こんにちは、古谷野です。
GIANT TCR Advanced SLのフレームに載せ替えてから数か月経ちます。
そんなガンガン乗っていませんが、これまで乗ってみて所有してみて良かったところと良くなかったところを書こうと思います。
良いところ
①チームカラー
購入動機でもあるカラーリング。
JAYCO-ALULAチームカラーです(プロ選手が乗っているのと若干デザインが異なるようです)。
何色かに塗り分けられている高級感があり今でも気に入っています。
②Ride Sence が無くなった。
第10世代目になったTCRからしれっとなくなっていたRide Sence。
専用のスピードセンサーとケイデンスセンサーをフレームの左チェーンステーに入れ込む機能でした。
しかしここ数年はハブやクランクに巻き付けて計測する方式がメジャーになったので不要と感じたのでしょう。
TREKも7世代目マドンから同機能を省きました。
その分見た目がすっきりしました。個人的にはRide Senceを使わないときにかぶせるカバーの見た目がよろしくないと思っていたので良いポイントです。
③5mmレンチで外れるスルーアクスル
(少しピンボケしていますが)スルーアクスルを回すのは標準で付属するレバーを差し込んで回す方法か、5mmレンチで外します。
まだまだ取り外し方がメーカーによってバラバラです。前のバイクは6mmのレンチで外す仕様でした。
6mmレンチだと市販されているものだと長いものが多くサドルバッグに入りません。だからいらないレンチを切ってバッグに入れていました。しかし5mmだと短いものをよく見かけるので自分のバイクにはそのまま市販品を入れています。
あっ、ちなみにスルーアクスル付属のレバーはバイクには取り付けていません。走行時には不要なので。
普段出先でホイールを外すことはほとんどないですが、この細かいことが意外と大きく感じます。
④専用ボトルケージ必要なし
最近エアロフレーム系バイクでよく見かける専用のボトルやボトルケージのことです。
GIANTのラインナップの中でPROPELやDEFYは専用ボトルケージがありそれとフレームを合わせて空力が最適化されています。
しかし後発のTCRは専用ボトルケージとうたったものは出ていません(フレームセットにボトルケージが一つついてきましたが専用形状ではなさそうでした)。
軽量系のフレームのなのでメーカーもあえて空力優先ではなく一般的な形状にしたのでしょうか。
あまりボトルケージまでにも選択肢が絞られるのもいけないと思うので個人的にはこれは良いことです。
ちなみにSUPACAZのカーボンボトルケージを使用しています。
⑤フロント140mmローター対応
古谷野は前後140㎜ローターを使用していてそれで問題ないと感じているので。
140mmじゃないとだめだ!!みたいな強い願念はないのですが。
フレームによって対応しているかは変わってきます。
今となってはほとんど対応していると思うのですが、ひとつ前に乗っていたバイクがフロントの最小が160mmだったので一応書きました。
⑥ケーブル内装化
ハンドル回りの見た目がすっきりしていいですね。それに空気の抜けがいい気がします(笑)。
ハンドルの高さ調整がだとかケーブル交換だとかいろいろポジション変更時に問題がありますが、古谷野は一度決めたポジションはよほどのことがない限り変えないので気にしていません。
良くない所
①ステムの角度&スペーサーのボリューム
これは古谷野の体格との相性が良くないというのもありますが、意見として言わせていただきます(笑)。
このバイクの場合専用ステムが必要になります。ステム角度の設定が0度と10度しかありません。
10度の場合どうしてもスペーサーが増えがちになってしまいます。
さらにトップカバーが薄めというのもあり結構ステムスペーサーが乗っている状態です。
0度に変えれば多少スペーサーの量は減らせると思いますが、その分横から見た時に明らかに上を向いてしまうのが気になります・・・。
結果10度の角度の物を選びました。
個人的にはステムは6,7度ぐらいにしてラインナップを絞りつつあらゆる人に対応して、またトップカバーの厚みを薄いものと厚いものを用意してくれると良いと思うのですが何とかなりませんかねジャイアントさん(笑)。
それにスペーサーのボリュームも大きめでヘッドチューブと同等のサイズになっています。もう少しスペーサーがすっきりした方がカッコよいと思うのですが、何とかなりませんかねジャイアントさん(笑)。
どっちでもない所
①賛否分かれるISP。
すっきりとした見た目の美しさと調整の煩わしさを兼ね備えているISP(インテグレーテッド・シート・ポスト)。
歴代のADVANCED SLに採用されていて今ではこれがTCRのアイコンとなりつつあります。
カットしてサドル高を下げることもできますし、後からスペーサーを使えば高さを上げることができます。
古谷野はサドルの高さ調整めったにしないですので気にしていません。
ちなみに古谷野がこのISPで感心したことはサドルレールを固定する上下プレートがカーボンコンポジットでできていた所です。
流石のトップグレードでありこういった細かいところの材質を妥協していないと感じました。
そのほかいろいろ雑記
・フレーム自体はウルトラ軽量という訳でもないですし、ガチガチ剛性でもなく比較的ニュートラルに近いと感じます。
これまで各社のトップグレードを乗ってニュートラルと感じたのはBIANCHI OLTRE XR.4 やFOCUS IZALCO MAX(2024)あたりです。
良い意味でホイール周りやハンドル周りで好みの乗り味に近づける事ができます。
古谷野はあまり剛性が高いのは苦手なのでSHIMANO WH-R9270 C36&チューブレスタイヤを使用しています。
なので高剛性バイクの様に踏んだ瞬間にスパスパと進んでくれる感じは薄いです。しかし軽量のお陰で登坂ではすっと軽く進む恩恵を得られます。
もし高剛性バイクに仕上げたいのであればCADEXのMAX40辺りが良いと思います(見た事は無いですが剛性が高いのは明らかです)。
・華奢なフロントフォークですが、下りなどで挙動不審・不安定になる感じはありません。かといってピナレロの様な高剛性フロントフォークのバイクの様にバイク任せで思ったラインに行けるわけでもありません。TCRの場合はそこは少しライダー側のテクニックで補う必要があります。
・プロレースの選手にはPROPELの方が人気のようです。TCRは軽量系・総合系選手がたまに乗っているのを見かけますが、そういう選手でも逃げに乗りたいステージや狙っているステージの日はPROPELに乗る事が多い気がします。
実際にGIANTスポンサーチーム(男子)で今年のグランツールでステージ優勝したバイクは平坦・山岳問わずすべてPROPELでした。
PROPELは現行品になってからは結構軽量になりTCRと比べてもそれほど重量差はないですし、そのぐらいの重量だったらエアロ性能や剛性を優先しているのかもしれません(選手の真意はわかりませんが)。
2024/10/7 古谷野