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【試乗インプレ】贅沢な乗り比べ!「353NSW・303Fire Crest・303S」を一気乗り

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フジグラン広島】 22年08月24日

こんにちは
広島店スタッフ 髙橋です

乗ってきました ZIPP!!前回の試乗会時は303Sと303FIRE CRESTをお借りしていましたが、今回は最上位グレードNSWもお借りしております。ということで一気に乗り比べしてきました!

前回の試乗時のインプレはこちら

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ZIPP353NSW

販売価格:¥785,000(税込)
リムハイト:40〜45mm
重量:1,255g

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ZIPP 303FIRE CREST

販売価格:¥365,400(税込)
リムハイト:40mm
重量:1,352g

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ZIPP 303S

販売価格:¥223,800(税込)
リムハイト:45mm
重量:1,530g

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価格やスペック、今回の試乗会につきましてはこちらをご覧ください。

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 インプレの前に

 今回は一気乗りということで、個別ではなく各モデルごとでインプレをして最後にまとめをしようと思います。毎回同様、あくまで個人的な感想であり店舗を代表する意見ではありませんのでご了承ください。
また、今回の試乗条件として、前回使用したことのある303Sと303FCは同じコースをなるべく同じパワーで走りました。353NSWのみ少しコースを変更し距離を伸ばして様々なシチュレーションを試しました。
303Sと303FCが履いているミシュラン・パワーロードTLRは以前使用経験があり、NSWのビットリア・コルサネクストは最新タイヤのため今回が初使用です。空気圧は前5barで設定。体重的(70kg前後)にも高い気圧なのは重々承知ですが、細かく調整できる環境ではなかったためこの数値で試乗しております。
まずは前回試乗したことのある303Sと303FCをご紹介した後、本命のNSWたちを容量多めにご紹介します。

①303S

まずは漕ぎ出しです。上位モデルとひかくしてしまうと少々もたつく感じがしました。リム側に重心があるような感覚があります。とはいえ漕ぎ出してしまえば非常にスムーズで、すすっと巡航まで持っていくことができます。ここにおいては重量の軽さを感じられます。
30km / hあたりの巡航はスムーズ。力強く回さなくてもすすーーーと回っていきます。巡航及び加速性能ですが、40km / h巡航(向かい風もあった約5倍)走行時はさらに踏み込んで行ってもそれ以上の速度の伸びは少なく、逆に3〜4倍あたりはとても速度の伸びと巡航の良さを感じることができました。
登坂においては軽快感はありますがやはりリム側が少々重く感じてだらっとしてしまう印象はあります。

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全体の剛性としてはカチッとしすぎているわけではなく、適度なバネ感覚があるのでムキになって走るというよりは回して楽に走る用途ではとてもマッチしやすいのではないでしょうか。フックレスで乗り心地もいいですし、200kmオーバーでも快適に走れそうです。

②303Fire Crest

303 Sの後に乗ったのですが、漕ぎ出しの瞬間から衝撃を感じるほどの軽やかさ!これは明らかに違います。20km / h台から既に足の入りは非常に良く、感覚的には踏んでないのにどんどん加速をしていく感覚です。
そのまま30 km / hの巡航に持っていくのもスムーズ。ここからどんどん空力の恩恵を感じることができます。先ほどの303Sと全く同じ地点から同じようなワットで踏んでいくと同じパワーでメーター読み2 km / h速かったです。また、この巡航状態からさらに踏み込んでいくとさらに伸びやかで、まだまだホイール的には余裕が感じられます。登坂については40mmの絶妙なハイトと軽さが相まって特にダンシングが気持ち良いです。こちらもカチカチというよりは少し余裕を持たせた剛性と感じました。
登坂においても踏まなければ登らないというよりは回してもしっかり進みます(言い換えれば登坂で休めます)。

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 全体としては速いの一言。低中速域からその軽さと空力的効果を感じることができ、さらに常に踏まさせるようなフィーリングではないため特に巡航中は適度に休むこともできます踏んだ分きっちりと加速につながっていくので楽しくてついついオーバーペース目な試乗となってしまいましたが、それだけ上の速度域でのフィーリングが気持ちよかったと受け止めています。

③353NSW

本命のNSWシリーズの1本目。左クリートをつけてから蹴り出すと既に抵抗も少ない(ように感じた)ので、この惰性で動いている時点で軽く感じます。そこから足を入れていくとリムハイトにしては異常な足の入りの良さがあります。
303よりは少々ある硬さを感じつつ徐々に加速をしていくと30km / hに近づくにつれてどんどん足の周りが良くなる感覚です。巡航35km / hに乗せて仕舞えばもうこっちのもので、勝手に足が回っていきます。303FCの直後に353NSWに乗っているのですが、ここまで明確な違いがあるのかと(比喩ではなく本当に)鳥肌が立ちました。例にもよって5〜6倍近くで踏み込んでからの巡航もしてみたのですが、後ろから押されるような鋭い加速感覚があり、まだまだこのホイールに余裕があることを感じながら巡航に持っていくとこれまた明確に足の入りが良く驚きました。一般公道のためスプリントはできませんでしたが、自身の最大Wで踏んでみた時にどんな加速と伸びをしてくれるのか非常に気になります。
登坂はリムハイトにしてはもたつき過ぎることもなく、適度なしなりと共にダンングでも進みやすく適度な捻れ剛性だと思いました。

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全体として、とにかく全域で速い万能モデルといったところでしょうか。十二分に完成度が高いと思っていたFire Crestを余裕で凌駕するこのポテンシャルは正直乗っていて頭が追いつきません。自分自身でこれ以上踏むと限界だなって思える壁を越えてさらに足が入っていく感覚は独特で、まさにプロが勝つための最強ホイールの1つです。
非常に懐も広く、オールアウト後でも気にしなくていい程よい余裕があります。真価を発揮させることなど私にははっきりいって無理ですが、この余裕があればサイクリング強度でも余裕を持って扱えると思います。

また大きな特徴として、NSWに乗って感じた驚きとして直線巡航時のハンドルの安定感が挙げられます。35km / h前後での巡航時に明確にハンドルがまっすぐ安定してくれます。正直錯覚かとも思ったのですが、ZIPPの十八番「ディンプルテクノロジー」を調べていく中でそのような効果があることが明記してあったのであながち間違いではないかと思います。詳しくは ZIPP徹底解剖ブログをご覧ください。

 ④まとめ

 ほんとに贅沢な試乗経験でした。。。それぞれのグレードによって明確な味付けの違いを用意しつつも全て懐の深さを持っており、私のようなサボり癖がついたただのサイクリストでも扱える(と錯覚させる)メーカーだと思います。高強度を使用しないけどカーボンディープでカッコよくまとめたい方は303Sを、レースシーンからある程度高強度でのサイクリングを行う方には303FCを、完璧を求めて勝ちにこだわるなら353 NSWでしょうか。正直303FCの時点で完成度が高過ぎですし、ディンプルで十二分にZIPPらしいかっこよさもありますので、価格的にも所有欲的にも大満足だと思います。
NSWは正直異次元で、個別でも書いた通り自分の限界を引き上げてくれるような感覚で、乗れば誰でも明確な「速さ」を手に入れられるシリーズなのではないでしょうか。
実は454 NSWも別日試乗しており404FireCrestもぜひ乗りたいと思っていますので、また比較ブログを書かせていただこうと思います。

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⑤禁断の同価格帯対決「303S vs アルテC50」 

最後にサクッと同価格帯でスペックも近しいNEWアルテC50とサクッと比較を書かせていただければと思います。同日同条件での比較ではないため、ふーんくらいで流していただければと思います。

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価格:¥157,300(税込)
リムハイト:50mm
重量:1,570g

漕ぎ出しはほぼほぼ間違いなくC50の方が軽快だと思います。C50の方がリムハイト高いじゃん何をいっているんだ!と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、シマノの最新のホイール群は徹底的にリム外周の重量を抑えることを行っており、303Sの方が重心が外に感じます。
そこからの加速フィールや巡航はおそらく互角であると思います。もしかしたら45mmの303Sの方が少々軽快かもしれません。どちらも適度なしなやかさを持っていますので、比較的脚を削らずに走れます。ただ、最終的なスピードの伸びにおいてはリムハイト的にもC50に分がありそうです。
登坂はC50だとだんだん足が引っ張られてくるフィールがありますが303Sだと45mmでもう少し楽にこなせる印象です。
乗り心地ですがこれは303Sの圧勝でしょう。やはり気圧を下げられるフックレスシステムに従来のTLRでは乗り味の点では敵いません。

以前アルテホイールを全モデル使用インプレをしておりますので、宜しければそちらもご覧ください。

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 はいここまで3700文字を越えております(笑)
大学のレポートもこれくらいさくさく書けるといいのに、、、

現在広島店では303Fire Crestを在庫中!その他のモデルにつきましてはお取り寄せや納期の確認なども承っておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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