シクロクロスバイクメンテナンスの話
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
私は趣味でシクロクロスという競技に参加しています。
オフロード競技なので泥や砂、時には海水や雪などを浴びる事もありますし、高圧洗浄機などでガンガン洗車する為機材にとってはかなりハードな使用環境と言って良いでしょう。
少し前から不定期に連載している「シクロクロスバイクを直す」シリーズ
今回は分解整備編です
STIレバー
2月に走ったCX東京で、砂浜でマシンを倒してしまった為内部に砂が入りこんでいました
ある程度分解して洗浄とグリスアップしましたが、集中しすぎて写真撮り忘れ(笑)
フロントシングルで組んでいるので変速部品のメンテが必要なのは右側レバーだけですね
6700系とかなり古いアルテグラですが、さすがのSHIMANO
これだけハードな環境で使い倒してもまだまだ壊れません
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ボロボロになったブラケットカバーも交換
手触りは新品レベルに戻りました
落車で傷ついたフェイスプレートは動作に影響しないのでこのまま
リア変速機
今回変速の調子が悪い原因は明らかにRD
車体に固定されるネジ部分のピボット(Bテンション部分)の動作が悪いのが手触りで分かる状態
「落車の衝撃による歪みか内部の錆のどっちかやろうなぁ」と思い既に交換用のパーツを手配していたのですが、原因究明の為に分解しました。
分解してみてビックリ
内部には驚く程に泥が詰まっていました(笑)
きっちり清掃してグリスアップしたところ動作は改善
「交換パーツいらなかったやないかーい」と一人ツッコみつつ、先入観は良くないなぁと思うのでした
しかしこのRDはもう12年以上使っていますし、ロードバイクに付けていた頃から大きな落車も複数回していますが頑丈過ぎませんかね・・
今回手配した交換パーツを使うのはいつになるやら(笑)
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ハンガーは面白いくらい歪んでいたので交換
昨シーズンだけでも心当たりのある落車を二回した記憶があるので仕方ない
ヘッドパーツ
前シーズンの終わり頃からゴリっとした感触だったので交換
シーズンイン前のメンテナンスで毎年洗浄&グリスアップしていた為傷みは遅く、このマシンでは初の交換です
上側ベアリングに錆びが出ていたので心当たりを考えてみましたが、そういえばCX東京でめっちゃ海水被ってましたね・・・
グリスアップしているから大丈夫だろうと油断していましたが、毎レースごとに高圧洗浄しているので多少流れてしまっていたようです
純正パーツと同じモデルのFSA社の物に交換
ヘッド規格が微妙過ぎて選択肢が無かったです。
コラムスペーサーの裏から大量の土が出てきたのはちょっと笑っちゃいました
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ボトムブラケット
前シーズンは泥のレースが多く、かなり傷んでしまった為1シーズンで交換
圧入BBフレームの泣き所である音鳴りを防止する為にねじ込み式のBBを使用しています
毎シーズンごとに交換となるとちょっとお値段がネックなねじ込み式BBですが、圧入フレームを選んだ都合上仕方ありません。
メンテナンスの必要性
レース用車両というのは一般的な使い方ではありえないような故障を起こします
競技中にトラブルを起こせばそれだけで一戦を無駄にしてしまうだけでなく、一緒に走っている他のライダーに迷惑を掛ける事にもなりかねません。
記事の作成が遅くて既にシーズンインを迎えてしまっていますが、レースを走る皆様は早めに整備しましょう・・・