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【仕事と家庭と自転車と】ニセコクラシック2022 150㎞レースレポート

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大阪本館】利田 卓也 22年06月15日

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6/12(日)に実に3年ぶりとなるレースに参加してきました。事故後初レースとも言えます。全快することのない(?)身体でどこまでやれるのかという挑戦といった意味合いも込めて臨んできました。
個人の選手名が何度か出てきますが、存知ないという方にはわかりにくい内容かもしれません。ご容赦下さい。

 

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初のコースに150km/2,600mUPの公道レース。
未知のコースなので車で試走を。とにかく寒い。

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1発目の超級山岳は頂上付近は雪が残ってます。そして上り過ぎちゃいますかというコース設定。クライマー有利なのかな?という印象です。

 

ニセコクラシック150㎞

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当日
朝4時前起床。グラノーラ×ヨーグルトでお腹を満たす。残念ながら軽量化はできず。
補給食は練習段階でこの強度でこの距離、この獲得標高ならこの量で足りるというものを把握している。今回はエネ餅×2(内1個はスタート前に食べました。)、パワージェルショット×1袋。これがメイン。予備にマグオン×2も用意。+疲労軽減を期待して「おいしいBCAA」×3。


天気予報等見てたから予想はついてましたがめちゃくちゃ寒い。しかも山の方は霧がかかってる。経験豊富&有名な選手の意見を参考に初の試みとなるウィンドブレーカー着用&デフィートの長指(通称軍手)を着用してスタートを切ることを決意する。

レーススタート~超級山岳


最初の数キロはパレードラン。ザブザブ抜かれていくけど気にしない。といっても位置を下げすぎることのないように。沖縄もそうだけど本格的に動きだすまでの位置どり争いみたいな区間が1番神経削られる。

そして超級山岳入る前の慣らしの上り区間みたいなところから位置を上げていく。ニセコ150kmはスタートして数キロで上りに入るので上れない人は早々に位置を下げることになる。徐々に前へあがっていくが日本トップアマ大集結の今大会。それはそれは前にた〜くさんいらっしゃる。

ペースが上がる度に踏まされるけど、感触としては脚を回してる程度。ただし実際にパワーメーターを見ると5倍以上が出ている。アドレナリンが出まくっているお陰なのか感覚麻痺?なのか知らずに脚を削られていくんだろうなという印象。

心掛けたのはあまり集団の真ん中にいないこと(挟まれて身動きがとれないのが嫌)と、集団で脚を温存する為にブレーキかけるくらいなら、自身のペースを落とさず積極的に前を走るの2点。なんせ3年ぶりのレースなのでレース感は皆無。消極的は嫌だなと。そもそも積極性をかいて納得したことなどない。

当初は超級の下りまで着ておくつもりだったウィンドブレーカーだけど、思いのほか体は温まっていたので超級山岳に入る手前?あたりで脱ぐ。お財布的に捨てるような余裕はないのでバックポケットに詰め込む。

当初決めたことを意識して走っていたからか、自然と先頭にたつシーンが何度か。
途中、先頭で山の神様と3年ぶりにご挨拶。高岡さんは雰囲気あり過ぎてレース中は声をかけられないw
たとえ数秒間でも、レースリザルトに残らず関係ないとしても先頭を走るのはやはりとても気持ちがよい。この気持ちも含めてレースに復帰してきたんだと思えた。

スーパーヒルクライマー勢の圧倒的なペースアップがあったらアッサリと死ぬだろうなという予想と先は長いので最初の長い上りでは勝負がかかることはないという予想と半々。結果としては爆上がりはなく、ペースで上れる。車で試走した時はこれはあかん。。。と思っていたけど、まあ難なく。雪が残っているとはいえ気温も肌寒いくらいでそこまでの寒さを感じず。だけど軍手は脱がない。KOMが近づいてき、ペースアップするも問題なく、特に苦しいとも感じず先頭集団の前方でKOMをクリア。ここら辺はまだまだ余裕があった。

ダウンヒル~平坦区間~アップダウン


下りはZIPPの低圧&ワイドリム&エアロ×LOOK795BLADE RSのエアロ効果のお陰で速く、そして超安定している。集団の中から外に出てアウトライン、インラインを減速なしでトレースできたのでダウンヒルのアドバンテージは大きかったように思う。(直角コーナーは無理)最高速度はサイコンで80㎞/hオーバーと高速ながらも恐怖心なく下れたことによる安心感は大きい(タイヤは前後共に28C)。

そこからは長い平坦区間の始まり、先頭集団とはいえ、大人数なのでパワー値はサイクリングペースだが速度自体は35km/hくらい出ている。ローテーションしながら平和に進んでゆき、途中高岡さんがカチ上げてから集団もペースアップ。

 

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どうでもよいが、ここらで軍手を外す。極度の末端冷え性の為ホント寒いのはダメ。

徐々に速度が上がっていき、新設されたコースへ突入。突入しすぐに現れる上りで一気に強度が上がる。そりゃ、攻撃できる人はペース上げて人数減らしておきたいだろうし。ここらで死んだりはしないけど、普通に脚を削られる強度でダメージはあった。まだまだ集団は大きくここらでは勝負は決まらなさそうだけど、落ちていく選手はやはりいた模様。

やはり勝負がかかるのはラストに現れる3段坂だろう。このあたりはYouTubeで何分程つづくのか予習しておいた。3段坂までも集団は動きを止めず目まぐるしく先頭は入れ替わる。

勝負の3段坂


そして3段坂の1発目(新見の上り)に突入(20分くらい?の上り)。突入と同時にやはりペースアップ。
今年は有力勢にクライマーが集まっており、間違いなく死ぬんだろうなぁと。(山の神森本選手、乗鞍2連覇中村選手、富士ヒル王者田中選手、同じく富士ヒル王者佐々木選手他上りに強い人が多い)そして先頭集団もバラけ始める。

ビッグプーリーをつけているアウターローが火を吹く(正確にはアウターローが踏みやすい)。ギリギリついていってるんだけど、心肺が苦しいのと後遺症の腰がもはや瀕死。練習強度で耐えられると思っていたけど、レース強度、レースの張り詰めた緊張感等で普段とは違う負担がかかっていたようで痛みが限界を迎えそう。言い訳の準備は万端です。

私の前には20人以上はいたんじゃないか?勝負のセレクションが始まったばかりで脱落するわけにはいかないと思いつつも10分後くらいでドロップ。私と同じく超強豪選手のマツケンさんも怪我の影響もあってかまさかの同時にドロップ。

そこからは何度かレースでご一緒したサイカ選手とまさかの乗鞍チャンプの中村選手もドロップしており千切れた5、6名のパックで追走をする形に。あのペースなので前からまだ落ちてくる選手はいるはずと予想。一旦の平坦からの緩斜面からのKOMへの上りで前に集団が見えている(もしかしたら別の集団だったのかもしれないけど)。ペースアップすれば下りに入る前に追いつけるかもしれない。
上りでのペースが中村選手と合い2人で前へのジャンプを試みてペースアップするが、間に合わずKOMを迎えてダウンヒルへ。
それでもとにかくエアロポジションで前への差を詰められるようにガンガン攻める。
この区間で再度マツケンさん、サイカさんたちとパックとなるんだけど、コーナーで後ろとの差が開く。追いつかれたならそれでもいいし、下り区間なので1人で行けるところまでいくのもいいだろうと気にせず単独抜け出す形で下りをこなしていく(といっても千切れた第2グループですが)。

結構離れたかなと思っていたけど、平坦区間でまたまたドッキング。3段坂の2発目(13分くらい?の上り)でまた抜け出してしまい、後ろを振り返ると差が開いていた。パックで行くべきか、自分に賭けるか一瞬迷い、そのまま単独で前を追うように上り続ける。パックでいた皆さんには申し訳ない気持ちもあったけど、こうしておけば・・・というものは残しておきたくなかった。・・・しばらくしたらまた吸収されたんだけど。

そうこうしてたら前から落ちてくる選手が。しかし予想よりも遥かに少ない。

そして3段坂3発目は短くあっという間にクリア。アップダウンを越えていよいよ最後のひらふの坂を迎えるという数㎞手前で後ろから10名近い選手が合流。

???

一瞬ワケがわからず思考が混乱する。
ゴローさん(筧五郎選手)やそのチームメイト(同カテゴリー)、そして山の神様までも。森本さんがドロップしていたことには驚いたけど、いやいや、最後の坂でこれまた強い人が合流してきてしまったぞと焦る。

ラストの上り~ゴール


最後は約2分半程の上り。このあたりも事前に予習しておいた。
最終コーナーを直角に曲がり勾配のある上りゴール。位置取りとかけるタイミングが重要となる。

ポイントとなるのはギアだろう。
アウターでいくのか、インナーでいくのか。2分半と読み、私はアウターでいくことを決める。

上りに入り集団は再度ペースアップ。左コーナーで集団の前方へ位置取りし、最終コーナーまでに番手をあげていくのは予定通り。かけるのは最終コーナー曲がりきって直線に入ってから。
後ろはもう見ない。直線に入り確か下ハン持ってもがく(覚えてない)。迫るゴール。体力もそうだが、腰が踏ん張りきれず失速していく。しかし並ぶ選手はいない。第2グループだけどここの頭はとったか、という手前でマツケンさんにズバッと刺される。・・後で動画を見ると最終コーナーからゴールへの直線のライン取りをしくったりと反省点はある。

順位不明だったが後になってアナウンスで自分の順位を知る。

年代別4位

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おぉ。。。そうか、私はあの立派な表彰台には立てないんだな。。

総合順位は公式で出ないのが残念だけど、数えてみると21位。トップとの差は3分40秒くらい。勝負に絡めず先頭集団から脱落した時点で私にとって順位に意味はないけど、あそこに立ってみたいという気持ちはあった。

走り終えて


出し切れたのかと聞かれるとイエス。
今の状況で怪我のことも含めて自分なりにやれるコトはやってきたつもりだし、腰の激痛に耐え抜いて走り切れた。
脱落した上りはもう少し頑張れたかもしれないけど、結局オールアウトして途中で消えていたかなと。2年間のリハビリに時間を費やしレース活動は一切せず。練習は家族との時間を優先することもあり1人と言い訳をあげれば数はたくさんありますがw現時点でのやれることはやれたのかなぁというのが感想。勝負所で千切れて、いいところもなく終わってしまったと思うのはきっと自分がもっと上を目指したい、まだ走れるという思いがあるからなんだろう。

雄大な北海道の大自然の中を公道を使い走れるグランフォンドレース。控えめに言わなくても最高です。
私は今回が初参加ですが、3年ぶりの開催にあたり尽力頂いた大会関係者の皆様、地域の方々に御礼申し上げます。

アマチュア世界選手権への資格

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GET !今年の9月にイタリアで開催。140㎞/4,000ⅿupというとんでもないコース。一生の内で世界選手権に挑戦できることなんてそうあることではないのでは?・・・出るとは言ってません。

 

 


北海道ニセコクラシック初参戦。

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チームは違うけど新しい旅はいつもこの方と。

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