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前回はハンドルのカスタムをする利点を挙げていきました。今回はコンポーネントの利点をご紹介しようと思いますが、コンポーネントは変速、ブレーキなどの総称で長くなると思いますので、今回は変速編をやっていきます。
変速周りが良くする利点
ギアの枚数が多くなる
一番大きい変化はここです。ロードバイクで言えば、
CLARIS 8S
SORA 9S
TIAGRA 10S
105 12S
ULTEGRA 12S
DURA-ACE 12S
となっております。
極端な例になりますが、8Sと12Sで比較してみましょう。
ギアがどれくらい重いかはスプロケットの歯数に依存します。
たとえば、11-34tというスプロケット。これは一番重いギアが11個歯がついている歯車、一番軽いギアが34個歯がついている歯車です。
軽いところ⇔重いところになるまでにどのような変化をするのか見てみましょう。
1枚目 | 2枚目 | 3枚目 | 4枚目 | 5枚目 | 6枚目 | 7枚目 | 8枚目 | 9枚目 | 10枚目 | 11枚目 | 12枚目 | |
8S | 11 | 13 | 15 | 18 | 21 | 24 | 28 | 34 | ||||
12S | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 17 | 19 | 21 | 24 | 27 | 30 | 34 |
このようになります。
例えば34Tの軽いギアから漕ぎ出し、1枚ギアを上げたとします。
12Sは34Tから30Tと細かく刻めるのに対し、8Sの方は28Tまで重くなってしまいます。これが平坦な道ならばたいしたことないかもしれませんが、ヒルクライムだとどうでしょうか。この一気に重くなってしまう部分はかなり足への負担が大きくなります。逆に、1枚だけ軽くしたいという時には一気に軽くなり過ぎてしまい、失速してしまうことになると思います。
ギアの枚数が多いとそれだけ選択肢が増え、より有利になると考えられます。
パーツの品質
では105~DURA-ACEは同じ12Sだから同じなの?
というわけではありません。パーツの品質が変わります。パーツが良くなると何が変わるか。答えは、全てが変わります(笑)では細かく掘り下げていこうと思います。
軽さ
グレードが高ければ高いほど、パーツは軽くなります。
自転車において軽さは正義です。より軽い自転車が欲しいなら交換することをおススメします。
剛性
軽くなっているものは弱くなる…と思われがちですが、より硬くて軽いものを使いますので、剛性も上がります。
剛性が上がると恩恵を受けやすいのはクランク。剛性が低いとたわんで力が逃げてしまいますが、剛性が高いとロスを最小限に抑えることができますので、同じ使い方でも剛性が高い方がより速く走れると考えます。
精度とスムーズさ
もちろん精度も変わります。私は現在自分で所持したことあるコンポはSORA、105、ULTEGRA、DURA-ACEですが、グレードが上がるとスイスイ変速が変わります。ギアは重くなったけど、今ガチャって動いた…?とわからなくなるほどスイスイです。
実はこの「ガチャっ」と動くのも少なからず足への負担になりますので、長距離を乗ったり、0コンマ1秒を争っていると死活問題になります。レースに勝ちたい、ということであれば上位グレードの方がより順位も上がると思います。
電動コンポ
さらに上位のものになりますと、SHIMANOであればDi2など、電動変速になります。
通常は機械式と呼ばれる、ワイヤーで引っ張ってディレイラーの位置を決めて変速するものになりますが、電動変速はスイッチを押すだけで変速してくれるスグレモノ。一番大きく影響が出るのは、フロントの変速。機械式ではレバーを大きく倒す必要があるため、レースで極限の状態で正確な操作を要求されます。もし奥まで入れる気力がなくて中途半端にディレイラーが動き、変速もしない、最悪チェーンが落ちたなんてなったらそのワンミスだけで大きなロスになってしまいます。
機械式はここまで奥にレバーを押し込みます。普通の状態ならば難なくできると思いますが、極限状態でその操作ができるかと言われると…わからないですよね。
ですが電動変速ならば、スイッチをカチッと押すだけで簡単に変速しますので、そのような極限状態でも簡単です。
また、ワイヤーを使用しておりませんので、ワイヤーがのびて変速が狂うなんてこともありませんので、一度設定してしまえばそれば外的要因がなければそのまま使えるというのも利点の一つです。しかし、充電し忘れに注意しましょう。充電が切れたギアから一切変速がきかなくなります。
最後に
ここまで見てコンポ変えたくなった方はいらっしゃいますか?
思い切ってDi2にしたい、グレードアップしたいなど、お気軽にスタッフまでご相談ください!
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