雨で自転車を錆びさせない為に
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です
今年はゲリラ豪雨やら台風やらで雨の中自転車に乗る機会が例年より多く感じる今日この頃
日本では自転車を屋外に保管しているユーザーも多いでしょうから錆対策は重要ですよね。
普段から注油などでの対策を呼び掛けるようにはしていますが、例年に比べても雨が凄いので大変です。
この記事を作成している日も雨の中通勤したので自転車はビッチャビチャ
今回はそんな時に便利なケミカルのお話
水置換性という性能
濡れているところにケミカルを塗布しても、水の表面に油が浮いてしまうので効果を発揮出来ないどころか水分を閉じ込めてしまい錆の原因になってしまう事も・・・
水置換性は水分を押しのけて表面に付着する特性の事
私もケミカルの専門的な知識が有るわけではないので理屈は分かりませんが、界面活性剤なる物が良い感じにアレコレして水分を浮かせる・・・らしいです
置換という文字の通り「置き換わる」という特性なので、チェーンのコマ内部のような拭き取れない場所に入り込んだ水分も押し出して除去してくれます。
金属というのは濡れている環境では驚くほど早く錆びるので、水分を除去してケミカルで保護を同時にしてくれるのは一石二鳥ですね
洗車後にも便利!水置換ケミカル
私はオフロードでも雨でも自転車に乗るので割とよく洗車をします
洗車の直後というのは各部の油分が無くなっており、拭き取れない場所に水分が残ってしまっているので錆びやすいんですね
そんな時に活躍するのが水置換ケミカルです。
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私が普段洗車時に使っているのはMuc-OffのMO-94
ブレーキを除く金属部品全体的に使用可能で、チェーンなどの可動部にも使用OKです
ただし、艶出し効果があるのでマットカラーの箇所には使えません
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BIKE PROTECT SPRAYはマットカラーに対応し塗布後のベタつきも少ないですが、可動部への潤滑効果はありません(※水分の除去と防錆に使用する事は可能)
細かい違いは国内代理店のブログが分かりやすいですね
どちらでも防錆効果はあるので安心♪
Muc-Offは雨の多い英国のブランドだけあって水置換ケミカルを多くラインナップしてくれていますね
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駆動部(主にチェーン)には万能タイプのオイルよりもチェーン用のルブがオススメ
水置換性の有無は商品パッケージに書いてあるメーカーもあれば、WEBなどで調べないと分からない物もあるのが困りもの・・・
私が今メインで使っているWD-40社のルブも国内の代理店が詳しい情報を全く記載してくれていないのですが、このメーカーの潤滑剤で水置換性が無いとは考えにくいので気にせず使ってます(※メーカー名のWDが水置換の意味)
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雨でライドした後はマイクロファイバータオルなどで表面の水分と汚れを軽く拭き取ってから水置換ケミカルを注油し、押し出された水分と余分なオイルをもう一度拭き取ればOK!
水置換の物でも塗布する箇所の水分が残っていない方が使用量が少なくて済むので表面は拭いてから注油した方が経済的ですよ。
パーツの錆は一発アウト!
錆というのは金属の強度を落としてしまうので、磨くなどして表面を綺麗にしたとしても元には戻りません
特に錆びやすいチェーンは強度が落ちれば走行中に切れるなどのリスクが上がってしまいます
基本的に自転車用のケミカルというのは対処療法ではなく予防の為に使う物
各部に適切な保護をしていればハードなコンディションで使用していても快適に動作してくれますよ
これから冬場になればシクロクロスなどの競技でドロドロにするライダーも居るでしょうし、積雪地域では融雪剤の影響も大きいです
便利な水置換ケミカルを試してみませんか?