こんにちは!
入間店スタッフの本間です
本日は完成車をカスタムさせていただきました車体をご紹介致します。皆さまも気になっているであろう”フル内装”にフォーカスしたアッセンブルとなっています。ぜひお付き合いください。
DE ROSA 838 DISK 105Di2
今回アッセンブルしたベース車体がこちら↓
完成車販売価格:¥495,000(税込)
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イタリアンメーカー”DE ROSA”のカーボンオールラウンドバイク”838”です。適度な剛性感とコントロールしやすいバイクジオメトリはロングライドでも日常でも心地よく使える優秀バイク。昨年の弊社社内試乗会では入間店スタッフの間で大絶賛のバイクでした。試乗レビューが気になる方はこちら↓
さらに今回はベース車体に最初からカスタムをご希望!
ご希望の要素としては以下二つ
①カーボンパーツの使い心地を体感したい!
②どうせならフル内装でスッキリさせたい!
とのこと。いいですね、現代的ですね♪早速パーツ選びをしていきましょう。
フル内装する場合は規格に注意
フル内装でロードバイクを組む場合、気を付けなければいけないのが「規格」です。現行、内装システムに関しては2種類に大別され、もともとフレームの規格がどちらなのかによってカスタムの方向性が決まってきます。
①FSA、DEDA等パーツメーカーのシステム
②メーカー独自のシステム
結局のところ全部そうなんですが、専用パーツで揃えていく必要があります。①の場合、メーカーを跨ぐことはできませんが、メーカー内の別グレードや準拠したパーツを使えるためチョイスの幅が広がります。②の場合、フレームメーカーがラインナップしているパーツから選んでいくことになります。アングルや幅、長さ等細かいアッセンブルができない場合もあります。良し悪しですのでどちらが優れているというものではありませんが注意すべき点になります。
今回の838 DISKはFSAのヘッド規格を採用したフレームの為、①になります。そのためFSAおよびVISIONの内装システムまたはFSAヘッド規格を使用するフレームメーカーのパーツを使用することができます。
FSAの内装システム
スポーツサイクルの大手パーツメーカーとして抜群の知名度を誇るFSAが提唱する内装システムですが、厄介なことにいくつか種類があります。厳密にはヘッドパーツの種類だったり、ハンドル・ステムの種類だったりと横並びにしにくいのですが、特徴とともにご紹介します。
①ACR
これがFSAが提唱するフル内装システムの呼称です。ホース・ワイヤー・電線等、全ての配線をハンドル、ステム、フレームに内装する仕組みです。ハンドル、ステム、ヘッドカバー、ヘッドセットがACRに対応している必要があります。
②SMR
主に完成車にアッセンブルされていることが多いのですが厳密にはステムの規格です。ステム下部にケーブルの吸い込み口が開いており、そこから内装が始まります。ハンドルの外側を通るので半内装となります。SMR対応ステム・SMRヘッドキャップ、ACR規格ヘッドセットで構成されます。ハンドルの種類を選ばない為、ケーブル露出を少なくしつつお気に入りのハンドルを使うこともできます。
③SRS
ヘッドキャップ上のホールからケーブル類がフレームに内装されます。ACR規格ヘッドセットとSRSヘッドキャップで構成されます。コラムスペーサー、ステム、ハンドルが捉われないので好きなパーツ群で組み上げが可能です。スッキリしつつもフレームの外側にケーブルが露出します。
フル内装をする場合、規格に応じて別途パーツが必要になる場合がございます。今回の場合、838 DISKはSRSヘッドキャップが付属するのでACRにしていく場合、ACR対応ハンドル+ACR対応ステム+左記ステム専用コラムスペーサー+ACRヘッドキャップが必要でした。
ACRに対応したパーツをアッセンブル
規格が整理できたのでパーツを見繕っていきます。今回はカーボンパーツを使ってみたいというご要望でしたので探していきます!FSAおよびVISIONのラインナップからチョイスしていきます。
ステム
上記のメーカーでACR対応ステムはラインナップとしては非常に限られます。カーボンマテリアルのものありますがVISIONのMETRONのみ。突き出しも100mmからしかなく見た目が非常にレーシーなため断念。ということでここはアルミマテリアルのものをアッセンブル。併せてACR対応のヘッドキャップに交換します。このあたりが結構難しいところでメーカーによっては完成車アクセサリで付属したり、またはコンプレッションリング自体も替えなければいけない場合等、”車体見ないとわからないパターン”もあります。メーカー確認にお時間をいただいたり、土台メーカーもわからないなんてこともありますのでカスタムにお時間+追加パーツが必要にならざる得ないこと事前にご了承いただけると幸いです。
FSA NS ACR STEM
販売価格:¥19,580(税込)
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ハンドル
ハンドルはカーボン・アルミともにラインナップは多めです。今回はカーボンの使い心地を体感できるものでかつ見た目もシームレスに…ということはエアロ系ハンドルよりも丸ハンの方がニーズに合ってそう。軽量性と剛性感を残しつつオールラウンドに使いやすいハンドルということでこちら
K-FORCE COMPACT ACR HANDLEBAR
販売価格:¥60,720(税込)
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FSAレーシングシリーズのK-FORCEです。軽量かつ高剛性のため登坂等ハンドルを振るタイミングで恩恵を感じやすいモデルです。また多少フレア形状をしているので自然なエアロポジションがとりやすい形状であることも特徴的です。
シートポスト
乗り心地に直接関係してくるピラー部分。完成車ではアルミポストが付属しますが、こちらもカーボンに変更します。突き上げの軽減だけでなく掛かりにも影響する部分ですので剛性感としなり感のちょうどいいものをチョイスしたいところです。今回はハンドルグレードに合わせて同シリーズをアッセンブル。
K-FORCE LIGHT SB25 SEATPOST
販売価格:¥41,360(税込)
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K-FORCEのピラーは剛性が高い為、硬い乗り心地になりがちですが、フレームにしなやかさがあるのでトータルバランスとしては良くなりそうです。
カスタムした車体がこちら
そんなこんなで完成したカスタム車がこちら
全体像
いかがでしょう?ハンドル周りがすっきりしていかにも現代的なロードバイクのシルエット。
105Di2で見た目がすっきりしているうえに変速性能も◎。今回Di2の導入は初めてとのこと、1度使ったら離れられない電動変速をぜひご体感ください。
丸形状チューブのクラシカルなシルエットと言いつつも現代的な技術が随所に見られます。振動吸収性の高いステー配置やタイヤクリアランス等は工夫が凝らされていますね。ヘッドアングルも立ちめなためハンドル操作がクイックです。オールラウンドなジオメトリの取り方はこだわりが感じられます。
シートピラーのK-FORCEロゴ。かっこいい!ちなみに今回はセットバック25mmですが0mmもラインナップがあります。φ27.2mmなので汎用性も高いところもこのフレームの規格として魅力的なところ。
完成車だとアクセサリも付属してお得
メーカーロゴの入ったボトルゲージ、サドルがアッセンブルされています。メーカーアクセサリとしてラインナップがあるので追加でご購入も可能です。
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まとめ
K様、大変お待たせ致しました!非常に迷いながらも決断された1台、いかがでしょう?かっこいいでしょ?ぜひ沢山乗っていただいて、レビューをお待ちしております。さらに「こんな風に使いたい」とか「こうだったらいい」とか教えていただければさらにカスタム案をご提案させていただきます、よろしくお願い致します。
カスタムのご相談はぜひ入間店へ
アウトレット完成車やアウトレット商品の展開が目立つ入間店ですが、カスタムを得意とするスタッフも多数在籍しております。こんな風に乗りたい・ここが気に入らない…等々、理想のライドのお手伝いをさせて頂きます!ぜひお気軽にご相談ください!