こんにちは、古谷野です。
ワイズロードスタッフ試乗会インプレッションその②です。
その前にまだその①を読んでいない方は合わせてご覧いただければと思います。
①TIME ALPE D HUEZ DISC
タイムの顔のモデルとも呼べるようになったラルプデュエズがモデルチェンジしました。
いつの時代もTIMEは独自路線で他社とは違う位置にいる気がします。
その個性にもひかれます。
数年前に製造国はフランスからスロバキアに代わってしまいましたが、製造方法は変わりません。
TIME独自の製法であえてカーボン網目を主張しているかのようなデザインです。
最新のケーブル内装に対応しました。
写真ではFSAのACRシステムが付いていますが、標準だとDEDA DCRに対応したカバーが付属しています。
ケーブル一部外装(Dedaで言うとS-DCR)にも対応しています。
専用のハンドルステムを使用するブランドも多いですが、付けられるハンドルステムの種類が選べるポイントがいいですね。
乗ってみた感想です。
他社のレースバイクのように軽量で剛性が高いことがなくペダルを踏んでも脚に返ってくるようなことはありません。
いいですね、個人的にはこのぐらいの剛性感がいいです。TIMEは味が分かっている気がします。
前作と比べて軽量でレーシーではなく、ジオメトリーを含めて快適な方向に変わったと感じました。
TIMEの作りを感じさせる所有感やマイルド走行感を求めの方(古谷野含めて)にピッタリだと思います。
②FACTOR OSTRO VAM
試乗会い登場することが多くないFACTOR。古谷野は乗るのは初めてです。
OSTRO VAMはカタログ上だと軽量性とエアロ性能と快適性のバランスが高いオールラウンドバイクです。
そんなおいしい話があるのか?と思っていました。
でも今年のツールドフランスでも区間優勝を挙げていて実績があるバイクです。
FACTORは比較的新しいブランドで情報も多くなく古谷野は乗る前はもやもやしていました。
で、乗ってみました。
こぎだしは軽いです。しかし剛性はそれほど高くなく踏むと軽量バイクのようなヒラヒラ感が感じられました。軽量性の為にフレームの厚みがかなり薄くなっているからでしょう。その分質が良いカーボン材質を使っていると予想できます。がちがちにスプリントやヒルクライムをする人には剛性不足が感じるかもしれませんが、イーブンペースで巡行することが多い方、国内のアップダウンの多いトライアスロンにはいいのではないでしょうか。BLACK INCからDHバー付きのハンドルバーセットも出ていますので。
③BIANCHI OLTRE RC
大幅にモデルチェンジしてエアロバイクと化したOLTRE。
こちらのバイクはビアンキのレーシング部門であるRC(REPARTO CORSE)。
プロ選手も乗るOLTREシリーズの最上位グレードとなります。
カウンターベールをあえて取り除いて軽量化にも貢献しています。
かなりインパクトのある純正一体型ハンドルですが、イタリアンデザインも感じます。
乗った感じは剛性ガチガチのモンスターマシン。かなりボリュームがあるバイクですが走っていて軽量性も感じます。
フレームのみならずハンドル回りやホイールも含めてトータルに設計されている感じがします。
前作のXR4は乗る人を選ばないオールラウンドモデルでしたが、まったく別のブランドのバイクのように変わっていました。
まさにレースで勝利を狙うためのバイクといってよいでしょう。
④CANNONDALE SUPERSIX EVO LAB71
キャノンデール渾身のオールラウンドバイクSUPERSIX EVO。
前作の軽量バイクからよりエアロになりました。かといって重量はほとんど変わっていません。
オールラウンドバイク後発だけであってその完成度は非常に高くそれがユーザーの方々にも響いているのか注目度が高いです。
本バイクはその最上位グレードのLAB71。トップグレードながら予約段階ですぐに完売になってしまうほどの人気です。
MOMOデザインと共同開発した一体型コックピットは独特の柄で特別感があります。
乗った感想としては「非常にいい!!」。
走りの軽さですいすい進むのは当然ですが、がちがちに硬くもなく嫌な感じがしません。うまい具合に軽量性や剛性感がチューニングされていると感じました。まさに古谷野が求めている性能です。
快適性は良いのかよくわかりませんでしたが、もし気になるようであれば太いタイヤやチューブレスタイヤによってよくすることはできるでしょう。
総合バランスが非常に高いバイクです。トップグレードのバイクはプロ選手向けにチューニングされているものが多いですが、このバイクはトップグレードながら乗るユーザーのレベルを問わないぐらいです。今回は下位グレードのHi-Modやスタンダードモデルには乗りませんでしたが、おそらく重量の違いで剛性感などはLAB71と変わらないのではと思います。
今回の試乗会の中で一番好みな車体でした。人気が高いのもうなずけます。あとは入手性と価格に困らなければ古谷野も買ってしまいそうです(笑)。
⑤BMC SLR01
はい、古谷野も最近BMCのフレームに載せ替えました。SLRというこのフレームの下位グレードです。
上位グレードのSLR01との違いを確認してみようと思い乗ってみました。
フレームの形状は全く変わりません。カーボン材質の違いによるものでフレーム・フォークで重量差が300gほどあるようです。
専用のボトルケージを使用することによってフレームとボトルケージの溝を無くしエアロ効果を高めています。現在この方式を採用しているブランドが増えてきました。それほど効果が高いのでしょう。
SLR01と言えば一体型コックピットのイメージが強いですが、こちらのバイクのグレードは別体型アルミの物が付いています。
ホイールも標準品となります。悪い意味でホイールはそれほど軽くないものですがそれを忘れさせるほどこぎだしは軽いです。踏んでみてもSLRより加速感がありしゃきっとしています。おおっ、これがSLR01の軽量性か。剛性はSLRと比べても大きな違いはないと感じました。同じ剛性感でさらに軽量になります。もちろん金額差はありますが、軽量性にこだわりがなければSLRでもよいかもしれません。古谷野のようにSLRにホイールアップグレードという選択肢もありますので。
⑥LOOK 795 BLADE RS2
注目のニューモデル!!。LOOKの新作は毎回注目度が高いです。
しかも今回は大幅なモデルチェンジ。本格的なエアロフレームからセミエアロフレームに生まれ変わってより軽量となりました。
デビューイヤーにしてツールドフランスで区間優勝を挙げてしまうほどです。
ICONICと名付けられたこちらのカラーはLOOKの象徴ともいえるカラーです。
デザインは大幅に変更になっているとはいえこれを見ればLOOKとわかります。
紛れもないレーシングバイクでした。
細身ながら剛性は高く踏んだ力を逃しません。そこそこ軽量なせいか加速も良好。
平坦から山岳までこなすオールラウンドバイクです。
今後増えていくと思われるT47ボトムブラケット採用でクランクの互換性も確保されています。
強いて言えば専用のハンドル・ステムのサイズがフレームサイズによって決まっているのでもし変更する場合は結構な出費になってしまう事です。何かしら専用品を用意しているところがまたLOOKらしいです。
2023/11/12 古谷野