こんにちは!ワイズロードフジグラン広島店スタッフの加藤です。
本日は、CIPOLLINI試乗会で試乗して頂ける、5台(4モデル)の詳細についてのブログでございます!!
CIPOLLINI試乗会 ~車体紹介編~
私も実車を始めて拝見しました(笑)
やはり雑誌や画像で見るより、明らかに迫力や高級感、手の込んだ造形の美しさがこれでもかという程に伝わってきます!
それでは、本編スタートです!!
RB1k THE ONE
価格:フレームセット・・・¥986,700(税込)
完成車参考価格・・・¥約1,900,000(税込)
サイズ:M(トップ長545mm)
[ysid 2024000000028]
まず1台目。
このモデルは、CIPOLLINIの中ではハイエンドに位置づけられ、短いヘッドチューブにより落差を出せる“レーシングジオメトリー”を採用したレーシングモデルです。
T1000カーボンを使用したフレームは、スプリンターのマリオ・チッポリーニ氏が求めるフレーム剛性を確実に出すために非常にマッシブな造形となっているのが見て取れます。大型のリアトライアングルが優れた構造剛性をもたらして、ペダリングのパワーをダイレクトに伝えるほか、フロント・アクスルとステアリング・チューブによって曲げ剛性も非常に高い水準に達しています。
空力を意識しつつ、剛性を高める為のリアトライアングルは、写真でこの迫力。
フルカーボンならではの造形美ですが、チェーンステーと併せて規格外の剛性を誇っています!
さらに、今回の試乗車にはコンポーネントも拘りの逸品が!
ハンドルバーはステム一体型のVISION・METRONを装着し、他社のハイエンドモデルを凌ぐ高剛性を誇るフレームを最大限生かせるハンドリングを実現。スプリント時でも撓りを一切出さない、レーサー御用達の一体型ハンドルバーです。
ホイールはまさかのCampagnolo・BORA WTO 45。
ヌードカーボンがフレームのデザインとベストマッチなのは間違いなく、USBベアリングと独特な編み方のストレートプル・スポークによって高い剛性と振動吸収性を両立しています。
フレーム剛性の高さが異次元なので、このホイールによって多少なり緩和されるはず(それでもバッキバキに硬い踏み味になりそうです)!
ロードの中ではトップレベルに硬く、巷では“マリオ・チッポリーニ氏専用なのでは”とささやかれる程の剛性をもつRB1K THE ONE。これは間違いなくこのタイミングでしか味わえない、ハイエンド・レーシングバイクです!
RB1K AD.ONE
価格:フレームセット・・・¥976,800(税込)
完成車参考価格・・・¥約1,900,000(税込):CARBON-ANTHRACITE-RED SHINY
¥約1,700,000(税込):ANTHRACITE - CARBON - LIME MATT
サイズ:M(トップ長545mm)、S(トップ長527mm)
[ysid 2024000000660]
続きまして2台目。
このモデルはCIPOLLINIブランドのエアロロードに位置し、コチラもハイエンドのレーシングモデルです。NKTTなど、他のマリオ・チッポリーニモデルにインスピレーションを与えたエアロダイナミクス研究と、ロードバイクのドライバビリティを理想的にマッチさせており、特にこのモデルに関しては“THE・エアロロード”を体現したフォルムが特徴になっています。
また、チューブやコンネクションの断面が異なるため、6種類のサイズごとに同じ剛性と乗り心地を提供するように設計されています。さらにチタニウム製スルーピンが必要なトータル剛性を維持し、妥協の無い走りが実現されています。
ヘッド~ダウンチューブはこのボリューム。
空気を極力スムーズに流しつつ、マリオ・チッポリーニ氏が求める高い剛性も充分に得ています。下手するとこの横面積に関してはTTバイクに匹敵するレベルです・・・!
試乗車のハンドルバーはTHE ONEと同じくVISION・METRONなので、よじれを一切感じさせないハンドリングがイメージできますね!!
リアトライアングルはいたってシンプル。
エアロロードらしいチューブは高剛性も両立し、パワーをダイレクトに後輪に伝達します。シートステーのブリッジ、というよりかはプレート状の部分が横剛性への高い意識を感じさせます。あえて振動吸収性やタイヤ幅の許容範囲を制限してまでも剛性を求めるコダワリ、心をくすぐられますね!
ホイールはMAVIC・COSMIC SL。
MAVICならではの高い横剛性がAD.ONEのハンドリングを更に高めてくれること間違いありません。
今回AD.ONEは2カラーご用意させて頂いており、違いはサイズとコンポーネントです。
と、ここで突っ込みどころが!
なんと、写真右のAD.ONEのMAVIC・COSMIC SLのハブにONIベアリングが搭載されているんです!!!
理由は不明ですが、同じモデル・ほぼ同スペックのコンポーネントでホイールのハブベアリングが違いますので、発進・加速に違いを感じていただきやすくなっております。
このAD.ONE、THE ONEに比べ剛性面で乗りやすいと言われておりますが、果たしてその“乗りやすい”とはどのレベルの事なのでしょう(笑)
走りの質の高さに間違いはありませんので、試乗してその“乗りやすさ”を体感してくださいね!
さて!ココからは、軽量化に特化したモデル・お求めやすい(?)モデルをご紹介します!
DOLOMIA
価格:フレームセット・・・¥936,100(税込)
完成車参考価格・・・¥約1,700,000(税込)
サイズ:M(トップ長524㎜)
[ysid 2024000100360]
続きまして3台目。
先ほどの2モデルとは打って変わって、一気にオールラウンダーな雰囲気を前面に押し出したこのDOLOMIAは、CIPOLLINIで最も軽量なハイエンド・フレームとなっております。このモデルに関しても、各サイズごとにジオメトリーを設計し、中央のモーションリグの完璧な接続と共にチッポリーニフレームを象徴する反応性を実現。軽量モデルだから剛性感が落ちる、という事を一切許さないCIPOLLINIらしい考えですね!
また、カーボンファイバーフレームで達成可能な最高の剛性重量比を実現する3Kファブリックにより、パフォーマンスはさらに向上しております。
スタイリッシュなものの、どこか力強さを感じるこのヘッド周り&フロントフォーク。
ここは1'1/2の極太ヘッドとストレートフォークによりキレのあるハンドリングを実現しています。さらにこの1'1/2ステアリング・シリーズと内部ケーブル・ルーティングが油圧及び電子ケーブルのスムーズな内装化が可能になっております。
ここまで太いコラム径を採用するのはヒルクライム系バイクではあまり見られないため、マリオ・チッポリーニ氏のDOLOMIAに求める性能の高さを垣間見る事が出来ますね!
特に今回の試乗車ホイールがMAVIC・COSMIC SLなので、横剛性の高さにかなり期待が持てます!リアトライアングルはカーボン柄が透けている箇所が一気に増え、同じくカーボン柄が透けているシートポストとの組み合わせが抜群です。
オフセットしたシートステー、BB周辺で一気に太くなるチェーンステーなど、実にオールラウンダー特有の造形を有している印象が強いですが、強化したBBシェルやシートチューブとの接合面積を増やしたシートステーを見ると「あ、ただ者ではありませんナ・・・」と感じられます。
今回のDOLOMIA、ハンドル周りは後に紹介させて頂くBOND EVOにも装着されているDEDA ALANERA。ケーブル類をフル内装化させることを可能にするステム一体型のフルカーボンハンドルバーで、非常に高い剛性を有している事でも有名です。
角ばってシュッとした形状が、似たようなフォルムのDOLOMIAと相性が良く、全体的なバランスが好印象ですね!
このフレーム、ブルーがメインかと思いきやリア周りはヌードカーボンの割合が一気に増える仕上げの塗装で、個人的には更にカーボン柄に色気のあるFULCRUM RACING ZERO DB CARBONやCampagnolo BORA WTO 33を履かせると良いのではないかな、と妄想を膨らませております(笑)
と、ここでこのDOLOMIAのみに装着されているサドルが・・・
selle italia・FLITE BOOST キットカルボニオ スーパーフロー!
他の車体はprologoのTiROXレール仕様のDIMENSIONやSCRATCH M5のCPCモデルが装着されていましたので(それでも200gを軽く下回る軽量サドルなんです!)、カーボンレール搭載&145㎜幅で162gという超軽量なselle italiaサドルが装着されている事を踏まえると、このDOLOMIAの振りの軽さを更に楽しめる予感がしてなりませんね!!
BOND EVO
価格:フレームセット・・・¥658,900(税込)
完成車参考価格・・・¥約1,350,000(税込)
サイズ:M(トップ長540㎜)
[ysid 2024000100513]
来ました、ラスト4台目。
このモデルは、CIPOLLINI試乗車の中ではお求めやすい(???)モデルですが、そこは性能に妥協が無いCIPOLLINI。走りに余念のない、より親しみやすいモデルになっております。
このモデルは電動変速コンポーネント専用として生まれ、デュアルフレーム構造で成り立っております。トップモデルのTHE ONEなどに比べると(もう一度申し上げます、THE ONEなどと比べて、の話です!)優しい剛性感で、ホリゾンタル・チューブと小型フォークによってペダリング時の快適性を確保しています。下回りは高い剛性を誇るであろうボックス形状のダウンチューブとスリーブによって抜群の反応性を実現しています。
1'1/2コラム採用のフロントフォークはハンドリングに高い剛性感を出しつつ、1'1/2ステアリング・シリーズとその専用形状によってケーブル類のフル内装化を可能にしています。ペダリング時の快適性を確保しているとの記載がありますが、これは“CIPOLLINIブランドの中での話なのでは?”と考えざるを得ないコラム径&フォークの太さです(笑)
試乗車のBOND EVOはDOLOMIAと同じくDEDA ALANERAを装着し、高い剛性を誇るフレームやフロントフォークを最大限生かす味付けになっています。
ココで、とくにBOND EVOで特徴的なフォルムをご紹介します。
このリアトライアングル、ちょっと違和感を感じられるはず。
実は、シートステーが途中で屈折しているんです!!チェーンステーはCIPOLLINIらしく剛性の塊みたいなデザインですが、シートステーはこの屈折部で撓りを生むことで振動吸収性を向上させています。
ここがヌードカーボンで何ともイイ感じですが、DOLOMIAでは採用されていないエアロシートポスト&シートチューブを採用しているおかげで全くエンデュランス方向に振っていないと感じさせるのはマリオ・チッポリーニ氏の思い描くロードバイクのイメージなのかもしれませんね!
BOND EVO試乗車のホイールはMAVIC・KSYRIUM SL。
これぞと言わんばかりにMAVICらしい高精度な切削加工を施したリムに、ID360ハブ、COSMIC SLRというMAVICトップグレードのみに採用されるアーモンド形状のスポークと、ひと昔前の“KSYRIUM PRO”を彷彿とさせるMAVICアルミモデルのトップグレードです。
剛性感はそこまで高剛性ではなく、むしろ横剛性が際立つMAVICらしい仕上がりなので、BOND EVOとの組み合わせで「CIPOLLINI試乗会の中では」一番心地いい完成車なのではないでしょうか?
さて、ここまで一気に4モデルを説明させていただきました。
CIPOLLINIのモデルはどれも非常にストイックで、こだわりが強いが故ちょっと価格が高めなのがネックですが、一度手に入れればその性能の比類なき高さと高いペイント技術による高級感が所有欲を刺激し続けてくれる“相棒”になってくれること間違いありません!
この機会に、カリカリのレーシングモデル5台をしっかり乗り比べていただければと思います。
さあ、皆さん、一気にCIPOLLINIの世界観に浸かってみましょう!!!
この体験が、ロードバイクの概念を変えるかもしれませんよ!!!
長々とした文章になりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
試乗の際の注意事項(必ずお読み下さい)
■ご試乗の際、簡単な書類記入・顔写真付きの証明書『免許証・マイナンバーカード』のご提示をお願いしております。※ご提示頂けない場合は貸し出し出来ません
□未成年の方は保護者同伴での試乗をお願い致します。(保護者の方の証明書のご提示をお願いします)
■試乗受付は、平日12:00~16:00、土日祝11:00~16:00まで。
□試乗時間は混雑具合にもよりますが30分程度とさせて頂きます。(日を跨いでの貸し出し等、長期貸し出しは予定しておりませんので予めご了承下さい)
■悪天候や路面状況が悪い場合は貸し出しを中止させて頂きます。
□走行中はヘルメットの着用をお願い致します。(貸し出しております)
■道交法を遵守の上、マナー良く走って頂くようお願いします。
※試乗車受付規約に同意できない方はご試乗頂けませんので予めご了承の程よろしくお願い致します。