池袋本館で修理ばっかりしているトミタです。僕も試乗会にはしっかり参加させて頂きました!その中でも“おっ、これはなかなか面白いぞ!”と思ったこの一台を紹介したいと思います。
DAHON
K9X
販売価格¥135,300(税込)
コンパクト×ディスクブレーキ
このバイクは16インチのホイールを採用し、折り畳み時サイズのコンパクト化と走行性能の向上を図っています。20インチ以下のコンパクトなタイヤで比較すると、このサイズ感は走っても良し!運んでも良し!のバランスのいいパッケージで、初めての方がちょっと旅行やサイクリングでご利用される場合でも、使い勝手のいいバイクだと感じました。折り畳み時の外寸法はW72×H62×D39cmとなっており、16インチとしてはコンパクトで輪行やトランクへの収納などもしやすいサイズだと思います。又、メカニカルディスクブレーキを採用し制動力も強化しています。フォールディング(折畳)バイクやミニベロ(小径車)でのディスクブレーキの採用はまだまだ数が多くなく、そういった部分でも非常に珍しい部分でもあると感じます。同社の出す軽量フォールディングバイク“K3”とはまた違った良さを感じるバイクです。
構成パーツと仕様
メインフレームの形状はK3と同形状、トップチューブ下にスリングを通し強度を確保する方式を採用しています。ホイールは前出の通り16インチを採用することで、安定感や段差での走破性をはじめとする、走行性能の向上に貢献しています。そして折りたたむことを前提として取り付けられたディスクキャリパーは、通常とは逆でフロントは右側に取り付けされるなど、特徴的なルックスとなっています。フロントシングル55Tと大き目なチェーンリングにリアは9段変速を採用、DAHONオリジナルの変速機と対応するレバーで構成されています。変速性能に関しても特段違和感なくスムーズな変速で、ライド中のシチュエーションにマッチしたギアの選択が可能です。コンパクトなバイクですが、適正身長145-180cm前後と幅広くなっているので、ご家族でシェアしたりしやすいと思います。
16インチと14インチ
このようなフォールディングバイクを検討頂く方に共通するのが、走行性能と重量、折り畳み時の寸法という一般的なスポーツバイクとは異なる選択基準で探している方が多い印象です。その中でDAHONがラインナップするタイヤサイズが、どのような方にオススメ出来るか個人的好みだけでご紹介していきたいと思います。
16インチ/K9X
タイヤサイズが大きくなることで得られるメリット
大径化によるメリットは“走行性能”の部分が大きいと思います。14インチと比べ車輪外寸が大きくなるので、スピードも出しやすく、高速度域でも比較的安定した走行が可能になります。段差などの路面状況に対しての安定感も大きくなり、躓きにくくなります。ハンドルのふらつきも抑えられ、安心して走行できると感じます。
タイヤサイズが大きくなることで発生するデメリット
大径化するデメリットは“大きさと重量”です。フレームサイズ・車輪径が大きくなるため、折りたたんだ際に14インチと比べると大きくなり、輪行などの持ち運びの際に少しばかり嵩張る印象となります。
14インチ/K3
タイヤサイズが小さくなることで得られるメリット
小径化によるメリットは“大きさと重量”です。16インチと比べ車輪外寸が小さくなり、フレームサイズとタイヤゴム質量からなる重量の軽さは、K3が7.8kgでK9Xが9.5㎏とその差は1.7㎏と大きくなっています。また折りたたんだ際の大きさもコンパクトになる為、携行性能が向上します。
タイヤサイズが小さくなることで発生するデメリット
小径化によるデメリットは“走行性能”の部分です。16インチと比べ車輪外寸が小さい為、路面の凹凸などの影響を受けやすく、ハンドルがとられるような感覚があったり段差を越える際に安定感を欠くような印象を受けます。
どんな人にオススメか
このようにそれぞれのメリットとデメリットが相反する為、選択の際に重要になるのが“走行性能”と“携行性能”のどちらをメインにして検討するかだといえます。しっかりと自転車での走行も楽しみたい方であれば16インチK9Xの方に軍配が上がるといえますし、目的地からの短距離移動を徒歩よりは効率的に楽しみたいという方であれば、K3の傾向性能に軍配が上がるといっていいと思います。どちらのサイズも共通して言えるのは、車輪が小さい為タイヤやチェーン・ホイールなどの摩耗が大径輪より早くなるという点です。これに関しては小径の宿命といったところなので、購入の際はメリットと併せてご検討頂けるといいと思います。
他にもいろいろ店頭在庫のある池袋本館へ、是非ご来店お待ちしております!!