進むホイールの条件とは何か、それを考えさせられるホイールが一本。
重量は決して軽くなく、値段は高級な部類ではありません。
だが進む!仕組みで進む!ガッツリ系ホイールです。
SHIMANO WH-RS330
販売価格:27,726円+税
WH-RS31の後継モデルとして昨年密かにリリースされたRS330は、
30mmのハイトを持つセミディープホイールです。
軽量で薄く扁平したダブルバテッドスポークを採用し、ホイールの中心に出来る
渦を最小限に抑えて高速巡行時の負荷を軽減する作りになっています。
しかしこのホイールの真価はそんな所にはありません。
WH-RS31から大きく変わった点、それは「オプトバルテクノロジー」の採用!
オプトバルとは、左右のスポークバランスを均一化する為にリアの
スポークをフリー側 2:反フリー側 1の割合で組むやり方です。
こうする事で伝達性が高まるのは勿論の事、スポークの張力が偏らない為、
一方方向に偏った張力がある場合に比べてホイールの振れが出にくくなり、
結果的に強度も向上しています。
実はこのテクノロジー、シマノが採用しているグレードはハイエンドモデルが中心。
WH-9000-C35 C50 C75やRS81-C35-C50などに採用され、実はWH9000-C24や
RS81-C24 WH6800にはこのテクノロジーは使われていません。
伝達性が求められるレース向けハイエンドモデルに使われてるオプトバルにより、
3万円を切る価格帯とは思えないレスポンスの良さがあるんです。
またハブ側にも秘密が有り!
スポークを受けるフランジ幅を広げた「エクストラワイドフランジ」が
ホイール全体の横剛性を高め、つぶさなパワーも逃さない推進性を
得ています。
地味に凝っているなぁ~と思されるのがステッカー部分。
この銀色の粒が集合して文字を作っているように見えるんですが、
指で実際になぞってみるとなんと本当につぶつぶとしてるんです。
ステッカーの力入れ具合はハイエンドモデル以上!?
カラーリングはブラックとホワイトの2色展開というのもバイクに
合わせて選べて嬉しい所ですね。
トレーニング用にしっかりとした反応を求めるシリアスライダーや、
初めてのホイール交換を検討中のニュービーに最適です。
ホイールの良し悪しは軽さで語る物では無い事を、分かるはずです!