春のサイクリングシーズンに突入してサドルのお問い合わせが急増しております。皆様お悩みは一緒かと思われますが、実は原因や解決方法は必ずしも一緒とは限りません(汗)。
今回は大人気ショートサドルが久々の再入荷です。気になっていた方はご一読の上ご検討下さい。
PROLOGO『DIMENSION T4.0』¥13,900-(TAX IN)
そもそもショートサドルとは?前乗りとは?
まず初めに前乗りについてですが、一般的とされるニュートラルな着座位置であるKOPS(クランクが3時の位置で膝踝をペダル軸の垂直線上に位置させる)よりも前に着座する事を指します。
次にショートサドルについてご説明すると『全長が短い』『後部の幅が広め』『短いので軽い』などの特徴がありますが、極論を言ってしまえばショートサドルは『前乗りしたいけど通常のサドルでは前乗り時に不快感(先端が細くて痛いなど)を感じる』かつ『UCI規則のレースレギュレーションでサドルを規定値以上に前に出せない』方が必要とされるサドルという事になります。
ここまで説明すると気になるのが前乗りする事で得られるメリットですが、前乗り姿勢時でもハムストリングスを代表とする後ろ側の筋肉を効率よく使えるようになっている方であれば上死点からしっかりとパワーがかけやすくなる為、中~高強度で平坦巡航時や登坂中のパワー伝達力が上がる傾向にあります。昨今のレースシーンでも多くの選手が前乗りポジションを採用しておりその効果は実証されいますので、やはりターゲットは中~高強度の運動比率が高いライダー、つまりはレース向きという事になります。
逆に慣れてない方が前乗りをしてしまうと大腿四頭筋などのパワーは出るけど持久力が無い前側の筋肉を酷使してしまう為、すぐにガス欠状態に陥ってしまいます。
ロングライドでは必要無いのか?
前乗りに慣れた方であっても、通常サドルでも前に出せば不快感を感じず、UCI規則のレースにも出ないのであればショートサドルは必要無いという事になってしまいますが、全長の長い通常サドルを前に出すとサドルの先端がウェアに引っかかってしまう事があるので一概には言えません(汗)。また、中~高強度で長距離を走られる方も多くいらっしゃいますし、柔軟性があって骨盤を寝かせてペダリングが出来る方であれば運動強度に関係なく前乗り気味でペダリングをされる方もいらっしゃいます。そういった方が前乗りを必要とされたときは、安定感があって不快感が出にくいショートサドルが有効になる可能性が大いにあります。
前傾姿勢時の着座面積が増える
特に今回ご紹介する『DIMENSION』は、エアロポジションや前乗り姿勢で長時間出力を維持し易い設計となっています。また、ノーズ部分をフラットに設計する事で前後のスライドがスムーズに行えるようになっていますので、普段はKOPS姿勢だけど高出力時だけ前乗りしたいなど状況に応じて前後に乗車姿勢を変えたいライダーにも有効なサドルです。
PASにより痛みとしびれを軽減
サドル上面に広範囲に設けられたPAS(圧迫による痛みとしびれをパワーロスなく軽減する機構)と、143mmの幅広設計によりリラックスした状態での走行を可能としています。加えて後方の広い面が座骨をしっかり支えてくれるというメリットもあります。
如何でしたでしょうか。ネットの書き込みだけで判断してしまうと万人受けする良さげなイメージのショートサドルですが、実はしっかりとした知識が無いと失敗し易いという側面があります。検討される場合は導入目的に商品の特性がマッチするか熟考されて下さい。もちろん、現状のお悩みや問題点をご相談頂ければ解決に向けたご提案もさせて頂きますので、是非お気軽にご相談下さい。