MARINの中では、クロスバイク「NICASIO」のドロップハンドル仕様という
位置づけなので、正確にはグラベルロードではないのかもしれません。
あえてカテゴリーレスな感じにしている、とも言っていましたが。
というわけで。
突如大阪本館にやって来た極太タイヤの試乗車で、通勤テストライドを実行!
〇MARIN NICASIO DROP SE ¥89,000-+TAX
〇まずは見た目。
細身のクロモリフレームに650B×47mm幅のファットタイヤの組み合わせ。
クラリスコンポにディスクブレーキ、さらにリアキャリア&スタンド付き。
価格を考えると、かなりコストパフォーマンスは高いのでは。
〇乗ってみての第一印象。
見た目のイメージほど出足が重くないのが意外。確かに1~2コギめは多少重く
感じるものの、そこから先はスルスルと加速していきます。
どれくらいのものかが気になってバイクの重量を測ってみたのですが・・・
実測値で約14.5kg!と超重量級だったのには驚きました。
持ったら確かに納得なのですが、乗っている時そこまでの重さは感じません。
〇乗り心地。
タイヤのエア圧指定は2.8-4.8気圧だったので、間をとって4気圧に設定した
のですが、ちょっと中途半端だったようにも思えます。
トレッドの硬さのせいかそこまでフワフワした乗り心地にはならなかったので
快適性重視なら3気圧くらいまで落としてみても良いのかも。
〇加速性能。
出足の軽さもあって、バイクなりに脚を回しているだけで25Km/hくらいまで
はスムースに加速していきます。
タイヤの重さもあってか、そこから踏み足すにはちょっと力がいる印象。
〇巡行性能。
高速域はさすがに試す気にはなりませんでしたが、30Km/h以下の速度域での
巡行は、タイヤの転がりの強さもあって余裕の一言。
2~3%くらいの緩斜面になると地味にスピードが落ちるのは、車重を考えれば
やむなしか。
〇登り性能
ダメもとで斜度がMAX10%くらいの登り坂にも挑んでみましたが、リア32Tの
ギアのおかげで足を着くことも無く、なんとか登りきれました。
これならキャリアを活かしたツーリング用途もいけそうです。
気になったのが、ダンシングの際にローターとパッドが結構派手に擦っていた
こと。それも右にこじった時だけ。
サンプル車だからなのか、それともセッティングの問題なのか。
〇総括。
ゴツい見た目・実際の重量から考えるとかなり軽快に走ってくれました。
同価格帯の入門ロードバイク並みと言うとちょっと言い過ぎかもしれませんが
通勤くらいの使い方なら、かなり近いレベルの走りを見せてくれます。
片道30分くらいの道のりなのですが、タイム差は10%もありませんでしたし。
ベースはクロスバイクですが、乗り味や操作感はロード乗りでも違和感がない
ものなので、どちらにしようか悩んでいるなら、どちらの乗り方もイケるこの
NICASIOを選ぶというのもアリかもしれません。