればハンガーは使いまわすことが出来ますので、予備のハンガーをトラブルがあったバイクに使用する事だって出来ちゃいます。

これは特にレース等で使用する際にも、スペアパーツの管理がとても楽になりますね!

 

………すごくね!?!?

 

 

 

 問題解決その2!

 

ついでにもう一つの問題をちょっとだけ解決してくれるのです!

UDHを採用することによってスルーアクスルのシャフトの規格がある程度限定されます。

 

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ロードでもMTBでも一般的な12mmスルーアクスルなんですが、決まっているのは「軸の直径が12mm」ということのみ。シャフトの全長、ネジ部の長さ、ネジのピッチや調整方法など、各フレームメーカーが好き勝手に色々なものを採用しているのが現状です。

レバーの仕様が気に食わないとか、無くしてしまったとか、破損してしまったとか。交換したくても各部のサイズが合わず、純正しか使えない!なんてこともあります。

 

 

 

 

 

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しかし!UDHはスルーアクスルシャフトのネジをハンガーのパーツで受ける構造です。
という事は、ネジ部の長さとピッチは絶対にUDHに合わせなければなりません。そうじゃないとUDHに対応できませんので!

 

具体的には

・太さは12mm ・ネジのピッチ(粗さ)は1.0 ・ネジ部分の長さは12.7mm

となります。12.7mmは1/2インチなのでいかにもアメリカのメーカーっぽいですね(笑

 

 

フレームによってエンドの厚みが異なるのでシャフトの全長はUDHには縛られません。しかし、UDHが普及すればシャフトの種類はぐっと減り交換もしやすくなるはずです!!

 

 

 

他にもうれしい機能が!

 余談ですがこちらのUDHですが大きいボルト一つのみで固定されいているのでディレイラーが障害物にヒットした場合などにグルンと全体が回転し、ディレイラーを守ってくれる機能もあるのです!

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マニュアルに書いてあるのですがフレームやハンガーにグリスは塗ってはいけないみたいです。もしかしたらグリスを塗ると簡単に回転してしまうのかもしれませんね。 

 さらにはトップ側へのチェーン落ちの際にフレームの隙間にチェーンが挟まってしまうことも防げる形状にもなっており、なかなか考えられた形になっています!!

 

 

採用のデメリットはほとんどない!?

上記の通りSRAMが提唱した規格であるUDHなのですが、なんとフレームメーカーは無料で採用することができます。

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フレームメーカーがUDHを採用したい場合には無料のライセンス申請をして、決められた寸法通りに作るだけです。寸法や要検さえきちんとすればオリジナルなハンガーを作って取付してもOK!
可変チェーンステイなど特殊なエンド形状では作りにくそうなのですが、無料で採用できるので採用モデルがどんどん増えているんです。(どこかの国内コンポメーカーとは大違いです)

 

 

実は新型コンポの布石かも…?

最近ちょこちょこ写真が出回っている、SRAMの新型MTBコンポ。

ジャパン MTB カップでも実物を見ることが出来ました!

 

従来のRDハンガーとは取り付け部分の形状が大きく違いますよね。しかも出回っている写真、どれもUDH対応フレームばかりです。

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…もしかしたら新型コンポはUDH対応フレーム専用だったり!?

 

今後に期待です!!!!

 


 

2023/04/08追記

新型コンポ注文しちゃいました!

こちら

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