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【定休日のTech便り】 はじめてのペダル交換

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川崎店】小林 彰規 22年04月19日

【定休日のTech便り】

 

** ワイズロード川崎店は毎週火曜日を **
** 店舗定休日とさせていただいております。**
(火曜日が祝日の場合は営業) 

 

 

本日のTech便りのテーマは「ペダル交換」です。

はじめてのスポーツバイクを買って最初はフラットペダルを付けて走っていた方で、最近ビンディングペダルが気になってきてそろそろペダルを交換してみようと思っている方は必見です。

多くは元のフラットペダルから、ロードバイク用の「SPD-SL」への変更が多いかもしれません。

 

ビンディングペダル(SPD-SLペダル)

 IMG_0022

 もちろん当店でも、ご予約の上工賃を頂ければペダル交換作業を承る事が可能ですが、実はペダル交換はそれほど難しい作業では無いため、ご自身で交換してみようというお客様も実は多いです。

今回は一番わかりやすいペダル交換の方法を順を追ってご紹介していきたいと思います。 

 

ペダル交換に必要な工具

 img_0021-e1560421186318

 ペダル交換にはペダルレンチという工具または付けたいペダルに対応したアーレンキーが必要です。

写真上段がペダルレンチ、写真下段左がアーレンキーセット、写真下段右が8mmアーレンキーです。

場合によって使う工具が違うため、実際のペダル交換の手順を追いつつご説明いたします。

 

ペダルレンチを使って元のペダルを外す

 IMG_0009

 ペダルはそれぞれ右と左が決まっており、
右ペダルは右に回すと締まり左に回すと緩む順ネジ
左ペダルは左に回すと締まり右に回すと緩む逆ネジになっています。

手を怪我しないように軍手やグローブ等をしましょう。

 

右ペダルをペダルレンチで外す場合

 IMG_0010

右ペダルを外す時の作業の仕方は、
クランクを進行方向に、ペダルレンチを進行方向と逆にし、
レンチの溝をペダル軸根元の平らな部分に差し込んで↓下↓に体重をかけて回すと外せます。

前に進んでしまわないよう反対側のペダルにも手を乗せ、 ペダルレンチの側面でクランクアームに傷を入れないように気を付けながら、固く締まっているため体重をかけて柄を↓下↓に押します。

右ペダルが外れたら次は左ペダルを外します。

 

左ペダルをペダルレンチで外す場合

 IMG_0012

 先ほどの右ペダルの時と同じように、
クランクを進行方向に、ペダルレンチを進行方向と逆にし、
レンチの溝をペダル軸根元の平らな部分に差し込んで↓下↓に体重をかけて回すと外せます。

前に進んでしまわないよう反対側のペダルにも手を乗せ、 ペダルレンチの側面でクランクアームに傷を入れないように気を付けながら、固く締まっているため体重をかけて柄を↓下↓に押します。

無事に左右とも元のペダルが外れましたでしょうか?

 ここからSPD-SLペダルを取付けていくのですが、冒頭申し上げた『場合によって使う工具が違う』という部分の説明をしていきたいと思います。  

 

SPD-SLペダルの軸

 IMG_0016

 SPD-SLペダルの画像、白い方と黒い方で軸の部分に違いがあります。

上の白い方は先ほど使ったペダルレンチが嵌る溝があり、軸末端には6mmアーレンキーが嵌る穴も空いています。
そして下の黒い方はペダルレンチが嵌る溝は無く、軸末端に空いている穴のサイズは8mmです。

新しく付けようとするペダルの内、白い方と黒い方どちらを付けたいかで実際必要になる工具が違うのがお分かりいただけると思います。

白い方ならペダルレンチと6mmアーレンキーが使え、黒い方なら8mmアーレンキーしか使えないことになります。
ご自身が新しく付けるペダルの軸をご覧いただき、実際どの工具が必要になるのかを確認して下さい。

 

ペダルレンチが使えるペダルの取付け

 IMG_0014

ペダル軸にグリスやスレッドコンパウンドを薄く塗ります。
これをしないとペダル軸とクランクが焼き付いて、後日外そうとしても本当に外れなくなります。
左右を間違えないようにペダル本体の刻印等を確認してまずは手で止まる所までねじ込みましょう。

ここからはいざ工具で本締めです。

今度は外す時とはクランク・工具の向きを逆にします。
クランクを進行方向と逆に、ペダルレンチを進行方向にし、
レンチの溝をペダル軸根元の平らな部分に差し込んで↓下↓に体重をかけて回すとペダルが締まります。
この時もペダルレンチの側面でクランクアームに傷を入れないように気を付けましょう。

ペダルの締め付けトルクは一般的に35NM前後です。
少し乗り込んだら増し締めすることをオススメします。

 

ペダルレンチを使った左ペダルの取付け

 IMG_0015

 ペダル軸にグリスやスレッドコンパウンドを薄く塗り、
クランクを進行方向と逆に、ペダルレンチを進行方向にし、
レンチの溝をペダル軸根元の平らな部分に差し込んで↓下↓に体重をかけて回すとペダルが締まります。
ペダルレンチの側面でクランクアームに傷を入れないように気を付けましょう。

これで左右ともペダルの取付けは完了です。

 

ペダルレンチが使えないペダルの取付け

 IMG_0020

 先ほどの軸末端の穴に裏から8mmアーレンキーを入れて締めます。

ボールポイントの方で早回しし、最後の本締めで裏からこのようにアーレンキーを嵌めます。
クランクを進行方向に、アーレンキーも進行方向に
今までと違いますね。
↓下↓に体重をかけて回し、ペダルを締めます。
ブレーキを掛けてするとやりやすいと思います。

 

アーレンキーを使った左ペダルの取付け

 IMG_0018

 ボールポイントの方で早回しし、最後の本締めで裏からこのようにアーレンキーを嵌めます。
クランクを進行方向に、アーレンキーも進行方向に、↓下↓に体重をかけて回してペダルを締めます。

 

これでペダル交換は無事に完了となります。

今回は初めてペダルを交換される方にもわかりやすいように、工具を回す方向を全て↓下↓方向で統一してお伝えしました。
何故なら最初のうちは『左ペダルは逆ネジ』という事が感覚的に分かりにくく、工具を回す方向を混乱して逆に回し続け、本人は外すつもりでも実際はずっと締めこんでいたという方もいらっしゃるからです。

いくつかの気を付けるべきところを押さえれば、ペダル交換はご自身でも簡単に行う事が出来る作業です。

自分の車体は自分でいじるとさらに愛着がアップして、乗るのが一層楽しくなりますよ。
ペダル交換、挑戦してみませんか? 

 

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