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【ワイズロードスタッフ試乗会】GOKISO X MAGIC TITAN チタンスポーク

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東大和店】田中 伸也 23年11月04日

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何が違うの?

11月2日に行われたワイズロードスタッフ試乗会に出店していだいた

GOKISO (株式会社近藤機械)様よりテスト用ホイールの試乗をさせていだきました。

 

普段ならGOKISOさんだから試乗用ホイール、あるよねとなる訳ですが

聞けばワイズロードスタッフ試乗会前日に組みあがったホイールであると、

一見SLP クライマースルーディスクホイールでリムロゴがライトグリーン、、、

普段から自分がSLP クライマースルーディスクホイール使いであることは

GOKISOさんのスタッフの方々も承知のはず。

ならば何かが違うホイールと思い。

「ベアリングが違うの?」と聞けどハズレ。

回答はスポーク、

チタン製。

最近では幾つかのブランドでカーボンスポークが使われているが

チタンスポークが話題になったのはあまり記憶にないのが正直なところ

しかしながら、聞けば、今回使用のチタンスポーク、引っ張り強度や折れにくさは

既存のステンレススポークを優に凌駕するスペックらしい、、

チタンスポークは折れやすいのでは?という先入観を覆す製品であると説明を受け、

チタン合金スポーク マジックチタン 

という製品であると。

 

製造元は

株式会社 三輪機械(ミワキカイ)

以下公式HPより抜粋

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202307111731337277

「眼鏡用に開発された柔軟性に富むチタン合金を使用。
眼鏡部品加工技術の応用による回転冷間鍛造=スゥェージング加工によって、
素材由来をはるかに超える驚異的な「強さ」を獲得。
自転車産業振興協会技術研究所による評価試験結果、
引張強度が鋼材製・ステンレス製と同等以上、繰返し曲げ強度が3倍以上。
鋼やステンレスの約60%という軽さも同時達成!」

製造も当然日本、福井鯖江で製造され、
マジックチタンスポークは3種類。

・ULTIMATE
・HYPER
・SPORTS

それはGOIKSOさんより拝見した試験結果の項目から伺えます。
上記のHPより抜粋文の内容はスペック的にULTIMATEでの比較のようです。

参考まで試験結果は以下です。

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今回テストホイールに組まれていたモデルはSPORTS

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ステンレスと比較した引張強度は1.3倍、繰返し曲げ強度2.25倍
SPORTSの特徴は外観的にもあり、ベンドしたハブ側(ハブ側の太さは2.0MM以上)からスポークにプリントされたロゴ終息付近へ滑らかに2.0MMへ直径が変化するシングルバテッドチタンスポーク。 
スタンダードモデルといえるSPORTSでも既にハイスペック。
唯一気になる点はラウンドスポークであることですが、今回の試乗コースで何か違いを感じることができれば十分。

テストホイールスペックと普段使用のホイールの違い

普段使いのGOKISOホイール
スポーク SAPIM CX-RAY スポークテンション 約100kgf
タイヤ CONTINENTAL GP5000 CL 700X28C

テストホイール
スポーク MAGIC TITAN SPORTS スポークテンション 約100kgf
タイヤ PANARACER AGILIST 700X28C

 

スポークテンション値は同じですが直接しごいた感じはMAGIC TITANの方が若干柔らかく感じる不思議。

ラウンドとエアロタイプの違いもあると考えられます。

ハブ、リムは同一でスポークとタイヤが異なるホイールの比較となります。
タイヤはどちらも評価の高いモデルなので概ねスポークのインプレッションとしても差し支えなさそうです。

インプレは私個人のバイクなのでスポークの違いがより際立つはず

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試乗、インプレッション

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なんと、テストのファーストライダーが私。

踏み出しから

軽い??軽い、明らかに踏みが軽い(GOKISO SLP クライマースルーディスクホイールノーマル比)

これって、、、、?

ステンレス比の重量変化によるものというより

金属的な引張や破断スペックの変化がもたらす感覚でしょうか?(仮説)

戸惑いながら速度を上げてみることに、踏みの軽さで当然、加速の感じも悪くない。

個人的にGOKISOハブの真骨頂は回転力を生かした巡行性能だと思うわけですが、

ホイールがバイクの硬さをいなしながらも優れたハブの回転力が、最小のパワーロスで速度変換するGOKISOホイール特有のフィーリング。
これがマジックチタンスポークでさらに際立つことで走りの軽さに現れているのか、速度の維持もより楽に感じる。
ハイスペック化したスポークが及ぼす走行性能への恩恵と言っていいようです。

スタンダードモデルで変化をかんじるのだから上位モデルも興味が沸いてきます。
さらにエアロスポークタイプも話が進んでいる様子で楽しみですね。

バイクトライアル方面でも実戦使用も始まっているとお聞きし、改めて日本の工業力の懐深さを感じる試乗でした。
地味な存在ですが、力の伝達媒体としてスポークが及ぼす影響力を再考するきっかけでもあります。

更には自社製品をより良くしようと模索するGOKISOのスタッフの皆様の情熱にも脱帽です。

GOKISOホイールのマジックチタンスポーク仕様はオプションとして検討中のようですので価格は後日確定するまでのお楽しみです。

詳細や価格が分かり次第また投稿します。

汎用性の高い金属スポークのハイスペックチタンモデルの登場はロードバイク以外のジャンルでも効用は確認されている様子です。

スポーツバイクの開拓余地はまだまだありますね。

GOKISO (株式会社近藤機械)様

貴重で楽しい体験ありがとうございました。

※ワイズロードでマジックチタンスポークのみの取り扱いは2023年11月2日現在ありません。

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