かつてはトッププロライダーのみが手を出せたパワーメーターも、
近年は手頃になりアマチュアライダー達にもどんどん広まっています。
そんな中クランク界のパイオニア的存在の「ROTOR」から、第4世代となる
新型パワーメーター「2 IN POWER」がリリースされるということで、早速
情報を拝聴しに行って参った次第です(`・ω・´)ゞ
クランクのセンサーで左右のバランス計測が出来た第1世代「ROTOR POWER」
左クランクのセンサーで単独パワー計測の第2世代「ROTOR POWER LT」
センサーをアクスルに内蔵してスマートになった第3世代「ROTOR IN POWER」
そして新たに発表となったのが第4世代「ROTOR 2 IN POWER」です!
アクスル内部にセンサーを入れた「クランクシャフト測定」を採用。
左クランク用のひずみゲージや電子機器、バッテリーが収まっており、
第1世代や第2世代に比べて外からの衝撃に強く、MTBやシクロクロスの
ような転倒が多い競技でもトラブルを起こしにくいという耐久性が最大メリットか。
第3世代の「ROTOR IN POWER」との違いは、ひずみゲージが右クランク側にも
内蔵されており、これにより左右のパワーを独立して計測が可能になっています。
この構造の大きなメリットは季節や環境で数値が左右されにくい事!
ひずみを計測するパワーメーターは気温変化の影響をもろに受けます。
しかし!7005アルミで厚めに作られたクランクとシャフト内蔵構造により、
数値への影響が抑えられているので、通年通して誤差が少ないのです。
そして今回新たな変化としてバッテリーが「充電式」になった点です。
第3世代「ROTOR IN POWER」は単3電池の交換式でしたが、今回は
専用端子を用いたUSBケーブルで充電が可能との事。
連続稼働時間は250時間、10分間計測が無ければスリープモードに入り、
バッテリー消費を最小限に抑えてくれます。
ビンディングをはめる程度の衝撃でスリープが解除されるので、1時間平均
20kmの距離を走ったとしても、4000km以上バッテリーが持つ計算です。
充電式としてはかなり長く使用する事が出来ますね。
▲先端だけ赤くグラフィックが変化、このワンポイントがたまらない!
会場では早速来場者が漕いで色々と試していましたよ。
ROTOR 2 IN POWERは左右のただのパワー計測のみならず、トルク比率や
ペダリング効率、平均と最大パワー比率など細かい項目でパワーを分析。
次世代パワーメーターはただパワーを測るだけの為では無くなっていますね。
計測方法を他社とは違う方式を採用しているので、Q-RINGのような楕円形、非真円
チェーンリングを使用してもパワーに誤差が出ないのも2 IN POWERの魅力です。
そしてこういったデータを元にしてパワートレーニングのコーチングを専門に
行っているアメリカのトレーナー集団「ピークコーチンググループ」所属の
中田尚志コーチから世界のパワーメーター事情を教えて頂けました。
なんとこの方先日の全日本選手権タイムトライアルを優勝した西園選手や、
世界選手権にも出場する日本のトップMTBライダー山本幸平選手を
鍛え上げ、今もコーチをしている超凄い方でした!
▲中田さんの指導を仰げばトップライダー入り確実!?
インターネットが普及した今、パワーメーターやGPSログのデータを使った
新しいサービスが世界中に次々と展開されています。
パワーコーチングもデータを分析してトレーニングを提案していくので、
例え選手が世界の裏側に居たとしても、コーチングが可能という事ですね。
第4世代「ROTOR 2 IN POWER」は7月中旬発売!
ファーストロット分は入荷が少なく、8月中旬にセカンドロットで
数も潤沢になっていくとの事。すぐ欲しい人は見つけたら即決か!
ラインナップは165mm 167.5mm 170mm 172.5mm 175mmのクランク長。
気になる価格は188,000円+税
ROTORのクランクだけでも約56,000円はする事を考えると、パワーメーターに
13万円ほど掛かっていると思えば意外に悪くないお値段設定になってますね。
何よりルックスがカッコいい・・・これをつけたら玄人入り確実!
トップアスリートを目指すなら、最先端のトレーニングであるパワートレーニングを
することは最早必要不可欠な時代になっています。
パワーメーターはマシンが速くなる機材ではありません。
貴方を速くする機材です。
がむしゃらに踏んで走っていると自覚があるならば、先を照らしてくれる道しるべに
ROTOR 2 IN POWERの導入は決して損は無いはずですです。
パワートレーニング、始めてみませんか?