【定休日のTech便り】
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最近のロードバイクはディスクブレーキモデルが多くなり、ディスクホイールの自由度の高さから履いているタイヤの幅も28c~など太い物が多くなっています。
バイクのタイヤサイズを変更する場合、ディスクブレーキホイールの場合も、昔からあるリムブレーキホイールの場合も、元々付いていたタイヤから1サイズアップダウンくらいは問題なく出来る場合が多いのですが、今回はタイヤ幅を太くしたいという時にチェックするべきことをお話ししたいと思います。
本日のTech便りは「タイヤサイズの変更」です。
1:まずは元の状態
例としてご紹介するのはGIOSのクロモリロードバイクFENICE。
元々付いているタイヤはVittoriaのZAFFIRO、サイズは700×25cです。
2:ブレーキキャリパーとの隙間(元の状態)
タイヤを太くする場合気にしなければいけないのはズバリ「果たして太いタイヤが履けるのか」です。
そのため前後のブレーキキャリパーを覗き込み、元のタイヤとの隙間がどれだけあるのかを見てみます。
「隙間がどれだけあるか=あとどれくらい太く出来るか」の目安です。
写真くらいの隙間であれば、あと1サイズくらい太くすることは可能です。
3:ここも忘れずにチェック
ここがどこだかおわかりでしょうか、BBの後ろ、チェーンステーの内側です。
ここも意外に狭いので、先ほどのキャリパーに隙間があってもこの部分でチェーンステーとタイヤが擦ってしまい、現状より太く出来ない場合がありますのでチェックしましょう。
これぐらいの隙間であればやはり1サイズくらいは太くすることが出来ますので、今回このFENICEは700×25cから700×28cへタイヤサイズを1サイズ太くしていくこととします。
4:元々のチューブサイズを確認
写真の元々のチューブの場合、新しく入れようと思っている700×28cのタイヤにはチューブサイズが対応していないため使えず、この場合はチューブも太いものに替える必要があります。
逆にタイヤを細くしたときは元のより細いものに替えなければいけない可能性が出てきます。
5:ブレーキキャリパーとの隙間(タイヤ交換後)
700×28cのタイヤに付け替えた後の隙間です、元より狭くなっているのが分かると思います。
あまり太くしすぎるとここが当たってしまいホイールが回らなくなってしまうのが想像出来ると思います。
チェーンステイ側の隙間も同様で、タイヤが当たってしまわないように気を付ける必要があります。
6:交換後
タイヤを交換すると、比較的多くの面積を占めるためバイクの見た目の印象が大きく変わります。
さらにタイヤを太くした事でエアボリュームが増え、実際乗ってみると接地面積が増えることによるグリップの増加や乗り心地の向上等のメリットがあります。
逆にデメリットとしては、若干の重量増とグリップ増による若干の漕ぎの重さくらいでしょうか。
まとめ
何を選ぶかは自由です。
スポーツサイクルのいいところは、タイヤをはじめとした各パーツそれぞれを交換した後に実際に乗って違いを確かめる事が出来る事です。
走ってみてはじめてカスタムの醍醐味を感じることが出来ます。
今回はタイヤを例としましたがスポーツバイクのカスタムの際には、替えたいパーツの規格などを調べて、世に出ているパーツの中から自分のバイクに使える物を選んで交換する必要があります。
カスタムの魅力は世界に一台の自分だけの車体を作り上げるという楽しさもありますので、まずは消耗品のタイヤやバーテープ、サドルなどから交換してみると良いでしょう。
最後に、タイヤとブレーキシューは一番の消耗品です。タイヤが減ってきたりひび割れたまま使用すると写真のようになってしまうと危険です。 交換タイミングが来たらタイヤサイズを変えてみるのもありです。