つい先日やっぱりセミディープホイールも欲しいなとついつい買ってしまったSCOPE 新型R4。ワイドリム化したことで個人的に物欲センサーが反応していたのですが、このタイミングで履く機会がやってきました!
レンタルしているのではなく正真正銘の自腹インプレです。
試乗は先代モデル含めてしたことが無いのでSCOPEモデルの新旧比較やモデル比較はできないので、このホイール自身に対して感じたことを簡単に書いていきます。
スペックを見ると一見平凡な感じがしますが、現物に触れるとわかる品質と精度の高さ。設計に関してもタフな事が良く分かります。体重制限が無しという事もロングライドで不安を残さない為にも重要な要素です。
SCOPEホイールインプレッション
というわけで、よく行く荒サイで熊谷まで行って寄居~秩父~山伏峠~飯能~入間川のコース走ってきました。
序盤、天気予報ではそれなりに穏やかな天候だと思っていたのですが、熊谷に近づくにつれて風の勢いが増していきます。前方に見える群馬の赤城山が犯人ですね。土手上は走るのをためらうぐらい強かったです。
熊谷辺りまでは巡航速度20km/h以下でひいひい言いながら走り、ホイールのインプレも何もないただの我慢大会。帰ろうかなと思いながらも熊谷寄居線を走り切ったあたりで何とか風の猛威から逃れる事に成功。ここまでパワーメーター読みで180wを可能な限り下回るように意識して走っていたので、疲れはしましたが回復が追い付く領域にとどめることができました。全行程の1/3を超えたところからようやく本腰で走り始めます。
とは言え、自分自身は12月の頭に走って以来の秩父ロングライド。その間に体重も結構増えているので、かなり弱気で走りました。
秩父市街に向かう途中、通りたかった道が封鎖されていて迂回させられたり、気温が一時20℃越えまで上がり暑さでモチベーションが下がったり色々とありましたが、昼飯を求めて淡々と走ります、この日はいつものラーメンライドを予定していなかったので昼食は道の駅あしがくぼにて秩父、小鹿野町で名物となっているわらじカツ丼をいただきました。
甘辛いタレがしみ込んだ、かみ切れる柔らかいカツがウマウマです。余談ですが、わらじカツ丼は秩父地域で何件か食べましたが、個人的に好きなお店は奥秩父の三峰神社にある食堂の大島屋さんです。
三峰神社までいつかはロードで往復したいですね。ルート次第ですが200~220kmで獲得標高は2000m以上は確実に行く気がしますね。今の実力では無理そうです。。。
お昼も食べて冒頭の写真でも写っている飯能の山伏峠へアタックしました。
私が買ったのはSCOPE R4 DISC、45mmハイト内幅21mm外幅28mmというスペックの一番熱いホイールです!!
峠をちょっとだけ真面目に走ってみましたが、秩父側から登り、正丸トンネルの交差点から計測して大雑把に距離5km200mアップぐらいの峠です。体重の重い私でも特に苦労しないスペックの峠なので初心者にもオススメです。
登りの性能に関してはいつも走っているローハイトのカーボンホイールに対して重量差が1585-1440=145gとなります。ぶっちゃけ自分が重すぎるのでこのぐらいの重量差で峠がきつくなるかと言われるとそんなことはありません。
重量だけでなくホイールはリム、スポーク、ハブというパーツを組み合わせることで形になるわけですが、それらの設計がどの方向性をもって組み合わせられるかで走りの質が大きく変わってきます。
リムハイトの比較的高いこのホイールは外周部の剛性が高いです。感覚的な話になりますが、この45mmハイト内幅21mmのワイドリムはダンシングなどでバイクが傾いた際の力の逃げが非常に少なくパワーの伝達がより効率よく行われます。
加えてベアリングメーカーと共同開発するなど本気度の高いハブとベアリング、フリーボディが非常に高い精度でここでのロスも非常に少なく感じます。スポークの組み方も良く考えていて剛性を重視して組まれているのが良く分かります。
ここ以外にも短い坂では400wとか1000w近いパワーでグイグイ踏み込んだりしましたが非常に剛性を高く感じました。去年はZIPPのエントリーモデルの303sを良く使っていましたが剛性の高さは段違いですね。
一昨年使っていた旧モデルのCOSMIC CARBONと比較しても遜色ない走行性能、ワイドリムな分剛性はSCOPEの方がある気がします。この走りができるのであれば、コスパという面でも非常に優秀で、大手各社のハイエンドホイールと比較対象になる、アンダー20万円ホイールの中では抜けた存在となる気がします。
ホイールに関してはそれぞれ欲しい性能があるので、柔らかいとダメという事ではありませんが、速く走る目的を持っているならばこのSCOPEホイールはお勧めできます。
エアロなホイールなので高速域での走りも気になるところですが、山伏峠の下りから名栗を抜けていく道中は高速区間が続きます。但しこの辺で100km超えているので踏める足はありません。
峠の下りは横剛性の高さもあり気持ちよく走れました。峠が終わっても川沿いを走る為ずーっとわずかに下っている平坦な道を走りました、ほとんど出しませんが38km/h以上の巡航域が特にこのホイールは楽しそうな感じです。平坦は30km/hぐらいで走る時間が長い私ですが、そこからの伸びはホイールのエアロダイナミクスも当然あると思いますが、リムやスポーク、ハブをトータルで考えたホイール剛性の高さこそが良い結果を生んでいるように感じました。28km/hぐらいでも速いのは速いのでロングライドでペースを落としていても凄く楽に走れます。
45mmというリムハイトは万能とよく言われますが、このホイールに出会ったことでその意味を改めて理解した気がします。
登りだけの走行なら手持ちのレーシングゼロカーボンが一番早いと思いますが、距離を走ったりトータル性能で考えるとSCOPEの45mmハイトは武器になります。
ただ一つ気に入らない点があるのですが、、、フリーボディの空転音がデカすぎる!!!!昔のカンパホイールの油抜きバージョンぐらいうるさいです。個人的には大変気になるのでメンテナンスの時に何か対策を出来ないか考え中です。
フリーボディのうるさいホイールが欲しい方は逆に数少ない音の大きいホイールなのでチャンスですよ!