株式会社シマノセール様よりホイールをお借りして月々インプレッションをお送りしています。
今回は2弾目、
アルテグラ C60-TL
をお借りしました。
60mmリムハイト、チューブレス対応ホイールです。
フレームからくみ上げる際に付けるコンポーネントで一番人気なULTEGRA。
その理由はコストパフォーマンスが高いからでしょう。
以前はアルテグラグレードのホイールはありましたが、
ここ最近はラインナップされていませんでした。
久し振りにホイールラインナップに復活しました。
ニューデュラエース、アルテグラの中で
一番ホイール重量があります。
前回のが一番軽量なホイールだったので
持った瞬間重いとさすがに感じました。
ホイール重量 F:738gR:911g 合計1649g(カタログ値)
のようです。
ハブのベアリングはシマノ伝統のカップ&コーン式。
デュラエースと同等の構造です。
デュラエースとの大きな差がリアのフリーボディー部分です。
デュラエースの場合は12速専用形状になっていますが、
アルテグラはこれまでのシマノの形状になりますので
8速~12速まで対応します。
また、フリーボディーの構造も一新。
各社よく見かける3つ爪式に変わりました。
フリーボディーの音はこれまでのシマノらしい静かな音です。
構造は変わりましたがシマノらしさは残っていますね。
チューブレス対応になりました。
今回はクリンチャー仕様でテストしています。
驚くのはその価格。
デュラエースの時もかなり価格が下がったので驚きましたが、
アルテグラも値段が下がってお求め安くなっています。
低価格カーボンホイール商圏内に入ってきました。
リムの形状はデュラエースと同形状とのこと。
カーボン材質の違いによる重量差です。
なのでリムのエアロ効果は変わらないという事ですね。
スポーク形状や本数はデュラエースと異なります。
また、デカールはデュラエースと少し変わって
黒基調でホイールに隠れるような感じになります。
今風なデザインで取り付けるバイクを選ばないと思います。
取り付けたイメージです。
やはり60mmぐらいになるとバイクの印象が全く変わりますね。
実走編
60mmハイトとなるとさすがにどのシチュエーションでも使いやすい・・・、
とはいいがたく平坦コースメインになると思います。
横浜店近くの某産業道路を走りました。
流石に漕ぎ出しは少し重量を感じますが、
(特に漕ぎだしが坂道だとなおさら)
スピードがある程度乗ると脚を回すのが軽くなるのが
ディープリムホイールの特徴です。
街乗りで使うとすぐに信号につかまってしまい
脚を使うともいますが、イベントやレースなど
ノンストップで行ける所ならかなり良いと思います。
途中で某国際村へ上ってきました。
(山側からスタート)
ここのの勾配はそれほどきつくなく一定勾配が続きます。
ディープリムホイールだと坂道不利なイメージがあるかもしれませんが、
一定のペースで登れる環境ならそれほど不利と感じません。
アップダウンや、急な勾配変化があるとホイールの重量の影響が大きいです。
なので某国際村の登りではこのホイールは思ったよりも登れる印象がありました。
ディープリムホイールの気になる所その2は横風だと思います。
ハイトが高いほど風の影響を受けやすく、バランスやハンドリングに関わってきます。
走った場所は風が強いと評判の高い三浦半島、湘南の海沿い。
この日も南風が吹いていました。
(写真で白波が少し立っているのがわかるはずです。)
しかし、不思議なことに横風の影響は全く感じません。
最近のワイドリム&風を流す形状の効果が高いと言えるでしょう。
90mmのスーパーディープリムんホイールも持っていますが、
流石にこのようなシチュエーションだと走行に集中できないでしょう。
さて、次回はこのホイールの某峠での
インプレッションをお届けたいと思います。
お楽しみに!。
2022/3/22 古谷野