告知
2022年5月を以って,本チャレンジはDNFとなりました.
2022年のグランツールが始まってしまったこと,それに伴い2021年度のコース情報が得られなくなってしまったことから,断腸の思いで「ツール・ド・フランス チャレンジ 2021 in 湘南」を断念することといたしました.スマートトレーナーを活用した連日の長距離ライドチャレンジでは,身体的・精神的負荷が大きく,昨夏に体調を崩して生活リズムが損なわれたことが大きな敗因でした.完走そのものが容易なことではないと,身を以て学んだ次第であります.このDNFを糧に,2022年はツール・ド・フランスだけでなく,「グランツール走破」を目標に掲げ,再チャレンジすることといたします(掲載準備中).
▼DNFとなったツール・ド・フランス チャレンジ 2021 in 湘南▼
STAGE詳細(No. クリックでジャンプします)
全21ステージを21日間で走破することが困難なため,各ステージを小分けして走ることとします.設定したレギュレーションと機材環境はこちら↓
【RESULT】
各ステージチャレンジ報告はコチラから↓
XPLOVA Route Editorを駆使して,Officialコースを忠実に再現しています.
STAGE 7
DISTANCE:249.1 km(FLAT)
本ツール最長ステージ.2022年まで保留して,何とかステージ完走を遂げました.
STAGE 6 TOURS>CHÂTEAUROUX
DISTANCE:160.6 km(FLAT)
Stage Profile
再現コース(XPLOVA Route Editor)
TRAINER:XPLOVA NOZA S
RIDE SYSTEM:ROUVY
♠︎ 高速コース
平坦かつ直線・直角の多い高速ステージ.スマートローラーでもスピード維持が楽で,平均速度を30 [km/h]で維持できました.早起き → 2〜3時間ライドにだいぶ慣れてきたように思います.
STAGE 5 CHANGÉ>LAVAL ESPACE MAYENNE
DISTANCE:27.2 km(Individual TT)
Stage Profile
再現コース(XPLOVA Route Editor)
TRAINER:XPLOVA NOZA S
RIDE SYSTEM:ROUVY
♠︎ スペシャリスト向けコース
全長27.3kmのTTコースだから,愛車のIA2で快適に全力疾走してやろうと意気込んでおりましたが,このコースでは急勾配を含むアップダウンが数カ所用意されており,スピードに乗るのが難しい.しかもスタート直後から2 kmほどは急勾配で,スピード配分に難儀しました.平均時速は33 [km/h]ほど.寝ぼけ眼の朝一チャレンジでしたが,快適な1日のスタートを切ることができました.
♠︎ 観客1名
連日の早朝無観客単独レースですが,時々観客が1名現れ,控えめに距離をとって応援してくれます.
STAGE 4 REDON>FOUGÈRE
DISTANCE:150.4 km(Flat)
Stage Profile
再現コース(XPLOVA Route Editor)
TRAINER:XPLOVA NOZA S
RIDE SYSTEM:ROUVY
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STAGE 04早朝チャレンジの様子.鏡の中の自分と対話中…朝陽が差し込むと室温が上がってきます.STAGE 04完走には3日かかったけれども,平均時速30 [km/h]に到達.ちなみにツール選手のSTAGE 04の平均時速は45 [km/h]オーバー.チャレンジをはやく終えるためには,速く走らねばならない.
STAGE 3 LORIENT>PONTIVY
DISTANCE:182.9 km(Flat)
Stage Profile
再現コース(XPLOVA Route Editor)
TRAINER:XPLOVA NOZA S & SARIS H3
RIDE SYSTEM:ROUVY
♠︎ ROUVY
第3ステージで初めてROUVYを使用.XPLOVAで作成したルート(GPX)ファイルをROUVYのRoute Editorに読み込ませることで,ROUVYシステム下でも距離と勾配を反映した再現ルートを作成することができます(Route Editorに関しては, XPLOVAの方が圧倒的に使い易い).
ROUVYワークアウト中は,勾配を示すウインドウが常に表示されるので,脚と変速の準備が出来てストレスなくライドに集中することができます.出力値[W]と速度の相関性は,実際のライドに近いように思われます.更には下り坂での惰性走行も加味されているらしく,3〜4%以上の下り坂では脚を回さずとも進む上に,踏めば踏むほど速度が上昇します(第3ステージではMAX 70.2 [km/h]を記録しました).ヒルクライムステージを迎える前に,嬉しいシステムを発見できたように思います.
♠︎ SARIS H3
第3ステージ終盤では,茅ヶ崎店常設のSARIS H3 + MP-1 + ROUVYシステムでツール初ライド.70 [km/h]オーバーの出力やゴール前のスプリントでもさすがの安定感を発揮してくれました.店舗でのワンデーチャレンジも画策しておりますので,同じシステム下でいずれかのステージにチャレンジしたいと思います.
STAGE 2 PERROS-GUIREC>MÛR-DE-BRETAGNE GUERLÉDAN
DISTANCE:183.5 km(Hilly)
Stage Profile
再現コース(XPLOVA Route Editor)
TRAINER:XPLOVA NOZA S
RIDE SYSTEM:XPLOVA Workout
♠︎ トラブル頻発
Stage 1〜Stage 2は,通信トラブルや操作ミス,そして慣れない生活パターン(寝坊)で,なかなかチャレンジ推進の波に乗れず,走行距離が稼げませんでした.連日のチャレンジが継続できるように,身体を慣らしていくしかありません.
♠︎ 食事
100 kmを超えるスマートトレーナーでの長距離ライドでは,体力も精神もごっそり削られます.補給しながらのライドですが,ワークアウト後は全てが空っぽになります.その影響で,食事の一口ずつが身体の隅々に沁み渡る感覚があります.アルコール摂取量には注意.一気に悪酔いして翌日のパフォーマンスに悪影響が出る可能性が高いです.お腹が空きますが,食べすぎると消化に時間が掛かりますから,一度の食事量は少し足りないくらいにい留めて食事回数を増やすのがベストです.
Stage 1の補給食の一部.全部で約2,400 kcal.
バナナ数本を残し,130 kmほどで全て消費しました.
コチラはStage 2の補給食の一部.消費カロリーが尋常ではないので,高カロリー中心.シベリアとCoca Colaが大のお気に入りです.
お気に入りのiPhone 3GS(2009年製)とBerlutiのiPhoneケース,そしてAftershokz骨伝導イヤフォン.集中するためにライド中は基本的に音楽を聞きませんが,どうしてもキツい時だけカンフル剤として音楽を聞きます.
♠︎ チャレンジ精神
此度のTour de Franceチャレンジに関して,「よくやりますねぇ」との言葉を頂くことがありますが,プロローグで申し上げましたとおり,これは興味本位でも気まぐれでもなく,明確な目的を設定したチャレンジです.誰に何を言われようと,必ずチャレンジを完遂します.チャレンジ精神があるからチャレンジするのではなく,チャレンジそのものがチャレンジ精神を育むのです.
♠︎ 誕生日
Stage 2→Stage 3のチャレンジ日時は,YUSAの誕生日でした.誕生日は早朝3時からチャレンジスタート.家族からの誕生日プレゼントは,Coca Cola 500 mLペットボトル一箱でした.笑
この上なく有難いプレゼントです.ありがとうございます.m(._.)m
TRAINER:XPLOVA NOZA S
RIDE SYSTEM:XPLOVA Workout
♠︎ なかなかの難コース
2~3%の勾配のアップダウンが延々と続き,時々10%超の激坂が現れるコース設計.こんな道路本当にあるんかいなと思っておりましたが,実際にJ sportsさんで観戦したら確かにその通り.この手のアップダウンコースでは,下り坂の惰性をうまく利用して登りをやり過ごしたり,軽いダンシングで乗り切ったりするのが効率的な走り方と思いますが,ローラー台ではそれが不可.下り坂(勾配<0%)でもペダリングしないと前進しませんから,苦戦しました(昨年のチャレンジ参照).タイムは8時間超で平均時速は約25 [km/h].ゴールまでツール選手の二倍近い時間を要しました.ちなみに,第1ステージのツール選手の平均速度は約42 [km/h].
♠︎ お腹がペコペコ
200 kmライドのカロリー消費量は約4,000 kcal.ライド中もライド後も,とてもお腹が空きますし,発汗量も尋常ではありませんから,補給しながら走り続けます.ハンガーノックになったらすぐには復活できないので,カロリー摂取を怠ってはいけませんし,摂取量も絶対に間違ってはいけません.(後日,補給食の一部のお写真をご紹介します).驚いたのは,ライド終了後も空腹感が何日間も続くこと.食事量が半端なく増えました.身体が変わっていくのを実感できます.執筆中もお腹がペコペコです.
♠︎ グロッキー
ワンデーレースなら,全力ライドのワンデーチャレンジで終了にできます.しかしツールのように連日長距離ライドとなりますと,疲労が徐々に蓄積してパフォーマンスが低下し,身も心も削られていきます.7/1に自身の疲労度を測るためにランニングを試みましたが,LSDレベルの強度で超グロッキー.よく食べてよく眠り,回復を図るしかありません.
かつて,新城選手(バーレーン・ヴィクトリアス所属)が言っておりました.
「ワンデーレースなんて,どうとでもなりますよ.」
はい,おっしゃる通りでございます.
速い選手ではなく,強い選手が勝つ.
That is Tour de France.
無念のDNF…チャレンジは2022年につづく
ストイックYUSA
2022年5月29日