2月に入り既に春に向けての準備を進めている方が増えてきているのか、名古屋クロスバイク館も多くのお客様でにぎわう日が増えてきました。
特にクロスバイクでスポーツバイクデビューをされる方が多いためか、「初めてなんだけど種類がいっぱいあって何を選んだらいいのかわからない。」というお話をよく耳にします。
そこで今回は事前知識が全くなくても大丈夫!
クロスバイクの選び方を徹底解説しちゃいます!
①そもそもクロスバイクとは?
平たく言うと”マウンテンバイクとロードバイクの中間のバイク”です。
タイヤが太く悪路に強いマウンテンバイクと、舗装路を速く走るロードバイクの特徴を良いとこどりした自転車と言って差し支えないでしょう。
フラットバーと呼ばれる真っ直ぐなハンドルなので上体が適度な前傾姿勢になり楽にスピードを出すことができます。
タイヤもロードバイクに比べれば太めのものが装備されていることが多く、安定感のある走行感がウリです。
スポーツバイクが初めてという方にはとてもオススメできるジャンルの自転車です。
②クロスバイクの用途で選ぶ
まず最初に皆様にお聞きしているのが、クロスバイクをどのように使うかです。
前述の特性から通勤通学、休日のサイクリング、はたまたツーリングなど幅広いシーンで活躍できるため、まずは自転車で何がしたいのかをはっきりさせることで適したモデルをおすすめできるようになります。
通勤通学であれば片道何kmくらいか、坂道は多いかなどの情報を追加しながら絞りこんでいきます。
サイクリング目的ならどれくらいの距離を想定しているのか、ツーリングなら荷物を載せるキャリアが取り付けできるかといった具合で目的に応じて必要な情報は変化します。
なので、何となくでいいので何を目的として乗るかイメージを持っておくといいと思います。
もちろん一つに固定する必要は全くなく、メインは通勤通学だけど休みの日はサイクリングもしたい!というのでも全然OK!!
③フレームの素材で選ぶ
現在フレーム素材で主流となっているのが「アルミ・カーボン・クロモリ(鉄)」の3種類。それぞれ異なる特長があります。
それぞれの素材を軽く紹介しますので参考にしてみてください。
アルミ
クロスバイクのほとんどがアルミフレームです。元来使われていた鉄よりも軽く安価で錆びにくいという特長を持ちます。
良くも悪くも素直な素材なので鉄よりも固く、衝撃を吸収しづらいというデメリットもあります。
カーボン
アルミの次に採用率が高い素材。鉄やアルミのように金属ではないのでそれらを採用したフレームに比べて劇的に重量が軽くなります。
加えて振動吸収性も高く、長距離を乗る場合体の疲労度合いがかなり変わってきます。
デメリットとしては、かなり高価になる(最低でも20万円~)ということと、落車などで衝撃吸収限界を超えるとフレームが割れたりします。
クロモリ(鉄)
クロモリとはクロムモリブテン鋼の略で、スチール(鉄)鋼の一種です。強度があり長持ちするので長らくスポーツ自転車のメイン素材として使われてきました。細長くスリムな外見のフレームはだいたいクロモリだと思っていいでしょう。
衝撃を吸収しやすく、”しなる”とも表現される柔らかい乗り心地が特長です。また、前述のとおり非常に丈夫で長持ちなのでしっかり手入れすれば長く乗り続けることができます。
④パーツ構成で選ぶ
モデルによってパーツ構成は様々です。採用されているパーツのグレードが車体の価格にダイレクトに反映されますので「なんでこの自転車は他のモデルと比べて値段が高いの?」と思われる方も概ねそのように考えていただいて大丈夫です。
Vブレーキかディスクブレーキか
大きな判断基準としてブレーキシステムの違いがあります。
Vブレーキは一般的にイメージされるゴムのブレーキシューでホイールを挟んで制動するブレーキ。
ディスクブレーキはホイールの中心に付いている円盤(ディスクローター)をキャリパー(パッドを動かすための部品)で両側から挟んで制動するブレーキです。車やオートバイにも使われている技術です。雨の日でも制動力が落ちづらく、少しの力でブレーキが効くので握力が弱い人でも使いやすいというのが特長です。
ただ、通勤通学で毎日乗る方や天気の変わりやすい山岳を攻める方以外、平地の街乗りメインや雨の日に基本的に乗らない方は特にこだわる必要はないでしょう。
ちなみに、Vブレーキとディスクブレーキを比較すると、ディスクブレーキモデルの方が1万円前後価格が上がります。
ご予算と相談して決めるのもありですね。
変速段数の違い
パーツのグレードが変化することで現れる大きな違いの1つが変速段数。
ざっくり言うと後ろ(リア)の変速段数が多いほどグレードが高いです。
一般的なクロスバイクであればリア7速か8速。より走ることに特化したモデルであればリア9~11速。という感じです。
変速する際の反応の良さや重量など細かな違いはありますが、最初の1台であればあまり気にしなくてもいいでしょう。
使えるギアの数が多い方が様々なシチュエーションに対応できるので良いと考えてもらえばOK!
⑤サイズを確認する
ロードバイク程厳密ではありませんが、クロスバイクも身長で乗れるサイズが決まります。
適応身長を出してくれているメーカーも多いのでそちらをチェックしてみると自分に合ったサイズがわかります。
メーカーによってはサイズ展開がない場合もありますので注意が必要です。
また、同じサイズ表記(例えばMサイズ)でもメーカーが違うと適応身長が異なることが多いのでこちらも要注意です!
AのメーカーのMサイズは乗れるけどBのメーカーのMサイズは乗れないということがしばしばありますので、やはり実車にてサイズ確認をしていただくのが一番良いです。店頭のPOPにも適応身長が記載してありますのでぜひ参考にしてください。
⑥最後の決め手は見た目!
ここまで長々と書いてきましたが、個人的には好みの色・デザインで決めるのが一番いいんじゃないかと思っています。
せっかくスポーツバイクを買うのですから乗るときに気分がアガる方がいいですよね!
それに自分が気に入った見た目の方がより綺麗に保とうと思いますし、愛着が湧くと思います。
パーツは互換性があれば後から変えることができますので、カスタムして自分だけの1台を組み上げるのも面白いですよ!
ワイズロードならオンラインでも注文可能です!
実際に店頭に来ていただいてお探しいただくのが一番ですが、行ったお店に在庫がない場合もあります。
ですが、弊社通販サイト「ワイズロードオンライン」からご注文していただくと、在庫を持っている他の支店から取り寄せして最寄り店での受け取りができます!車体によってはご自宅への直送も可能です!
下に初めての1台におすすめのモデルへのリンクを貼っておきますので是非参考にしていただければと思います。
冒頭にも書きましたが、既に春に向けて動き出している方が増えてきています。近年スポーツバイクの供給状況はかなり乱れていますので、もし欲しいモデルがあるようなら急ぎ確保することをオススメします!
既にメーカー在庫完売のモデルが出ていたり、次回入荷まで数ヶ月かかるモデルもあります。
春の乗り出しに間に合わせるなら今が最大のチャンスです!!
本ブログが少しでも皆様の良きスポーツバイクライフデビューの一助になれば幸いです。