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【知ってほしい】「6角レンチ」の種類と使い方とお勧め工具

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志木店】高橋 賀也 23年10月02日

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六角レンチ=ヘックス=アーレンキーなどと呼ばれる自転車でよく使われる工具についての話です。
使用頻度が多いので皆さんに持っていて頂きたいのですが、基本的なことを知ってほしい!

六角レンチの規格

「インチ」と「ミリ」

自転車は基本的には「mm」単位の工具を使用します。
「インチ」のネジを使用していることは非常にまれです。

mm=1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10・・・mmと続いていきます。
良く使うのは4/5mm次いで3/6mmでしょうか。芋ネジなどは1.5mmが多いです。

インチ=0.050、1/16、5/64、3/32、7/64、1/8、9/64、5/32、3/16、7/32、1/4・・・と続いていきます。
1インチ=25.4mmなので、1/16で1.587mm・1/8で3.175mmとなりインチとミリは互換性がありません!

実際に当てると入らないこともない、緩いけどある程度締めれるのですが、ネジをナメる原因になりますので使用しないでください

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*トルクスレンチについて

星形の形状をしたトルクスレンチも自転車でたまに使われています。
(トルクレンチとごっちゃにならないようにして下さい。)

T7/9/10/15/20/25/27/30・・・と続いていきます。

T20/25が良く使われます(シマノチェーンリングボルトはT30)。
星形の形状のため、1サイズ小さくてもネジが回ってしまうので注意して下さい。
1サイズ小さいレンチで回して、トルク(力)がかかったらナメてしまった・・・ていう事がよくあります。

ねじ山にレンチが入ったとしても念のため、1つ大きいサイズのレンチを当てて確かめてから増し締めして下さい。

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六角レンチの種類

ドライバータイプ

KTC

押しながら使えて回しやすいですが、トルクがかけにくいです。
スタッフでも使っている人はほぼ見ません。

 

 

L形タイプ

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皆さんもよく見る一般的なものです。

持ち手の短い方を持って使えば早回しでき、長い方で本締めなど使い分けができるので非常に使いやすいです。
長さは様々あります。

多くのスタッフが使っています。

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T形タイプ

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力をかけやすく、かつ早回しすることができます。
作業スピードを重視したい方に向いているので、こちらも多くのスタッフが使っています。

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折り畳み(携帯)タイプ

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携帯できるので便利です。
6角のほかに+-ドライバーやタイヤレバーなども付いた商品もあります。

1つに分かれないので若干使いにくいです。
コンパクトなモデルだと使いにくく、長いと使いやすいが大きいというジレンマがあります。

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ソケットタイプ

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ラチェットハンドル(↑画像右側)などと組み合わせて使用するタイプです。

アタッチメントやハンドルと組み合わせることで、狭い場所や複雑な場所でも簡単に作業ができます。
ラチェットにより、素早い作業が行えるうえに力もかけやすいです。

通常、自転車店では置いてないので、工具店やホームセンターでの購入となります。

 

 

 

ボールポイント

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L形レンチにはボールポイント付きとそうではない、両端ともに角になった商品もあります。

両端が角になった商品の方が安価ですが、圧倒的に使いやすい片側ボールポイント付きをおすすめします。

ほとんどのスタッフは両端が角になったモデルを使っていないと思います。

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ボールは角度をつけても回るので、ボトルケージなど直角だと干渉しやすい所にも素早く取り付けができます。

角よりも力が逃げやすいのでナメやすいので注意が必要です。
締めきる時や緩める時は角側で行って下さい。

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最後の増し締め/最初に緩めるときは「角側」を使わないとナメやすくなります。

 

 

使い方

ナメさせない

しっかりと奥まで差し込むこと。
手で抜けないようにしながら回すこと。

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親指がポイントです。

 

 

ぶつけない

狭い場所は特にフレームやパーツにぶつけやすくなるので注意すること。

工具の長さもいろいろあるので用途に合わせて変えて下さい。
長くて力が入りやすいT形は、多くの場所で使いやすくなっています。

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心配な方は、作業前にマスキングテープや発泡などで養生してから作業しましょう。
やってしまってからでは後悔しきれないので、ちょっと養生するだけで防げることも多いです。

 

持ち方

工具はいつも同じ持ち方をしたほうがよいです。
一定の持ち方をした方がトルクを感じやすくなるので、感覚をつかみやすいです。
やりやすい角度・持ち方を見つけるて下さい。

小指と薬指でトルクを感じましょう。

 

ネジを締める時はしっかりと反対の手でネジを支えて、「斜めにねじ込まない」ように気を付けましょう。

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注意点

ネジをサビさせない

サビたネジは工具が奥まで入らなかったり、角がなくなりなめやすくなるのでひどい錆が出る前にネジを交換しましょう。

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最悪、ネジが緩まずパーツ交換ができなくなります。

サビで固着したネジには「防錆潤滑スプレー」を使用しましょう。
なんとかならない場合も多いですが、ネジが緩んでくれることもあります。

 

 

ネジを締めすぎない

締めすぎ=ネジをナメることにつながります。

ネジをナメるだけでなく、パーツの破損にもつながるので締めすぎ注意!です。

場所や素材によって「指定トルク」があるのでトルクレンチを持っているとより安心して作業できます。

 

ネジにゆるみ止めが付いているものもあります。

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↑ネジ先端部の白や青いところです。

ゆるみ止めが付いていようが付いていまいが、ネジの焼き付き防止のためにグリスを塗りましょう!

なにも塗布しないとネジが焼き付いたり、サビが出たりして固着してしまいます。

 

 

いかがでしたか?少しでも自分でできることを増やして頂けたら、よりスポーツサイクルライフが充実すると思います♪

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