池袋チャーリー、本日の作業は【ステム交換】
スポーツバイクのサイズ調整の要ともいえるパーツ、『ステム』。
「ハンドルが遠くて持つのに必死だよ~」という方には短く・高くと楽チンに♪「もっとガンガン攻めたいゼ!!」という方には低く・長くとレーシーに♪
ステム交換はハンドルまでの距離を調整しすることで愛車をまた1歩自分好みへと近づけるパーツなのですが…、ご購入前に各サイズのチェックをお忘れなく‼
【ハンドル・クランプ径】
ハンドルをクランプ(固定)する箇所なのですがそれぞれハンドルクランプ径はハンドル外径に依存しますのでチェック!!
左から[25.4]・[26.0]・[31.8]と、現行3サイズが主流。
上記サイズ以外にもDEDAの[31.7]サイズ等メーカー独自サイズもございます。
※クランプサイズが合えば他社ブランドの組み合わせでお使いいただけますが、原則ハンドルとステムは同一メーカー合わせでのご使用を推奨いたします。
【コラム・クランプ部】
フレームとハンドル周りを繋ぐ箇所。フォーク直上に突き出たパイプ(コラム)にクランプしますのでフォークコラム径に依存します。こちらもチェックをお忘れなく♪
「25.4」
1インチ規格で旧車やクロモリバイクなどに多くみられるコラム径。現在は1-1/8規格ステムにシム(スペーサー)を噛まして使う事が多いです。当店では単体1インチ規格ステム在庫としてではなくシムと合わせたステムの在庫となっております。
「28.6」
1-1/8インチ規格で現在主流となるコラム径。独自規格や旧規格のものでない限りはこちらの選択で問題ないかと思います。当店の在庫でもこちらがメインとなっております。
その他メーカー独自の「31.8」1-1/4インチ規格の通称スーパーオーバーサイズや、「38.1」1.5インチ規格の通称ワンポイントファイブという規格もございますので注意が必要です。対応ステムは現在庫はしておりませんのでお取り寄せとなります。
【ステムアングル】
ステム角度は乗車姿勢に大きくかかわるサイズ。操作性やヘッドパーツに掛かる負荷の点からもチェックしておきたい箇所です。愛車のヘッドアングル(バイク前方パイプの角度)を基に選択するのが良いでしょう。
ロードバイクのヘッドアングルは概ね「74°前後」が一般的。
それより角度の値が大きければハンドルのキレが上がり、値が小さければ安定感が増します。
シマノPROの代表的なモデル『LTステム』では3アングルラインナップ
左から「±6°」・「±17°」・「±35°」それぞれこんな感じ。※左の角度を90°から引いた「84°(±6°)」・「73°(±17°)」の表記もあります。
仮にヘッドアングル「73°」のリドレーFENIX-AL(Sサイズ)のステムを地面と水平にしたい場合、
FENIX-AL完成車の付属ステムは「±6°」でこの傾斜なので、
カタログのジオメトリを参考に 、
地面に対し90°にしたいのでヘッドアングル「73°」を「90°」から引くとステムアングル「±17°」が最も水平に近いということになります。
ステム上下を返しポジションの上げ下げも可能ですが、ハンドルまでの距離も負荷のかかり方も角度が大きい分だけ変化しますので無理のない範囲でがよろしいかと。
また、上記でご紹介しました「±6°」・「±17°」・「±35°」以外にも角度のついたステムは存在いたします(お取り寄せ対応)ので、スタッフまでお尋ねください。
…と長々書いてしまいましたが、「長さ・2つの径・角度でしょ、大丈夫!!知ってる知ってる!!」とご存じの方も多いでしょうが本当に伝えたかったサイズ選びの落とし穴がココ!!
【コラム側チューブ長】
実は多くの皆様が見落としがちなこの部位の長さ(というか幅)。一見どのステムも同じように見える長さなのですが…、
【ITM】
・ARIESカーボン[40.0] ・A RRACOカーボン[39.0] ・ALCOR80[38.0]
【DEDA】
・SUPER LEGGERO[36.0] ・ZERO100[40.0]
・ZERO2[38.0] ・ZERO1[39.6]
と、主要メーカーの各モデルで少し調べてみましたがどれも微妙な誤差がありました。0.5mm程の差は大目に見るとして中には軽量モデルの為か4mmの差があるものも…。
『ステムを交換してから何だかハンドルがガタつくな~』と経験された方いらっしゃらないでしょうか?実はこの微妙な差が原因かもしれません!
こちらは通常、付属ステムの場合
こちらはコラム側チューブ長の短いにステム変更した場合
仮にコラム側チューブ長が[40.0]のステムを使っていて[38.0]のものに変えた為、ベアリングを調整する2mm程度の余白が無くなっている方を多くお見かけします。
解決策としては2mmのコラム側チューブ幅が減った分、2~5mmスペーサーを追加してベアリング調整のための余白を復活させれば大抵はガタつきも収まります。※あくまでも原因の1つです。
逆にDixna V-シェイ[44.0]と幅広のものもございますので、その場合はスペーサーを抜いて調整しましょう。
加えて注意したいのがステム交換時のヘッドの玉当たり調整。上記の各サイズを踏まえた上で取付手順を守り、いざ取付!!
動画で見るから分かりやすい♪
Y's TVで『アヘッドの玉当たり調整』をチェック!
さぁ、あとは無数のラインナップから貴方好みのステムを選ぶだけ♪
新たにステムを選ぶ際には、お手持ちの自転車に付いているステムの【ハンドルクランプ径】・【コラムクランプ径】・【ステムアングル】…、それから見落としがちな【コラム側チューブ幅】のサイズを調べてステム選びの参考にしましょう♪
お客様ご自身で作業が不安な場合、当店での作業も工賃¥1,600-+税(オープンタイプ)で承っております。お気軽にご相談下さい!!
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