新宿クロスバイク館の鶴田です。先日行われましたワイズロードスタッフ試乗会にてTERNとDAHONの折りたためるe-bike2台を乗り比べてみたのでご紹介します。
車体の全体像
今回紹介する2台はTERN VEKTRON N8とDAHON Fu-COMになります。VEKTRON N8は発売中の車体で販売価格は¥350,900(税込)もう1台のDAHON Fu-COMは見たことがないという方もいらっしゃるかもしれませんがそれもそのはず、実は2024年の春に発売する予定の新車体になります。お値段は¥220,000-(税込)と13万円ほどの価格差があります。
デザインはTERNの方が少し流線形なスタイリッシュなフォルム、Fu-COMは太く直線的で堅牢なフォルムの印象があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
折り畳んだ全体像
折り畳みした後の大きさは両車種ともに同じくらいです。写真のFu-COMはフレームの間にハンドルを挟むような形状の折りたたみ方式になっていますが販売車体はVEKTRONと同じようにハンドルが車体の外側にくる仕様になる可能性があるそうです。
バッテリー搭載位置
VEKTRON N8はバッテリーがシートポストの後ろに見えているのに対してFu-COMはぱっと見だとバッテリーが見当たりません。見当たりませんが車体の全体像を良く見ると違和感のある箇所が一つ。そう、シートポストが太いんです。実はシートポストにバッテリーが内蔵されている面白いデザインなんです。車体の下の方を覗くとシートポストから後ろにあるBOXに向かって配線が伸びています。このBOXの中にコントローラーユニットが格納されています。バッテリーの外しやすさはVEKTRONの方が簡単ですがもちろんFu-COMも取り外して充電可能です。
モーター搭載位置
VEKTRON N8は車体の中心部分にBOSHCモーターが搭載されています。Fu-COMはリアホイールにBAFANGモーターが搭載されています。アシストの出力は私の体感だとBOSHCユニットはペダルをたくさん漕ぐほどアシストが効いていき高速域までアシストが体感できました。BAFANGのモーターは漕ぎ初めに強めなトルクがかかり最初の加速を大きくアシストしてくれる印象でした。街中の信号が多いところではストップアンドゴーが多いので重宝しそうです。
ディスプレイの位置と表示
VEKTRON N8は液晶ディスプレイでスピードメーターも表示される仕様でアシストのモード切替は4モードです。Fu-COMはメモリ表示式でアシストの切替が5モードあります。
変速シフターの種類
VEKTRON N8は指で押し引きするレバー式の8速に対してFu-COMはグリップシフト式の7速を採用しています。
ブレーキの種類
ブレーキは両車種共にディスクブレーキを採用しています。違いとしてはVEKTRON N8は油圧式ブレーキ、Fu-COMは機械式ブレーキを採用しています。軽い力で常に一定の力でしっかり止まる油圧式とコスパを重視してブレーキパットが減ってくるとレバーの遊びが大きくなる代わりにパットの減り具合が分かりやすい機械式。どちらも違うメリットがあります。
総評
まだ選択肢の少ない折り畳み出来るe-bikeの中で2台を較べてみました。細かい部分ではVEKTRON N8の方が変速段数が多かったり液晶モニターだったりアシストがよりスポーティーに感じられる部分がありました。1台で遠出をしたり細かく変速の調整をしたい方にはVEKTRON N8がおススメです。しかし車体価格が高騰している昨今において22万円で折り畳みできるe-bikeというのはかなりコスパのいい車体なのでFu-COMは街乗りをメインにしてコストパフォーマンスを重視したい方は候補に挙げてよいと思います。価格に13万円の差がありそれぞれの特徴が違うので検討するときの判断材料になれば幸いです。
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