外国から転勤で来日されたお客様。
大好きなMTBを日本でも乗ろうと飛行機でバイクを空輸しました。
しかし到着して確認するとリアホイールが壊れてしまっていた様でした。
壊れてしまったホイールを確認してみたところ国内では扱いが無いブランドだった為対応不可でした。
割高にはなってしまうのですがホイールを新調することになりました。
規格を確認してみたところ29インチ、ノンブーストハブ、XDドライブ、6穴ディスクローターという現行の完組ホイールではほぼ手に入らないものでした・・・。
MTBは規格の変更が早く、旧規格扱いとなればすぐにラインナップから消えてしまいます・・・。
こうなると車体の買い替えの視野にも入ってくるのですが、お客様が母国で沢山乗ってわざわざ日本に持ってきたバイクを捨てるなんてできないですよね。
という事でリアホイールをリム、ハブ、スポークを組み合わせて組み上げることにしました。
いわゆる手組ホイールというのですが、完組ホイールよりかは選択肢と自由度が増えます。
リムは29インチなので主流なので選択肢は困りません。
代わりにハブがノンブーストなのでこの時点でかなり選択肢が絞られます。
お客様が選ばれたのが(というかスタッフが選んだ)FORMOSAのハブ。
XDドライバーや6穴ディスクボルトなど規格ピッタリのものが見つかりました。
FORMOSAは日本の代理店のブランドです。
それほど大きくは無いのでラインナップはそれほど多くないのですが、MTBユーザーの事をよく考えておりこういったときに助かります。
リムも同じFORMOSAで。リムとハブのブランドで統一感を出します発注の手間を省きます。
29インチのアルミリムでリーズナブルです。
リムにはチューブレステープも追加しました。
お客様は体重があるのでスポークはSAPIMの2.0mmのスタンダードなものでがっちり組みました。
特別軽量なホイールではないですが、信頼性は高いです。
元ホイールからタイヤやディスクローター、スプロケットの移植やホイール組の工賃でトータルで5万円程になりました。
来日して早々MTBで走る場所を探しているお客様。
ぜひ楽しんでください!!
2024/9/29 古谷野