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上野本館一押しメーカー“BREEZER”とは、どんなメーカー?

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上野本館】小勝 真澄 23年10月15日

今回は上野本館一押しのアメリカメーカー“BREEZER(ブリーザー)”の御紹介です。
本ブログでバイクの紹介を何度かした事があるのでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、興味のある方はお付き合いください。

 

STORY

オフィシャルサイトから抜粋して歴史を御紹介していきます。

1970年代アメリカ。若者に絶大な影響力を誇ったヒッピー&フラワームーブメント全盛期。ムーブメントの中心とも言われたサンフランシスコの20kmほど北方に位置するタマルパイスという山では、当時「ある遊び」が流行していた。大昔の実用自転車に太いタイヤを履かせて改造した「KLUNKER-クランカー」と呼ばれる自転車、これを山頂まで持って上がったかと思うと、自転車に乗って曲がりくねった未舗装の林道を、ふもとまで一気に駆け下りて遊ぶというもの。

「このクランカーのムーブメントは、私もその昔OLD MTBにハマっていた頃に知りました。簡単に言うとダウンヒルの元祖といったところでしょうか。現在のダウンヒルバイクとは似ても似つかないクロモリのフルリジットバイクで林道を駆け下る…想像しただけでゾッとします(笑)」

 

自転車でオフロードを走る
彼らが持つラディカルな思想から始まったこの遊びは、次第に周囲のロードレーサーたちをも虜にし、やがてその速さを競う「REPACK-リパック」という本格的な競技に成長する。しかしながら、元来の用途とは違った目的で使用する彼らの自転車は、数回の使用ですぐに故障してしまったため、やがてより頑丈で壊れない自転車を求めるようになる。そしてこのREPACKに夢中になった彼らの中に一人、機械加工の技術と設備をもつ青年がいた。彼も元々ロードレーサーでもあり、競技用自転車のフレームの製作も経験していた。

「クランカーで速さを競い、数回の使用ですぐに壊れる…いよいよ危険な領域に入ってきましたね(笑)。なので、より頑丈な自転車を求めるのは自然の流れで、頑丈な自転車を作る技術を持っている人がいたというのは凄い巡り合わせです。」

 

彼の名はJoe Breeze。
仲間からの強い依頼もあって、Joeは山を下るための頑丈な自転車を専用設計で製作。彼はのちに「マウンテンバイク」と呼ばれるオフロード専用自転車の、世界初のビルダーとなったのだ。そして自らもREPACKに没頭していたJoeは、この自転車を完成させたその年のレースに出場し、見事優勝。やがて彼への自転車製作の依頼は止むことなく、1年で10台を作るのがやっとだった貴重な自転車は、製作者である本人の名前をとって仲間から「BREEZER」と呼ばれるようになった。

「ここでブランドの創設者の登場です。自転車の勉強をしたわけでもない彼が経験と技術からオリジナルでオフロードバイクを作ったというだけで本当に驚きですが、しっかりレースで優勝するという実績まで挙げている…驚愕です。そりゃREPACKにハマっている人なら彼のバイクが欲しいですよね。これがBREEZERの始まりの瞬間です。」

 

「上の画像のバイクは恐らく当時のオリジナルなんじゃないかと思います。トップチューブとダウンチューブの間に補強チューブが付いていて、ヘッドチューブからフォークにかけても1本補強チューブが沿わせて“これでもか”と強度を上げていますね。現在では絶対に見る事の無い形状です。ここまでしないと壊れるって、どんな乗り方してたんでしょうか…。メチャクチャ重そうですが、なんかこれはこれでカッコいい気がします。」

 そして80年代から本格的にMTBを中心にバイク開発をスタートし、90年代にはロードも作っていたみたいです。

2000年頃にメーカーとしての転機があったようで「Transportation for a Healthy Planet- 自転車は健やかな地球のための素晴らしい移動手段である」という考えのもとラインナップの全てをコミューターバイクに切り替え再びスタートを切りました。
Uptown 8というモデルが好評を博したようです。

 2010年からは再び「Lightning」と「Thunder」というMTBがラインナップに加わりました。
やはりバッグボーンに“山を走る”イメージがあるので、MTBが似合うメーカーだと思います。

そして2017年に、40年のキャリアの中で初となるグラベル/ アドベンチャーロード「Inversion」「radar」を新たにリリース。開発のために1年間母国を離れ、経験のすべてをつぎ込んだ製品で新たなマーケットへ挑む。製造工程における熱処理の手順まで一切の妥協をすることなくこだわられたフレームは、かつて自身が作り上げたMTBを連想させる抜群の強度と乗りごごちを形にした。

INVERSION TEAM

RADAR X PRO

約6年前にグラベルロードがラインナップに加わったんですね。
クランカーという手作りMTBをバックボーンに持つだけあって、グラベルロードも軽さや速さでは無く“タフさ”に重きを置いた製品づくりをしているなぁと感じます。
最後に公式HPにある創業者の言葉を添えておきます。

 

BREEZERを立ち上げて40年以上が経ったいま、改めてこれまでの経緯を振り返ってみる。

1977年に私は可能な限り最高の乗り心地の自転車を作ることを志し、以降私はその自転車を世界中に提供してきた。
自転車というのは世の人にとっての最も効率的な移動手段であり、自らが注ぎ込んだエネルギーを余すことなく返してくれるもの。
つまり素晴らしいマシンを常に作り続けるには、貴重な数ペタリングのエネルギーから最良の効果を得ることが最も重要になってくる。

私は長年を通して、最新の素材やお金をかけた自転車が最高の自転車ではないということを発見したんだ。

人間工学に基づくジオメトリ、軽快な乗り心地、余計な力を必要としないステアリングやペダリングのポジションはあなたをぐんぐん前に動かす。
フレームはまるでバネのように振動を吸収してくれることだろう。
幾多のディテール調整と洗練を経て、あなたのための自転車ができあがった。

我々の力の源、すなわちペダリングに正確なデザインが加わったとき、自転車に乗る楽しみが伝わるはずだ。
BREEZERの自転車はまるで内から力が湧いてくるかのように前進してくだろう。
あなたの笑顔が我々のゴールだ。これまでも、そしてこれからも。

Joe Breeze

 

このブログを見て興味が沸いた方は、是非ワイズロード上野本館にて実物を見て触ってジョーブリーザの理念を感じ取っていただけたら幸いです。

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