ロードバイクでロングライドに挑戦するならビンディングシューズがオススメです。
脚の力を効率よくペダルに伝えることでより楽に速く走れるようになるのがビンディング。ロードバイクを買ったばかりの方はフラットペダルと呼ばれるごく普通のペダルが安心ですが、今年の春はロングライドに挑戦してみたい!という方はビンディングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか??
ビンディングのメリット/デメリット
とても便利なビンディングですが誰でも全員にオススメと言うわけではなく、その特徴やメリット/デメリットについてしっかりと理解したうえで使用する必要があります。
自分には合わないな、と思う方はフラットペダルでロードバイクに乗るのももちろんアリです。みんなが使っているからと言って無理にビンディングにする必要はありません。
メリット①引き脚が使える
これはよく言われるメリットで、脚を引き上げるパワーもペダルに伝えられるというものです。
フラットペダルでは踏み込む力は伝わりますが、引き上げる時はペダルとシューズが離れてしまうので引き脚は使えません。
ビンディングにすると、ペダルとシューズが固定されている事で脚を引き上げるための筋肉もペダリングに活かすことが出来ます。
特にヒルクライムやスプリントなど大きな力が必要な場面で足が滑らないのはとても重要です。
・ペダル角度毎の踏み込む力の大きさ
ひとつ、初心者の方が勘違いしてしまいがちな点としては、引き脚と言ってもぐいぐい引き上げればいいという訳ではないという事です。
踏み込む筋肉と比べて引き上げる筋肉は小さくて弱いので、無理に引き脚を意識し過ぎると膝や足首に負担が掛かりケガや痛みの原因となります。
引き脚は無理のない範囲でソフトに行いましょう。
メリット②毎回同じ位置に足が乗る
逆にこちらはあまり話題にはならないのですが、毎回必ず同じ位置に足が乗るというのもライディングフォームやポジション的には非常に重要です。
いくらサドルの高さやハンドル距離にこだわっていても足の位置が毎回ずれてしまっては効果的ではありません。とくに長距離を走る場合はその細かいズレやストレスの積み重ねで快適性やペースが大きく左右されてしまいます。
なので各種フィッティングサービスを受ける際は基本的にビンディングが必須となっています。
デメリット①立ちごけのリスク
立ちごけとは、咄嗟にペダルからシューズが外れずに横に倒れてしまう事を言います。信号待ち中や急停車した時に起きやすく、ビンディングを始めたばかりの頃に誰しもが一度は経験しているのではないでしょうか。
基本的には停車中、もしくは低速での走行中に起きるので大怪我にはなりにくいですが、打ち所が悪いと骨折したり自転車やパーツを傷つけてしまうので、慣れるまでは停車する前に早めに外しておくようにしましょう。
デメリット②歩きにくくなる
ビンディングシューズはペダリングの効率を高める為、ソールが硬く出来ています。
またロードバイクで主に使用されるSPD-SL対応シューズはペダルに固定するための金具(=クリート)が大きく、シューズの底から飛び出しているため歩くことはあまり考慮されていません。
輪行などで自転車から降りて移動する際は、クリートカバーを使用すると多少歩きやすくなります。
ビンディング(SPD-SL)が必要な人
ビンディングはこんな方にオススメです。
・ロングライドをラクに走りたい
・ヒルクライムを速く登れるようになりたい
・正しいフォームで乗れるようになりたい
→少しでもラクに効率よく走りたい、今までの自分の記録をこえたい方はビンディングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか??フラットペダルよりも大幅にスピードや走れる距離がアップします!
ビンディングはこんな方にオススメではありません。
・街乗りがメインの方
・ロードバイクにまだ慣れていない方
・車道を走るのが怖い方
→頻繁に自転車から降りたり、頻繁にビンディングを付け外ししないといけない方にはあまりオススメではありません。
またスポーツ自転車にまだ乗り慣れていない方は他のことに気を取られてとっさの時にペダルを外し忘れてしまうかも。ある程度感覚的に走れるようになってからステップアップしていただくのがオススメです。
◎写真を撮ったり食事や買い物を楽しみたい方には、ロード向けのSPD-SLではなくMTBやツーリング向けのSPDというビンディングの種類もあります。こちらはスニーカーとビンディング両方の特徴を兼ね備えていますので、歩きやすくクリートも小さく設計されています。
ただし、SPD-SLとはシューズ・ペダルどちらも互換性がありませんので、のちのち変更する場合は買いなおす必要があります。
使い方に合わせてSPD-SL、SPDをうまく使い分けましょう!