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【お客様の一台】RIDLEYのCXレースバイク!X-Night SLをお得なBike Craftにて組み上げました!!【シクロクロス】
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- 【横浜ワールドポーターズ店】松野 望士 24年11月27日
横浜ワールドポーターズ店松野です。
シクロクロスシーズン真っただ中ですが、レース用の一台を組み上げたので紹介致します!!
RIDLEY 2025 X-Night SL
フレーム価格:¥440,000(税込)
Shimano GRX Di2 Bike Craft価格:¥691,900(税込)
フレームサイズ:50cm
シクロクロスはレース色の強いジャンルですが、実際にレース会場でも多く見かけるRIDLEY。
ハイスピードなレース展開での空力を優先したX-Night RSと軽量高剛性なX-Night SLの2モデルがラインナップされており、今回はSLを組み立て致しました!!
ピュアCXレーサー
ロードバイクやMTBは趣味や遊びで乗る方も多いかもしれませんが、シクロクロスはしっかりレースで走る方が多いですよね。
そんなレーサーにも人気なのがこのX-Nightです!
ロードバイクと大きく異なるのはジオメトリー。時にはバイクを降りて担いで走ったり、テクニカルなオフロードを高強度で短時間競う事を最優先に設計されています。
スローピングしているロードバイクに見慣れていると異常に長く感じるシートチューブは540mmもあります。シートポストが全然出ていませんが正常で、肩に担いで走る為にスペースを確保しています。
BBドロップは小さめの60mm。ロードバイクよりも高いBBハイトなので重心位置が高めになり反応と運動性を確保しています。
サイズが小さくなるほどBBドロップが小さい(BBが高い)と言うちょっと変わったジオメトリーになっています。
ハンドル周り
今回はパーツ類はお任せ!との事でしたので、転倒でも壊れにくいアルミ製かつフル内装に対応したDEDAを選びました。既にお持ちのスペアバイクと同じなので違和感も少なそうです。
ハンドルはZERO 2 DCRですがステムはZERO 1です。ステムをZERO 2にしなかったのは松野の勝手なこだわりでして…
ZERO 2はステムのサイド部分に三角形の大きな肉抜きがありますが、ZERO 1は後ろの割部分に小さな肉抜きがあるだけです。RIDLEYはフル内装システムの為にD型コラムを採用しており、真円コラムと比べるとステムとの接触面積が小さいです。肉抜きがなるべく小さい方がコラムへのダメージが少なそうなのでZERO 1にしました。D型コラムにZERO 2を組み合わせているメーカーもあるので気にしすぎかもしれませんが、カーボンコラムは意外とデリケートなので長く乗ることを考えるとこっちの方が良い…はずです!重量増もたったの5g(110mmの公称値)ですし。
D型コラムはそのままではステムで掴むことが出来ないので、各社カマボコ型のスペーサーを使用します。
今回付属のスペーサーは今までの物より非常に長くなっていました!どうやら最大までスペーサーを入れてもヘッドの上ベアリング部分までカバーしてくれるような長さみたいですね。これなら構造上ヘッドのガタも出にくそうな感じでいいですね。
また、シクロクロスは泥や高圧洗浄との戦いです!
フル内装はヘッドのベアリングが傷むと交換が大変なので防水の為にみっちりグリスアップ。ベアリングがカップの奥に収まる構造だったのでグリスの層を厚くできました。
これも松野の勝手なこだわりですが、付属のトップキャップは径が小さめなのでコラムスペーサーをステム上にのせると段差ができます。断面も見えてるし、走行中も目に付く部分なのでなんかちょっと気になります。
なのでステム上の1枚だけTNIのテーパーヘッドスペーサーにしておきました。スッキリとして良い感じです。
コンポは最新GRX!
Bike Craftではロード用のコンポも選べますが、今回はGRX 12s Di2を選択。MTBのようにスタビライザー付きなのでチェーン落ちのリスクを大幅に減らせます。
新品のディレイラーなのですが、写真のようにグリスがちょっとしか塗られていないので一度分解してケージのスプリングやスタビ部分にみっちりとグリスを追加しました。MTBでもよく錆びたり固着する部分ですのであらかじめ対策しておきます。ちなみにこの作業はディレイラーをフレームに取り付けたまま行うとやりやすいです。
ロード用とはブレーキレバーのタッチがすこしだけ異なるのですが、よく見るとサーボウェーブのガイドの曲がり方がMTBに少し近くなっています。
DURA-ACEやULTEGRAはガイドが直線なのでレバー比がジワっと変動するのですが、GRXの方が大きく変わります。
なのでブレーキキャリパーやローターが同じでもブレーキのフィーリングは変わりそうですね!
更に、シクロクロスは泥や高圧洗浄との戦いです!!!(3回目)
なのでBBはなるべく防水性が高く交換が用意なものが望ましいです。耐久性と言えばSHIMANOですが、PF30規格なので取り付けができ………
ます!!なんとTOKENからPF30⇒JIS変換の特殊なBBが出ています!フレームとの接触部分は樹脂なのでカーボンシェルにも優しいです。もちろんBBのみ交換ができますので、ハンドル周りの作業に当たってオイルラインの交換が必要になった時も作業性◎。
タイヤはインサート入り!
タイヤは定番のiRC SERAC CX TLRです。リム内幅19mmで高めに2barぐらいれても32mmピッタリです。
今回はiRCのインナーセーバーを取り付けました。シクロクロスやクロスカントリーでもインサートが普通になってきましたね…!
タイヤの脱着はすこし難易度が上がりますが、今回の組み合わせではコツさえつかめば素手で作業出来ました。
ホイールは他のバイクからの移し替えでDT SWISSのERC 1400 SPLINEの47mmハイトです。少し前のモデルなのでリム内幅は19mmですが、現行モデルだと22mmなのでSERAC CXの32Cを付けると33mmを超えるかも…?
汚れが落ちやすいコーティング済み!
最後に、シクロクロスは泥や高圧洗浄との戦いです!!!!(4回目)
マッドなレースの場合車体に泥が付いてどんどん重たくなっていきますよね。更にレースの合間に急いで綺麗にしなければいけませんので…
撥水&汚れが定着しにくいKEEPER ECOダイヤを施工しました!コーティングをかける前からクリア塗装がかなり綺麗でしたが、ガラス+レジンコーティングのおかげでヌルンとした手触りになりました。泥が付きにくければマッドなレースも多少有利になる…かもしれませんね!
こんな感じで横浜店では珍しくCXレースバイクを組み上げました!
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