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【ZIPP徹底解剖】ZIPPの高性能を保証するテクノロジーとは?

2003
フジグラン広島】 22年08月21日

こんにちは
広島店スタッフ髙橋です

アメリカの一流カーボンパーツメーカー「ZIPP」独特な形状のホイールはワールドツアーでもその性能を証明しています。今回はそんなZIPPホイールの秘密解剖します!!

ということで、ホイールの中でもリムにフォーカス!どんな技術があるのか見ていきましょう。

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 Total System Efficiency (TSE)

まず近年導入された基幹的なテクノロジー(というより概念の方が近い)をご紹介!TSEは「効率は速度に等しい(Efficiency equals speed)」という前提に基づいて、速度に対する4つの障壁を克服するべくリムの設計を見直しています。

4つの壁とは「空気抵抗」「重量(重力)」「転がり抵抗」「振動損失」のこと。これらを統合的に解決するために、「ワイドなチューブレスタイヤ(フックレス)」「低いタイヤ空気圧」「最適化された幅広のリムプロファイル」「新しいカーボンラミネート」といった技術を取り入れており、特にワイドリム&フックレスは大きな効果を持つ技術です。

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フックレスシステムの効果

フックレスタイヤをZIPPが取り入れた理由として、上記の4つの壁のうち「空気抵抗」「転がり抵抗」「振動損失」の3つにおいて有用です。

空気抵抗

クリンチャータイヤやフックがあるチューブレスタイヤの場合、このフックの影響でタイヤとリムの間段差が発生します。せっかくリムの空力を上げてもこの隙間によって気流が乱れてロスが発生するのです。フックレスタイヤで適切な幅を合わせてあげればこの隙間は少なくなり、エアロ効果を最大化させることができます。

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転がり抵抗

どんなタイヤでも、同じ空気圧で同じ人が乗れば地面に接触する面は同じになります。この際、狭い幅で前後に長く面で支えるよりも、広い幅で短く支える方がタイヤのたわみが少なく=変形量が少ないため抵抗も抑えることができます。

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 機動損失

機動損失=段差を乗り越える際の損失のこと。フックレスによってタイヤに空気圧を下げることができ、これによって段差などに対する路面追従性が高まっています。
動画でもわかるように、ライダー自身の上下方向への動きが少ないですよね。それだけ路面にしっかりトラクションを伝えつつ走ることができるのでハンドリングの向上にも効果があります。

ディンプル加工

ZIPPと言えばこの独特なリム面への加工が特徴的ではないでしょうか?これはゴルフボール等にも採用されているものです。ここまで走っている方も多いかとおもいますが、じつはディンプル加工には2種類あります。

ABLCディンプルテクノロジー

昔からのZIPPのディンプルテクノロジーです。通常のホイールだと斜め前方向などからの風が当たるとドラッグの発生気流の剥離など、安定性や抵抗値が増えてしまいます。この表面形状によって回転時に小さな空気の渦を意図的に発生させ、剥離を抑えつつドラッグも抑制します。もっと言ってしまえば、リム面に沿って空気の流れを作ることで、様々な角度からの風でも受け流すことが出来るという仕組みです。つまるところ、安定性と速度低下を最小限化することが出来るのがメリットです。
このテクノロジーはFIRE CREST(ファアイアークレスト)シリーズに採用されており、同価格帯の中でも特徴的なエアロ性能を持っています。

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HexFin ABLCディンプルテクノロジー

これはNSWシリーズにのみ採用されている上位テクノロジーです。基本的なコンセプトはABLCと変わりませんが、丸型であったのに対して六角形にくぼみの形状が変更されており、この後ご紹介する「Sawtoothリム」テクノロジーと相まって更なる抵抗の低下と安定性を発揮します。

Sawtoothリムテクノロジー

これもNSWにのみ採用されるZIPPが誇る究極のテクノロジーの1つです。これはザトウクジラヒレから着想を得たノコギリ形状をリム表面に採用しており、さらなる空力追求をおこなっています。(バイオメティクス=生物模倣技術)。ちょっとわかりにくいですが、斜めに入っているラインが見えるかと思います。それおがSawtoothです。

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Hyperfoilsテクノロジー

こちらもNSWに組み合わせられるもので、リム内側が波打った形状をしています。これによって大きな空力効果と同時に横風からの影響を最小にすることができ、ディンプルと相まって高い空力性能を有します。

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今回はリムに関するZIPPの技術をまとめました。私自身も試乗会にて303S・303FC・353NSWと使用し、理論だけではない実際の凄さを目の当たりにしました。

後日またインプレを書きますのでお楽しみに!!!

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