2年前、カンパニョーロからH11という
油圧ディスクコンポが登場し
カンパニョーロジャパン様主催の、
作業研修に参加したのですが
『講習行参加してて良かったーー!』
と心から思う瞬間がありましたのでご報告です。
いつも御贔屓に預かっております、常連様のO様が
新車をご購入いただき、なんとカンパニョーロ H12
SUPER RECORDで組み立てさせていただきました。
H12のブリーディングをご紹介させていただきます
少し長くなりますが、よかったらお付き合いください。
ハンドル&ステム交換するため、キャリパーとエルゴパワー
オイルホースをフレームから分解。
あとで元に戻しやすいようライナー管も忘れずに。
用意するものは以下。
・カンパニョーロ ブリーディングキット
・カンパニョーロ ブリードミネラルオイル
・カンパニョーロ オイルレベルツール
・新オイルホース&シフトワイヤーセット
カンパニョーロ初!油圧ディスクとはいっても
製造はマグラ社のようです。
まずは新しいホースをフレームに通し、適切な長さにカット。
インサートをキャリパー側のホースに圧入します。
さらにオリーブ(黒)をセットしキャリパーへナットで締付。
8㎜のスパナで4Nm。
エルゴパワー側はバンジョーになってます。
TX25で3Nmで締めます。
キャリパーにオイルレベルツールをセット。
注意点があります。ブリーディング時には
エルゴパワー側のストロークポジションをSにします。
L側ではなく、必ずS側に調整。
キャリパー側のブリードバルブを2.5㎜レンチで解放します。
ここで注意点。
しっかりとレンチがナットの奥まで刺さっているか確認してから
レンチを回しましょう。ネジがなめるのを防ぐためです。
キャリパー側のブリードバルブに長い方のホースが付いた
注射器をセット。3/4ほどミネラルオイルを入れてあります。
シマノのミネラルオイルとは互換性はありません。
シマノはピンク色で、カンパ(マグラ)はブルーハワイですww
エルゴパワー側には短い方のホースが付いた注射器をセット
コチラは注射器に穴が!!不良品ではありません。理由は後程。
ブリードバルブを8㎜スパナで解放し、流路を開放。
ゆっくり注射器を押し、オイルを注入します。
すると
どんぶらこ どんぶらこと
エルゴパワー側にオイルが出てきました。
次に、先ほどの穴を指でふさぎ、キャリパー側の注射器を引く。
すると気泡が出てきます。
エルゴパワー側の気泡を抜く時は、
キャリパー側のブリードバルブを閉め
エルゴパワー側の注射器を引きます。
何度かこの作業を繰り返し
気泡が出なくなるかつ、ブリードバルブを閉めブレーキレバーを握った時
オイルレベルツールの手ごたえがあればOK。
今回は4回くらい繰り返しました。
ブリードバルブを0.5Nmで締め付け
4Nmと書いてあるのはブリードバルブの解放ナットの締め付けトルクです。
エルゴパワー側も0.5Nmです。
あとは余分な油分を拭き取ります。この作業を前後分行います。
こんな感じで、作業は終了。
シマノとは違い、オイルファンネル(バケツ)の
代わりに注射機を使うので
作業自体はやりやすかったです。
先述のようにオイルホースの片側は必ずバンジョーなので
フレームに通すときに、片側からしか通せないのは少し不便でしたが。
この様に、神戸店ではシマノはもちろん
カンパニョーロそしてスラム(新型のAXSも対応)
テクトロのブリーディングキット完備です!
ちなみにO様の新車はまた後日ご紹介します。
ここではあえて、、秘密ですww
以上、小ネタでした。
あなたの自転車、
オーバーホールでリフレッシュしませんか?
絶賛受付中!