ワイズロード新宿クロスバイク館の鶴田です。
街中でママチャリとは違う形をしていて颯爽と走るバッテリー付きの自転車を見たことがありませんか?
それはe-bikeと呼ばれる自転車です。
e-bikeとは?
シティサイクルではなくロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなどのスポーツタイプの自転車に
スポーツサイクル用に開発されたパワフルなアシストユニットを搭載した自転車をe-bikeと言います。
e-bikeはシティサイクルタイプと同様に時速10キロまでは踏んだ力を1として
最大2の力でアシストをしていき、時速が10キロを超えると段々とアシスト力が弱まっていき
時速24キロでアシスト力は0となります。
今回はこのe-bikeのモーターについて深掘りしていきたいと思います。
モーターの搭載位置について
e-bikeのアシストユニットが搭載されている位置は主に3つあります。
それぞれのメリットデメリットを考察してみました。
1つ目 フロントハブモータータイプ
名前の通り前車輪にモーターが搭載されているタイプのe-bikeです。
フロントハブモーターのメリット
フロントハブモーターのメリット前輪はモーターが駆動して回してくれて、
後輪は自分の力で漕いで車輪を回すので2輪駆動となり比較的軽い力でも前にグイグイ進むところです。
漕ぎ始めると前車輪にアシストが加わるのでハンドルが前に引っ張られているような感覚になる特徴があります。
フロントハブモーターのデメリット
デメリットとしてはハンドルの下にモーターがくるのでモーター重量により左右にハンドルを切った際に
通常の車体よりも少しハンドリングが重くなること。操作に慣れるまでは少し違和感を覚えることです。
メーカー名:VOTANI(ヴォターニ)
モデル名:Q3(キュースリー)
販売価格¥168,000(税込)
街乗り用e-bikeとして人気のVOTANI。
外見からはお洒落バイクで大人しく見えますが、前述の通りフロントホイールのアシストで加速感が強くグイグイ走れます。
最大アシスト可能距離は80km、変速を上手く使う事で案外遠くまで走れちゃいます。
別売りの前後キャリアを装着する事で普段のお買い物にも便利ですし、ちょっとした旅も出来る楽しい自転車です。
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2つ目 センターモータータイプ
センターモータータイプのメリット
センターモータータイプはクランク自体の回転をアシストしてくれるので漕ぐときに足でアシスト感をダイレクトに感じられます。
また、モーターが車輪についていないのでパンクした際など車輪を外すときに工具を使わずに外せるのも大きなメリットとなります。
漕ぐ力に合わせてのアシストなので加減速に違和感が少なく、スポーツバイクに慣れた方のケイデンス高めの走り方でもスムーズに走れます。
自転車の真ん中付近に重いモーターが配置されるので、車体の前後バランスが良くアップダウンやコーナーなどで車体の挙動がわかりやすくコントロールしやすくなります。
センターモータータイプのデメリット
アシストの動力がチェーンを伝って後輪に伝わるのでアシスト感が少し弱く感じる方もいます。
また、モーターが車体の中心に来るので存在感が大きくパッと見でアシスト自転車ということが分かります。
■メーカー名:MIYATA(ミヤタ)
■モデル名:CRUISE I 6180(クルーズアイ6180)
■価格:¥374,000(税込み)
老舗自転車ブランドMIYATAのクロスバイク型e-bike。
軽量アルミフレームに10段変速を組み込んだ本格的なクロスバイクにアシストモーターを積んだ走れるe-bikeです。
アシストに頼らないでもしっかり走れるクロスバイクなので、気持ち良く長距離を走れます。
カタログ上は最大アシスト可能距離105kmとなっていますが、走り方や道路状況次第ではもっと距離を走れるポテンシャルを秘めています。
スポーツバイクとしてのバランスが整っているところに、センターモータータイプのメリットが活きたe-bikeです。
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3つ目 リアハブモータータイプ
リアハブモータータイプのメリット
後輪にモーターがついているのでアシストが効いた時に後ろから押されているような感覚がとても印象的で個人的には
アシスト感が一番感じやすいモーターの位置だと思います。
また、カセットスプロケットやディスクローターにモーターが隠れてパッと見でアシスト自転車として見えにくいので
スタイリッシュな見た目が好きな方や、アシスト自転車っぽさが好みではない方にもおススメです。
リアハブモータータイプのデメリット
後輪にモーターが付いているので車輪の固定方式が基本的にナット止めとなります。
なのでパンクしてしまった際などに後輪を外すときに工具が必要となります。
また、転倒してリアディレーラーハンガーが曲がってリアディレーラーと車輪が干渉した際に
スポークに巻き込んで一緒にハブ軸まで割れてしまった際に修理費用が数万円単位で跳ね上がってしまうリスクはあります。
メーカー名:BESV(ベスビー)
モデル名:PSA1
価格:¥238,000(税込)
当店でも人気ナンバー1のe-bikeです。
見た目もオリジナルでスタイリッシュ、リアモーターの強いアシスト感が楽しくサスペンションで乗り心地も良いモデル。
見て良し、走って良しのスポーツバイクの楽しさが詰まったe-bikeです。
一回の充電での走行可能距離は90km、リアキャリアなども取付け可能なので普段は通勤に、週末はサイクリングにというお客様も多いです。
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上記3つのモーターのメリットデメリットを上げてみました。
またユニットメーカーや車体の種類によりアシストがどのあたりで良く効くのかが分かれているのもポイントです。
車輪軸にモーターが付いている車体は主に低速でアシストが効く設計されているのでペダルをこぎ始めてから
すぐにアシストを発揮します。信号の多い街中でのストップ&ゴーが多い場面に適している事が多いです。
電動アシスト自転車に乗ったことが無い方が初めて試乗されるとみなさん漕ぎ始めてアシストが効いた瞬間に『おーっ!』と
声を上げる事があります。
電動アシスト自転車に乗ったことがないけどパワーが出るというイメージを持っている方は車輪軸にモーターが
付いている電動アシスト自転車を試乗していただく事をお勧めします。
センターモータータイプの電動アシスト自転車はチェーンを伝ってアシスト力を伝えるのでアシストのコントロールがしやすいです。
漕ぎ始めてすぐにアシストがガツンと効くわけではなくペダルをしっかりこいで回していくと段々とアシストが効いてくるので
もともと自転車に乗っていてペダルをしっかり回しながら走りたい方や、長距離をポタリングしながら走りたい方向けのアシストユニットです。
上記の表が分かりやすく表現していますが車輪軸にモーターが付いているものがグイグイ系アシスト
センタータイプがスムース系アシストのユニットとなります。
また一部マウンテンバイクタイプのe-bikeでは山の急斜面でアシストを発揮するようにかなり低速でパワーを発揮して
通常なら立ち漕ぎでも厳しいような斜面も座りながら漕げるようなモードを搭載した物や、傾斜や走行速度に合わせて
アシストを自動で切り替えてくれるオートマチックモードを搭載している車体もあります。
e-bikeの中でもそれぞれの車体に個性があり、車輪の大きさやサスペンションの有無などによって乗り心地が変わるので
可能であればいろいろなe-bikeを試乗して自分の用途に合った1台を探してもらえればと思います。
また屋外での使用を前提としているため、モーターは防水設計で基本的には
全天候型なので雨が降っているときに走行しても問題ありません。
しかし、ゲリラ豪雨などの大雨や高圧洗浄機を使ったりホースで水を掛けながらの洗車などを
してしまうと防水設計を通り抜けて浸水してしまう可能性があります。
また通常の雨でもバッテリーを外した時に電源の端子に水が付着していたり
ほこりが付いていた状態で装着して電源を入れると接触面がショートして
アシストが上手く動作しなかったりエラーコードが出てアシストをしてくれないなどの
不具合につながる事もあるのでバッテリーの抜き差しをする際などは気を付けましょう。
迷われたら当店には試乗車もございますので、是非ご自身の好みと使い方にあったe-bikeをお選び下さい。