自転車通勤おじさんレースに行く
当ブログをお読みの皆様こんにちは!
新宿クロスバイク館の藤平です。
自転車の使い方や楽しみ方は色々
通勤、通学や街乗りなどの実用性重視も良し
ポタリング、サイクリングやツーリングで景色や観光を楽しむも良し
そして、レースというのも楽しみの一つだったりします。
当店はクロスバイクをメインに扱っている為レース出場を考えて自転車を探しに来るお客様はいらっしゃいませんが「クロスバイクでレースは出来ないのか?」と言われれば話は別です。
今回はクロスバイクに乗ってレースをしてきたお話
日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル
国内で色々なサイクルイベントを運営するツールド・ニッポン主催のエンデューロレース
基本的にはロードバイクがメインのイベントですが、午後に開催されたエンジョイの部はフラットバーや小径、ママチャリやレースデビュークラスなど複数のカテゴリが混走です
実は二年前にも参加していましたが、昨年(※他イベントとの被りで出られなかった)からエンジョイの三時間は無くなってしまったそうで、選択肢は無く一時間のクラスへと出走になりました。
↑二年前の参加記事
参加カテゴリは前回と同じくフラットバー
クロスバイクで参加出来るやつですね
同カテゴリ参加者は12名(※チーム参加2チームを含む)と少な目だったので戦略を練って高い順位を狙いました
今回の作戦は速いグループの後ろに付いて引っ張ってもらい、他選手からのアドバンテージを得るコバンザメ戦法
紳士のスポーツとしてはダーティなやり方ですが、エンデューロ競技は生き残ってこそですからね
体力の少ない通勤おじさんにはこの手しか思いつきませんでした
参加車体は二年前と同じくLAPIERREの300XLITE君
前回の反省を生かして乗車ポジションを調節した事と、走行時間が短くなった分補給食用バッグやボトルなどの積載を減らしました
ステム長は150mmとなかなか見ないレベルの長さですがフラットバーロードでレーシーなポジションにするならこういったニッチなパーツが必要ですね
一昨年苦しんだ掌の痛みはステム交換後嘘のように消えました
乗車ポジションは重要
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いざレース
今年は残暑が厳しかったので暑い中でのレースを想定していたのですが、蓋を開けてみれば朝まで降っていた雨の影響もありとても走りやすい気温
自走での会場入りも快適だったので体力を残せました
スタートは並んだ順
コース半周程度を隊列で走ってからスタートのローリングスタート方式でした
招集にゆったりめに行っただけあって集団後方からの出走
ローリング中は追い越し禁止なのでリアルスタート後に速い集団に置いて行かれない事が今回の戦略で重要でした
幸い道幅がある為追い越しに苦労しないのがこのコースの良いところ
上り坂ではぐれてしまいましたが私と同様に集団を遡上する選手の中に速すぎるママチャリが居たのは結構笑いました
縦に伸びた集団を焦らずゆったりと遡上してリアルスタートから2kmほど、二周目に入ったスタジアム内で先導車の居る先頭集団に合流
二周目では先導車のハイペースにグループが崩壊し始めトップ集団は私含む五人のみに
そして、その中に同カテゴリと思われるフラットバーのバイクを駆る速い選手が居た事で私の戦略は早々と崩壊しました
ただ、このレースは10人以上出走があれば6位まで表彰という非常に優しい設定なので上位狙いは継続(笑)
一番長いストレート区間が向かい風というコンディションと、先導車のハイペース維持で二周目の中盤にはトップグループもバラバラに
フラットバーの速い選手は先導車と共に私の視界から消え、残ったのはレースデビュークラスのBIANCHIのお兄さんとBROMPTON Tラインをカスタムしたバイクで爆速の方、そして私の三人でした
この3人グループも長くは続かず三周目の向かい風区間で私がパックからドロップアウト
一人旅の始まりです
この時点でレース時間はまだ20分ほどしか消化していません
結構なペースで引き回されたので体力を使いましたが、同カテゴリであろうライバル達にはそれなりのアドバンテージを得られていました(※先に行った一人を除いて)
スタジアム内で後方を走る同カテゴリライダーとの距離を確認するとちょうど一周分(400m程度)
残り40分はこのアドバンテージを死守する事が目標となりました
ここからはペース維持に専念
平均時速30㎞(一周6分ほど)を目標にサイクルコンピュータの数字とにらめっこしながらひたすらペダルを回し続けます
気温がちょうど良かった事が幸いし向かい風の区間を除けば比較的余裕のあるペース
エンデューロは生き残る事が最重要なのでオーバーペースにならないようにするのがコツです
今回は1時間と短めなので多少無茶しても良かったのですが、帰路の事も考えてしまい・・・
体力を残しておけば最悪後続に合流されたとしても終盤で何かしらの策を練る事は出来るでしょうし戦略的にも有り
その後は残念ながら脚の合う走行ペースの近い選手と遭遇しなかった為最後まで一人旅でした
周回遅れの選手達に声掛けして激励しつつ残り周回を消化
ペース管理がほぼ完璧だった為残り38秒で最終周回に突入
結果は11周回でした
ローリングスタート分のタイムロスをコバンザメ走法のハイペースで巻いて、一人旅では一周平均6分になるよう考えていたのでほぼ計算通りの数値です。
結果は?
「最初に一人逃げられてそこから同カテゴリには抜かれてないから二位か・・・」
そう考えて臨んだ表彰式だったのですが、どうやら先に行ったフラットバーの選手は別カテゴリだったようでなんとカテゴリ優勝との事
本人が一番驚きましたが嬉しいサプライズです
まぁBROMPTONにチギられているので勝った気は全くしませんでしたが(笑)
賞品としてビールを贈呈され「持ち帰りがキツいやつだ・・・」と苦笑しつつも楽しいレースでした
場所の都合で来年度の開催が危ぶまれているようですが、ぜひまた参加したいですね。
「なんか知らんが勝った!」
日産スタジアムCYCLE PARK FESTIVAL 2024 ~完~