ホイールひとつとっても
MAVIC,ZIPP,FULCRUM,BONTRAGER,SHIMANO...
など挙げればきりがありません。
あらゆるサイクル系競技でよく言われることの一つに
「剛性」が挙げられます。
とはいえ、剛性がいったい何か、
なぜ重要なのかを完全に説明するのは難しいです。
今回は剛性について徹底解説し、重要なポイントをご紹介します。
ホイールの選び方やフレームのチョイスに役立つ知識
になりますので是非ご一読ください。
イントロダクション:剛性=力の跳ね返り度合い
端的に言うと剛性はかけた力、自転車であれば
「踏んだ力に対してどれだけロスが少ないか」
という概念になります。
そして一般的に剛性は物体の硬さに依存しており、
硬ければ硬いほど剛性は高くなります。
なので極論を言うとクロモリ等の方がカーボンより剛性が高いです。
しかしカーボンが重宝されるのはその軽さが重要だからといえます。
せっかく剛性が合っても重すぎてクライムがしんどい・・・
となってしまってはどうしようもありませんからね(笑)
かけたエネルギーに対するロスが少なければ
それは高剛性である、といえることになります。
余談ですが
軽さと剛性は意外と難しいもので
両立させようとすると値段が・・・
となってしまうんですね。
各メーカーの技術者は
日夜この2点の両立と戦っています。
その中で3KカーボンやT1100Gなどの繊維が
使われており、ブランドごとで色が出ています。
メインテーマ:剛性は勝利に直結するのか
先程も紹介した様に剛性だけで重くては戦えません。
一方で、軽くて剛性があるから性能が良く、誰が使っても強くなれる
という文言に対してYESかといわれると
「半分は正しい」が正解だと私は考えます。
というのも確かにエネルギーロスが少ないのはメリットですが
「かけた力の分だけ自分にも負担がかかる」
作用反作用の原理が問題となって来ます。
例えば10かけたら4返ってくる素材であれば負担は4ですが
10かけたら6返ってくる素材では負担が6となり、
2余分にしんどい思いをする事になります。
倍率だけで見ると1.5倍の負荷がかかることになります。
グランツールなどの足が完成したバキバキのサイクリスト
であればそんな負担は大したことないかもしれませんが
我々は話が別ですよね。
負担に脚力が追い付かず、
せっかくの性能が生かしきれない・・・
といった事態が起きてしまったりします。
以上のことから結論としては
「高剛性で軽ければ絶対的な性能は良いが、
それが自分にとっての最適かどうかは一概に言えない」
というべきでしょう。
より詳しい剛性と疲労についてにコラムはコチラ。
あなたにとっての最適な剛性は?
プロのライダーのように機材が潤沢にあれば
状況に合わせた機材を使えるので苦労はしません。
しかしそうもいかないですよね。
こんな時に役立つのが「試乗」です。
当店ではMAVICシリーズのホイールが揃っております。
COSMIC SL,SLR,KSYRIUMなど
5種類以上のホイールの扱いがございます。
約2週間の貸し出しが可能ですので
使いながらどれが最適なホイールかを選ぶことが出来ます。
是非ご来店下さい。