.

【ORBEA インプレッション】コスパ最強!軽量モデル ORCA M20iLTD

370
川崎店】奥平 総帆 24年09月25日

ワイズロード 川崎店、店長の奥平です。
今回、試乗させていただいた車体は、昨年モデルチェンジし、「軽量」というコンセプトになったORBEAのORCAです。
では早速見てみましょう。

20240925_084201

ORBEAとは

スペインのスポーツバイクブランドのオルベア。皆さんご存知でしょうか?
非常に魅力の多いブランドなのです。ワイズロード川崎店ではコーナを作り激推ししています。
ブランドに関して詳しくは、こちらの記事書きましたのでご覧ください。

 

第七世代ORCAシリーズ

20240925_084153

24年度にフルモデルチェンジとなったORCAシリーズのキャッチフレーズは「PRAISE THE LIGHT(軽さへの賞賛)」です。
ORCAシリーズは歴代から、軽量オールラウンドバイクとして発売されてきましたが、今まで以上に軽さにフォーカスして開発されています。
最上位モデルの完成車重量はなんと6.7kg(今回のアルテグラグレードで7.3kg)
最軽量のOMXフレームで750g(53サイズ)、フォーク単体360gを達成。
セカンドグレードのOMRフレームで重量1,030g、フォーク単体410gを実現しています。
また軽さだけでなく、速く登るための要素として重要な素早い加速と反応性、機敏なハンドリング、高い振動吸収性、そして優れたパワー伝達性と、究極のクライミングマシンとなるべく開発されています。
そして注目してもらいたいのがコスパの良さです。詳しくは後述します。

 

ORCA M20i LTD

20240925_084211

今回試乗した車体はORCAの最上位モデルのOMXフレームにシマノULTEGRADi2、最上位カーボンホイールを付けた軽量レーシングモデルです。
そして驚愕のアップチャージなしでのカラーオーダーとハンドル周りのサイズオーダーと仕様変更が可能となっています。
オーダーで仕様変更ができるので、今回の試乗車はクランクが4iiiのパワーメータではなくノーマルクランクになっています。
すでにパワーメーターを持っている人はパワーメータークランクをノーマルクランクにしてコストダウンすることもできます。

車体スペックとインプレッション条件

フレーム:ORCA OMX 
ホイール:OQUO RP45LTD CARBON
コンポーネント:ULTEGRA Di2 2x12
ペダル、ボトルケージ付き重量:7.6kg
完成車:¥ 1.068.229

[ysid 4580616504766]

場所:多摩川サイクリングロード50%+市街地50%
平均速度:21km/h
走行距離:52km
好みの乗り味:硬さがある加速性の良い車体が好き

インプレッション

20240925_084821

現在9月29日までORBEAの試乗会を行なっていますので、ぜひご自身でも体験してみてください。

結論から。踏めばすぐに反応があり、非常にパワー伝達性が良く、乾いた加速感を感じることができました。
ヘッド周りもしっかりしており、コーナリングで不安を感じることはありませんでした。45mmハイトのホイールのおかげか、エアロロード程ではありませんが高速巡行も悪くありませんでした。

特徴的な部分その1:ペダリング

ケイデンスを高くすれば当然早いのですが、特に登りになった時に軽いギアより重たいギアで踏んだ方が良く進む感じがしました。
これはレースに出ているオーナー様達が口をそろえて言っていることだったのですが、その一端を感じることができました。

特徴的な部分その2:ハンドリング

ここ最近試乗した、DOGMA FやSUPER SIX EVO、そしてMADONE GEN.8など、どれも直進安定性が高く、何も考えずにまっすぐ進む感じがしていました。フォークオフセットを比べても特段普通の数値、もしくは安定方向なのになぜそう感じたのかが不思議です。
コラムスペーサーが最大入っているか、もしくは自分の普段使用しているバイクとのフォークの剛性感の違いなどからそう感じたのかもしれません。
癖をつかめば別に不安定というわけではありません。

 

フレーム

トップチューブ〜シートステー

20240925_084227

ORCAの特徴の一つである非常に薄いトップチューブをしています。
この形状は横剛性を高め、振動吸収性を両立させた形状となっています。
実際に乗るとリア周りでフレームをしならせている車体に比べると板バネ状のフレームがしなってから振動が遅れてくるような感じがします。
路面状況がわからなくなるような嫌な感じではないのですが、不思議な感じがしました。

20240925_084243

シートステーチューブは後ろに行くにつれ、軽い横扁平から丸に変化しています。これも振動吸収とリアのホイール周りの剛性を調整してこの形状になっていると思われます。
 

ダウンチューブ〜BB〜チェーンステー

上周りのチューブが振動吸収を担っていましたが、下回りのチューブは剛性パートを担っています。

20240925_084305

重いギアを踏むと粘りからの加速を感じるような剛性感はここからきていると思います。

20240925_084318

トップチューブやシートステーに比べると非常に太いBB周りとなっています。 

20240925_084326

チェーンステーは縦剛性を確保するための縦楕円形状から丸型へと変化します。

 

ホイール、ハブ

20240925_084422

 最上位のRP45LTDが付いています。これにはZIPPの最上位COGNITION VS2ハブに、自社生産のオリジナルカーボンリムが付きます。重量は1390gとミドルハイトホイールとしては軽量にできています。
今日はすごく横風が強かったのですが、横からの突風以外はハンドルがとられるようなことはありませんでした。

ZIPPの最上位COGNITION VS2ハブはさすが、転がりが軽く感じます。ONI化したらもっと良くなるでしょう。

20240925_084430

このホイールはオーダー時に1370gで、同じく最上位のRP35LTDのローハイトカーボンホイールを選択することもできます。ちなみに最上位のLTDモデルのホイールもカラーオーダーが無料でできます。

サドル周り

DSC_0000_BURST20240925084439090_COVER

LTDグレードには上位グレードのカーボンピラーが付いています。
軽量なのはもちろんですが、角度調整、前後位置調整が非常にやりやすくお勧めです。

 

コストパフォーマンス

このバイク、完成車で1,068,229円なので確かに安くはないのですが、それぞれの単品価格を見るとおかしなことに気づきます。
フレーム単品が614,900円、コンポ約31万、ホイール約28万と、ここだけで120万円をオーバーします。
そして、カラーオーダーが無料!
ORCAのカスタムカラーリングの特徴はフォークの片側が別カラーになっているところです。
ページで好きなカラーを選んでみてください。

ステム、ハンドル

20240925_084414

上位モデルのセミ内装OC Road Performance RP10軽量ステムで長さを選択可能、カーボンハンドルのOC Road Performance RP11 Carbon幅と高さを選べます。

20240925_084401

最初からハンドル周りのサイズを選べるのはポジションが決まっているライダーには嬉しいサービスです。クランクの長さも変えることができます。
こんな至れり尽くせりなものはなかなかないと思います。

2025年ORCA OMXモデルラインナップ

ORCA M10iLTD PWR

(シマノ・デュラエースDi2完成車)

¥1,599,000

ORCA M20iLTD PWR

(シマノ・アルテグラDi2完成車)

¥1,106,600

ORCA M30iLTD PWR

(シマノ105Di2完成車)

¥917,400

ORCA OMXフレーム

フレームセット

¥614,900

 

さいごに

カラーオーダーとパーツ選択ができるブランドは他にもありますが、ORBEAは中間価格帯からはカラーオーダーか可能となっています。LTDグレードはツールドフランスやジロデイタリアでプロの選手が使う最高の性能なのはもちろん、自分オリジナルの車体を最初から作れるORBEAを選択肢に入れてみてください。
川崎店は在庫がございますので是非現物をみてください。
期間中は試乗もできますのでご来店お待ちしております。

一覧へ戻る


LINE相談

Pageの先頭へ戻る