先日「野口商会」さんが「ぜひ試して下さい!」と箱を置いてきました。
見慣れないそれは今年から日本上陸の新興ブランド「CRODER」!
台湾発のホイールブランドで元々あらゆるブランドの依頼を受けてきた
まさに技術者集団とも言えるメーカーで、アジアを中心に今欧州にも
市場を拡大しているという勢いにノリにノッてるブランドとの事。
新しい物好きなので説明を聞いてるだけで期待度が高まります!
今回はアルミクリンチャーモデル最軽量の「ALLEGRO 2」を試しました。
価格:60,000円+税
前後重量:1410g
まず重量に驚かされます。この価格帯の平均より100gは軽い。
しかし安く軽いホイールはどうしても強度や剛性面が気になります。
軽いけど進まないホイールや、体重やパワーがあるライダーには
物足りない踏み味なんて事もありますからね。
組み方は非常にオーソドックスですが、スポークはダブルパテッドの
1.6mmスポークを使用、F20 R24の構成。
同クラスに比べてスポーク本数が多いですが、それでもこの軽さとは。
自社工場で生産し組んでいるので精度、バランス共に良さそうですね。
【実走編】
▲使用タイヤはミシュランPRO3、ブリヂストンディスタンザチューブ
テストライドは軽さを活かせるルートで大垂水峠と相模湖を越えて、
山間を走る山梨県県道35号から大月を経由して帰る150kmです。
まず軽過ぎる不安はすぐに解消されました。
強度や剛性不足は全く感じず、むしろカッチリとした踏み味。
シマノよりもカンパニョーロやフルクラムに近い印象です。
スポーク本数が多い事で軽さと強度を両立させていますね。
そして漕ぎ出しも非常に軽やか! リム重量が軽くてもスポークで
強度があるのでたわむ気配を全くありません。
リム、ハブ、スポークを合わせた構造体として強度を高く感じます。
ある程度速度を乗せてからの再加速も素直に反応してくれるので、
緩急あるレースでも十分に活躍が期待出来ます。
これは低速よりも中速高速で踏むのが気持ち良いホイールですね。
「硬すぎて疲れない?」という不安もあると思いますが、感じたのは
力が無駄無く伝わるので不要な労力を使わないで済む感じです。
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総括:硬さでグイグイ進むレース向けホイール!
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ヒルクライムは勿論ですが、日本に多いクリテリウムなどコーナーで
多くの再加速が求められるレースに最適だと思います。
体重やパワーのあるライダーでも満足してもらえるホイールです。
乗ってみたら期待以上のホイールにとても心躍りました。
こうなると他のホイールも気になってくるところ。
気になるのはプラズマ電解処理を施した「ALLEGRO9-CPEO」。
注目度が高まっているテクノロジーを取り入れて9万円は驚きです。
またカーボンホイールモデルは「アルベルト・コンタドール」も好んで
使用する回転性能抜群の「エンデューロ」社のベアリングを採用して
いるのもポイントが非常に高い!玉は玉屋に任せてる姿勢は好印象です。
胸を張ってオススメ出来ると体感した「CRODER」、コスパ抜群で
ハイスペックを求める方はぜひチェックしてみてください!
【雑記】
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今回のルートは大垂水峠から抜群の眺めを見る事が出来ます。
また「日本三大奇橋」の一つ猿橋もあり、一見の価値あり。
地味にこの猿橋の脇にある「水道橋」も国の重要文化財に指定され、
建造100年以上経った今も現役なんです。テレビで言ってました(雑)
山梨県県道35号唯一と言っても良い休憩スポットは「玉の入饅頭」さん。
今でも蒔きをくべて火をおこして窯を使って饅頭を蒸しています。
1個150円で超巨大な饅頭が出てきます。みそ饅頭の塩分が疲れた
身体に沁みわたり、お茶も出てきて至れり尽くせりでした。