シーズンイン前にスペアバイクのメンテナンス!
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
もう9月という事でシクロクロスシーズンですね
毎年の事ですが私はシーズン外にシクロクロスバイクに乗らないので飛び乗りとか担ぎとかそういう事のやり方は完全に忘れています(笑)
そろそろ少しでも思い出さないとといけないなと感じたので久々に練習用兼スペアマシンをガレージから引っ張り出し、経年劣化でボロボロになったタイヤを交換して乗れるようにしました。
JFF ♯803
「ジャパニーズフィットフレーム」というブランド名を持つ東京サンエス社のオリジナルのシクロクロスバイク
最近レース会場で見る事が減ってきたカンチブレーキ仕様のアルミフレームで、スペアバイクを所持する事を前提としたお手頃な価格設定が嬉しいロングセラーな一台です
日本シクロクロス界のレジェンド辻浦圭一氏が設計に携わっているそうで、ホイールベースの短いコンパクトな設計はコーナリング性能に優れ細かいコーナーの多い関東CXコースでは今でも十分な戦闘力でしょう。
正直ブレーキ以外の性能はメインで使っているバイクよりも上なんじゃないかという説もありつつ、現在はスペアのサブバイクとして放置余生を過ごしてもらっています
屋根が有るとはいえ屋外での保管なので各部にちょっと錆が出てきています
ケミカルなどで防げたものなので反省・・・
どんなタイヤを付けた?
メインマシンを壊すなどすればサブバイクでレースを走る可能性も0ではないので、ルールに適合するタイヤを取り付ける必要があります
しかし、普段使っているような定番のCXタイヤを取り付けても面白みに欠けるので、今まで使った事の無い銘柄にしてみました。
フロントはKENDAのBOOSTER PRO TR
小さめのブロックがバランス良く配置されており車体をバンク(傾斜)させた際の接地感に違和感の少ないデザイン
当店の完成車でもSCOTTのSUBCROSSシリーズに同ブロックパターンのタイヤがアッセンブルされていますね(※仕様や幅は違いますが)
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リアはIRC BOKEN PLUS TLR
センタースリックでサイドのパターンも控えめなので舗装路メインの設計
後輪なら多少滑っても問題無いので転がりの軽さを重視。
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本当は前後ともIRCにする予定だったんですが、タイヤの初期不良で一本使えなかったんですよね・・・
工業製品なのでこういう事も稀にある。
前後とも特に苦労無くビードアップして完成
チューブレスのビードアップは難しいという話を聞く事も多いですがコツさえ分かっていれば大丈夫です
作業中の写真を撮り忘れるのはもはや様式美
前後とも32C幅なので私の出場するME2カテゴリにも参加可能ですね
下位カテゴリならばタイヤ幅の制限も無いので皆様気軽に参加しましょう?(圧力)
で、この記事の本題
作業の写真が無いタイヤ交換の記事なんて見たい人は居ないでしょう
私は手持ちのバイクの多くにチューブレスレディのシステムを採用しているので、シーラントを良く使います
だいたいですが年間1リットル以上は消費していますね
色々なメーカーの物を試したい気持ちから、無くなる度に毎回違うブランドに乗り換えています
今回の記事の本題は新しく買ったシーラントのお話
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PANARACERの定番タイヤであるグラベルキングシリーズが新型になった際、ひっそりとモデルチェンジしていたシーラントです
前モデルと同じくクルミ殻パウダーを配合していますが粒子サイズの見直しで注射器での注入にも対応したとの事
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メーカーカラーであるパープルに着色されており、爽やかなミントの香りがするので今まで使ったどのシーラントとも違う印象を受けます。
液体の中に入っている粒子がかなり多く良い感じに穴を塞いでくれそうですね
実際上記の製品不良タイヤは大きな穴が開いていましたが、空気漏れは治まっていました(ケーシングが切れているので結局使用は出来ませんが)
使用感はかなり好印象で、定着が早く初期のエア漏れもほとんどありませんでした
特に定着の良さを感じたのはこぼれたシーラントを水で流した時
付着から1分も経っていないのに流した後も膜が残っていました
雨天でも走る私としては水分が付いてもちゃんと固まってくれるというのはありがたいポイント
メーカーの名前は出さないですが昔使用していた非ラテックス系のシーラントが雨で固まらず苦い思いをしたので・・・
あのシーラントは全体的に酷かった・・・(※現在では納得のラインナップ落ち)
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印象があまり良くなかったのはシーラント本体ではなく容器ですね
私は1Lの物を買ったのですが、容量ギリギリまで入っている為に初回の開封後に側面を持って持ち上げると容器の変形で中身がこぼれます
開封する際は必ず容器を置いた状態で、万が一こぼれても良いように対策した状態での方が良いでしょう。
また、注射器での注入を前提としている為か容器の口が大きく、前述の通り容器の容量ギリギリまでシーラントが入っているので傾けられずタイヤや計量容器に注ぎにくく感じました
使用に伴い中身が減ればどちらも解決するでしょうが、今回使ったうえではあまり調子が良くなかったので何かしら改善されるとありがたい・・・
個人的に気になった点としてパッケージのシールが紙製というのも良くなかったですね
容器に垂れたシーラントを水で洗うとシールがボロボロになります
見た目から内容物を間違える事は無いと思いますが、注意書きや推奨使用量などが剥がれてしまうのは良くないのでビニール製であって欲しかった。
どれも1L容器での話なので別容量の物には当てはまらないとは思いますが・・・
まだ使用を始めたばかりで長期的なレビューは出来ませんが、今まで色々なシーラントを使ってきた経験から言うとかなり性能は良さそうです
特に匂いに関しては自転車を屋内に保管するユーザーとしてはとてもポイントが高い。
CXのメインバイクはタイヤインサートを入れている影響でラテックス系のシーラントを使えませんが、他のバイクは随時PANARACERシーラントに入れ換えていきますか・・・