どうも京都店 吉野です。
チューブラー、クリンチャー、チューブレス
時代と共にロードバイクのタイヤ事情は移り変わってきました。
完成車の標準はクリンチャーが主流で
カスタムとしてチューブレスに交換する方が多い印象です。
クリンチャー=メンテナンス性はいいがチューブがある分重い
チューブレス=メンテナンス性は悪いがチューブがない分軽い
みたいな印象を持たれている方も多いんじゃないかと・・・
実際、軽くなることもありますが、チューブレスタイヤ自体空気の保持層があるので重量増になったり、シーラントを30mlくらい入れたりでなんだかんだで結果的に重量がかさんでしまうかもしくはあまり変わらないということもあります。それに、ホイールがチューブレスに対応している必要があったりとなかなか費用もかかります。乗り心地は良くなるのですが・・・
その点、近年各メーカーがリリースしているTPUチューブは一般的なブチルチューブの1/4、ラテックスチューブの1/2程度と非常に軽量でブチルチューブが前後で200g(1本100g)なのに対し、TPUチューブに交換するだけで前後で50g(1本25g)と150gの軽量化が可能になります。軽量化沼に腰まで浸かってしまったライダーも思わずにっこりの重量です。乗り心地はブチルよりはどちらかと言われれば良く、ラテックスよりはタイヤが硬くなったように感じ、人によっては乗り心地が悪くなったという方もいます。
商品紹介の前にTPUチューブの素材であるTPUとはなにかおさらいしておきましょう。
TPUとは・・・
TPUとは熱可塑(ねつかそ)性ポリウレタンのことで平たく言えばプラスチックですがポリウレタンの特徴である弾力性と柔軟性があり、成型後でも再び熱を加えることで再成型ができます。弾力のあるプラスチックといえばわかりやすいですかね。
長所は
・伸縮性がある
・引っ張り、引き裂き、摩耗に強い
・弾性と衝撃吸収性がある
・水蒸気透過性がある
短所は
・加水分解性がある
・変色しやすい
などでしょうか。
TPUが使われている身近なものといえば
スマホケース、スポーツ用の靴底などに使われています。
意外と身近な素材を使って自転車のチューブを作ったのがこちら
REVOLOOP RACE/RACE ULTRA
RACE 1本 3,080円
RACE ULTRA 1本 4,180円
今までご紹介してきたTPUチューブよりもグッと価格を抑え、更にかなり軽い!クリンチャーユーザー最大の飛び道具です。グッと価格を抑えたとはいえまだまだ高級ですね。
REVOLOOPの特徴は特殊な高強度熱可塑性ポリウレタンを使用したバルブです。これが大きく重量を削る要因となり見た目も良くします。バルブ底部のプレートは内部で溶接されており、リムのバルブ穴のやバルブ破損によるダメージからチューブを保護します。特許(申請中)技術の溶接でほぼシームレスに仕上げることができ転がりの抵抗や刺突によるパンクに強く仕上がっています。
REVOLOOP RACE
対応サイズ 700×18~28c バルブ長 40/60/80(㎜)
重量 (メーカー値)39g 各 3,080円
バルブコアの取り外しが可能。
[ysid 4260573071159]
大抵のホイールに対応するバルブ長に軽量TPUを使用することで1本39gの軽量性を実現しています。
バルブ長が長くなっても重量が変わらんなんて!そんなことあらへんやろ!
バルブ40㎜
バルブ60㎜
バルブ80㎜
そんなことありました。80㎜が一番軽いということになりました。何度やってもこの重量なので間違いではないのでしょう。メーカー公表値より重くなることはあれど軽くなるとは・・・ちなみにどれもバルブキャップは取り付けたままです。
誤差の範囲内なのでものによっては・・・といった感じですね。
180℃までのブレーキ熱(リム熱)によって一気に空気が抜けることはないとしておりリムブレーキでも使用できなくはないようですが、やはり元の素材の特徴的にブレーキングによるリム熱が溜まらないディスクブレーキでの使用がおすすめです。
RACE ULTRA
対応サイズ 700×18~28c バルブ長 40/60/80(㎜)
重量(メーカー値)25g 各4,180円
バルブコアの取り外しが可能。
[ysid 4260573071067]
先程のRACEよりも14gも軽量化されておりこちらはディスクブレーキ専用となっています。
バルブ40㎜
バルブ80㎜
バルブが長いほうが軽くなるのは何なんですかねw
これも誤差の範囲内でしょう。
一切の妥協を許さずに開発されたこのRACE ULTRAは軽いだけではなく、独自のレシピによって材料を配合することで、ラテックス素材の様な特性を保ちながらも転がり抵抗は最小に抑えながらも耐パンク性はそのままに重量を非常に軽く仕上げています。
これはTPUチューブ全般に言えることですが、TPUチューブ装着時に噛み込み防止の為に空気を入れる際はチューブをタイヤの内側に入れてから膨らませないと破裂する危険があります。絶対にタイヤに取り付けていない状態で膨らませてはいけません。また、伸縮性が高いと紹介してきましたが、ブチルやラテックスなどのゴムチューブのように空気を抜いても元の小ささまでは戻りません。なのでチューブの再利用は25c→28cのように太くすることはできますが28c→25cのように細くすることはできない、もしくは非推奨なので注意が必要です。
また、パンクした際はTPUチューブ専用のパッチが必要でパンク箇所をアルコールで拭き、パッチを当てて5分程度乾かします。これでパンク修理ができます。
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少しクセのあるチューブですが取り付けると軽さを実感できること間違いなし!
いかがでしょうか?ぜひお買い求めください。
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