毎年、多くの代理店の方々にご協力いただき開催されているワイズロード社内試乗会に参加しました。今回は心に残った車体をご紹介いたします。
★CARRERAというブランド
昔からロードバイクに乗られている方なら“カレラ”といえばイタリアの老舗ブランドということはご存じかと思います。特に弓なりのフレーム形状をした「PHIBRA」(フィブラ)は誰の目にも止まるカレラの代表的な車体です。元プロ選手のダビデ・ボイファヴァとルチアーノ・バラキによって1989年に誕生したCARRERAは、乗り手がワクワクできる高品質の製品を提供するという趣旨で設立されており、見た目も性能も楽しませてくれるブランドです。ちなみに、“TIME”や“CINELLI”を取り扱いをしている「株式会社ポディウム」さんが国内代理店です。
★「SL AIR PRO」
今回試乗させていただいたのは、CARRERAのフラッグシップモデル「SL AIR PRO」。こういった試乗会では、日ごろお目にかかれない車体を体感できるというのが魅力です。こちらの車体はエアロロードフレームながら800g台ととても軽量で、代理店の方から車体を預かった瞬間“軽い”と声を出してしまうほどでした。
ちなみに、お借りした完成車の状態(ペダル付き)で7.1㎏でした。
★車体の概要
こちらの車体はフレームのみの販売となります。オフィシャルホームページにもあまり詳しい情報は掲載されておりませんが、フレーム素材はハイモジュールカーボンを使用しており最近トレンドの後ろ三角が小さいエアロ形状のフレームです。
今回の車体にはULTEGRA Di2のコンポーネントが搭載されていました。
ハンドルは「VISION/METRON 5D ACR」が装備してありケーブルやホース類はハンドルバーとフレームに納めらており見た目もすっきりした印象を与えてくれます。
ホイールは「VISION/METRON 45 SL DISC」がついており見た目もかっこよくフレームとの相性も抜群で走りの良さを後押ししてくれていました。このハイトのホイールをつけて7㎏とはあらためて驚きです。
★その走りとは
フラッグシップのエアロロードと聞くと「絶対硬い」「俺に乗りこなせるわけない」ということが頭をよぎっていたのですが、その車体の軽さにワクワクしながら試乗しはじめると・・・なんてことでしょう⁉硬さなんて微塵も感じられない軽快さ。かつ、コーナリングもスムースで反応もよく、安定感をこえて安心感を与えてくれます。オフィシャルブログにも書いてありますが、今までの車体からいいとこどりした完全なレーシングモデル、というのが納得できる1台です。他ブランドのトップグレードのレーシングモデルといえばバリ硬クイックな車体が多いのに。。。レースに参戦している実装派のスタッフに試乗してもらった結果、とても評判が良く幅広い人に受け入れられるであろう車体だと感じました。ロードバイクの良さはモータースポーツなどとは違い、トップグレードの車体も頑張れば手に入るというところです。
★そのお値段は
フレームセットで66万円(税込み)。カラーは全4種類展開です。
また今回試乗させていただいた車体は特別カラーモデルで、光の当たり具合で色が変化する「イリデセントカラー+ミラーデカル」でした。こちらは通常価格よりプラス5万5000円となります。
今のところこちらのフレームは国内に入ってきておらず、予約商品となります。納期も未定となっていますが、カラー・サイズのご希望を伺いポディウムさんから本国へ問い合わせしていただけるとの事です。気になる方は、新宿本館店頭にてご相談ください。