11月2日㈭は臨時休業をいただきまして、ワイズロード社内スタッフ試乗会に参加させていただきました。
出展いただいた取引先の皆様方には本当に感謝の気持ちいっぱいです。
久々のコミュニケーション、情報収集の機会、本当に楽しい一日でした!!
試乗したバイクについてお客様にフィードバックすべく!ブランドの特徴や私の所感を含めて少し深堀インプレッションしたいと思います。
CORRATEC CCT TEAM DISC
CORRATECとは?
1990年にドイツのローブリングで創業されたスポーツバイクブランド。
多くのモデルを研究、開発から組み立てに至るまでアルプスの麓の本社で行っています。
日本においてはロードバイク「R.T.CARBON」「DOROMITI」「A-ROAD」を、自転車産業を支えてきた堺市(大阪府)の専門工房「株式会社ワコー」において高い組み立てを行い、新規注文時にはステム長、ハンドル幅、クランク長をセミオーダーできる「Japan Assembly」のサービスも展開しています。
日本では特にエントリーモデルであるDOLOMITIが人気を博し、優れたレーシング性能と初期装備、お求めやすい価格でロングセラーモデルとなっています。
今回ご紹介したいのはそんな同社のレーシングモデルのミドルグレードにあたる「CCT Team Disc」です。
同社の本国のラインナップには君臨し続けているCCTシリーズ。ようやく日本でも展開開始という胸アツなモデルです。
日本限定カラーでの展開
本国でも展開されている同モデルですが、このいかにもCORRATECらしいブルーとブラックの2トーンは日本限定のカラーリング。やはりレーシングモデルはブライトロゴが似合います。
こんなにCOSMIC SLが似合うと思った車体は初めて見ました!(個人的な見解です)
先述したJapan Assemblyは当モデルでも健在で、完成車価格がすごいことになってます。詳細は後程。
計算が合わない完成車価格(お安い!?)
まだ予価ということにご注意いただきますが、それにしても完成車価格
の計算が合いません!フレームセットで¥478,500(税込)。最廉価である機械式12速105で¥498,300です。約2万円で完成車になっちまうんだ!です。
105 Di2になると¥594,000(税込)とCANNONDALEのSUPERSIX EVO3(¥550,000)などと肩を並べますが、思い出していただきたいのがこのフレームはしっかりとしたエアロ形状であること。比較したいのはTREKのMADONE SL6 Gen7(¥824,890)ということになります。
実はフレーム重量はMADONE SLよりも軽い約950gで、価格は30万近くお求めやすいということになります!
機能美を感じるフレーム形状
エアロ形状といえばツライチ。ロードバイクでの最近のツライチといえばフレームのエンド部分です。
スルーアクスルの貫通穴が開いて、、、ない!ため、最高のツライチを実現できています。空気抵抗の削減のために設計されるこのツライチ。BMCにはじまり、BIANCHIのOLTREにも採用され始めたトレンドですが、今後の進化にも期待大です。
このCCT Team Discはあえて貫通穴がないことを強調?するかのようなグラフィックがあしらわれており、バイクの印象がのっぺりせず、引き締まったデザインになると感じます。
メカニック目線でも、このデザインがあると違和感が少なくて助かります(貫通穴のほうが色々と助かるという先入観)。
そしてもう一つのツライチといえばヘッドチューブとフロントフォーク。ポジションの出しやすい短いヘッドチューブや、空気を意図した方向に流すえくぼのようなフレーム形状も相まって、優れたハードウェアであることを感じさせます。
ここまでで個人的に大満足なフレームですが、肝心の性能は?
ウィップして進む、日本人向けのフィーリング
加速、剛性、ハンドリング、快適性などで試乗の感触を円グラフにしたら、ほぼ真円で快適性だけちょっといいイメージ。すごくバランスがいいというと当たり触りがなさすぎますが、ハンドリングはアンダーもオーバーも出ないど真ん中で、フレーム剛性も中の中。しかし、わずかにウィップする感触をつかめたらこっちのもん。最高に気持ちいいシッティングでのペダリングが待っています。
体格、ウェイト、筋肉量でも海外に劣る日本人向けとされているのがこういったウィップして進むバイクであり、剛性が高すぎるせいでフレームに踏み負けてしまうのを防いでくれます。BRIDGESTONE/ANCHORのPRO FORMATや、RIDLEYのFENIX、LOOKのHuez(RSじゃないほう)にも通ずるものがあります。
ボリューミーなのに快適なフレーム
プロの選手からのフィードバックで、「快適でないとパフォーマンスが長続きしない」といった声があります。そうして出来上がったのがシートステーとトップチューブを段違いに接続する、リア三角がコンパクトになるフレーム設計です。昨今のフレーム形状のトレンドですが、フレームの軽量化とリア三角の剛性アップ、そして路面からの縦方向の振動を横方向に変換する快適性への寄与と一石三鳥。ディスクブレーキ化によるフレーム設計の自由度の高さによって実現できたものでもあります。
CCT Team Discもそれに倣いますが特徴的なのがチェーンステーの横方向への湾曲。試乗に同行してくださったワイズロードコミュニケーションパートナーである【いたりあーのさん】曰く、ダンシング中にこのチェーンステーがたわんでいたそう。すげぇ!です。
いたりあーのさん、試乗の同行ありがとうございました!その場で感想を言葉にすることで自然と腑に落ち、その場で答え合わせができる、ものすごく有意義な時間でした。この場を借りてお礼を申し上げます!!
初カーボン、初エアロロード、初レースで死角なし
カーボンバイクは快適なんでしょ?→はい。快適です。タイヤをチューブレス化したら快適さ120点です。
エアロロードは速いんでしょ?→はい。シッティングでの巡行もしやすい上、ウィップのリズムをつかめばダンシングもバッチリです。
初レースで劣らない機材が欲しい?→フレーム重量約950gで同価格帯では他社より軽量です。パーツ次第で7kg前半を狙えるポテンシャルです。
唯一デメリットがあるとすれば、正式リリースが来年の4月以降、、、ってコト!?
2024年4月以降販売予定
当店でもご予約を承っております。2023年11月時点での予価は以下の通りです。
Dura Ace Di2/Cosmic Sl 45 ¥1,023,000(税込)
Dura Ace Di2/Racing 400 ¥913,000(税込)
Ultega Di2/Cosmic Sl 45 ¥833,800(税込)
Ultega Di2/Racing 400 ¥723,800(税込)
105 Di2/Racing 400 ¥638,000(税込)
105 Di2/RS171 ¥594,000(税込)
105 12s/Racing400 ¥542,300(税込)
105 12s/RS171 ¥498,300(税込)
Frame Set ¥478,500(税込)
個人的におススメしたいのは、初カーボンバイクで選ぶなら105機械式12速仕様。戦闘力のあるバイクとして欲するならUltega Di2/Cosmic Sl 45仕様です。
前者は2万円で完成車になっちまう!後者はホイール代がほぼ無料になっちまう!です。
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府中多摩川店 吉田