憧れの東北グラベルへ
世界自然遺産を有する白神山地の少し北側を走る青森県道28号線、通称「白神ライン」を走ってきました。西の剣山スーパー林道、東の白神ライン、これら代表的なグラベルルートを勝手に横綱的な位置付けを。今回、念願かなって友人とともにチャレンジしてきたライドログ(レポート)です。
前編は津軽峠まで、後編は津軽峠より日本海側のゴールまで。
(過去ログ、実走時期は昨年、2021年10月23〜25日です。)
DAY 1
羽田空港から青森空港まで飛行機輪行。青森空港より白神ラインスタート地点となる弘前へバイクで移動。
青森空港にはバイクラックと空気入れが備え付けられ、自転車での旅行者にはありがたい。広島空港や松山空港、千歳空港でもこのようなエリアが設けられていますね。
向こうに見えるバスで弘前駅前に行くことも可能ですが、時間的にまだゆとりがあったので自走しました。
バイパスや旧道を弘前まで約30km、1日目は弘前駅の宿でゴール。
明日のハードな行程に備え、地のものを頂いて備えます。
DAY2
弘前市中心部より西へ延びる県道28号を行きます。秋晴れの天候にも恵まれ、風もなく穏やかな朝。
郊外に出ると津軽のシンボル、岩木山を右手に見ながらのライド。周囲にはリンゴ畑が広がり旅情を誘う。
こんな感じでリンゴ畑。道は緩やかに高度を増していきます。
津軽ダムが作る人造湖、美山湖まで来ました。休憩、撮影のため反対側車線にバイクを停車しています。この湖の先、少し行ったところに「グリーンビレッジANMON」があります。本格的な山道が始まる前のまさにオアシス的施設。
こちらは白神山地の登山やツアーのベースにもなっており、広大な駐車場、レストラン等があります。私たちは飲み物等を補給。
ここまで弘前市駅前より約35km走ってきました。
さて、この橋がこれから42kmに及ぶグラベル(砂利道)ロードのスタート地点。太平洋側の岩崎という場所までグラベル含め50km、さらに宿までは10km。
そして、ツキノワグマの生息地でもあるので鈴を複数装着。これまでの舗装路でも道端にそれと思われるフンが見られました。
標高を上げるにつれて紅葉も鮮やかに色づいてきます。多くの山域がブナを中心とする落葉広葉樹林。時折植林地があり、木材の切り出しのために行き来するトラックが踏む影響で路面がビチャビチャ...
このライド時に装着していたグラベルタイヤは『PIRELLI CINTURATO GRAVEL M 650×45 TLR』。目の荒いトレッドパターンがこの路面状況で威力を発揮。
日の当たる路面は適度に乾いていて快適。終始これら路面状況の繰り返しとなります。
ぐいぐい標高を上げていき、そろそろ峠か?と思わせぶりなコーナーをいくつもこなしていく。
眼下に目を移せば紅葉の谷が見え、向こうに白神山地の主脈を望む。トレーニング不足、いや全くせずにきた足が辛いけど景色に癒される。
約10kmの上りを終えて一つ目の峠、津軽峠に到着。
バス停があるのは、グリーンビレッジANMONからここまでバスが出ており、そちらに通づる登山道もいくつか敷設されています。ブナの森を堪能できるルートがいくつも。いつか歩きにも来たいエリアです。
峠で小休憩、地図でこの先を確認。同じくらいの峠があと2つ...フラフラと到着した私は、はたして走破できるのでしょうか。
後編に続く。