こんにちは、スタッフおおもとです。
行ってきましたサイクルロードレースの祭典
2022 JAPAN CUP
CYCLE ROAD RACE
in UTUNOMIYA
二日間レース会場を登ったり下りたり歩き周り
歩行に関わる所が全体的に筋肉痛であることを
無事だと言うのならば無事に帰ってきました!
コロナ禍を経て実に3年ぶりの開催となった今年は
観客が例年よりも少ない印象ではありましたが、
ここでしか得られない熱気と興奮は変わりませんね。
今回は写真の総撮影枚数なんと4300枚に達し、
選りすぐるのにもとても大変ではありましたが
ジャパンカップについてレポートしたいと思います!
Day 1
JAPAN CUP CRITERIUM
宇都宮駅西口から繋がっている宇都宮市大通りを交通規制した特設周回コースで競われる『ジャパンカップクリテリウム』
距離は短いですが3回のスプリント賞と優勝をかけて選手達の全力スプリントする姿を間近に見る事が出来るド迫力のレースです。
舌ペロしながら加速するカミル・マウェツキー選手(ロット・スーダル)
来季宇都宮ブリッツェンに加入する台湾の英雄フェン・チュン・カイ選手(バーレーン・ヴィクトリアス)
トレックセガフレードがコントロールする集団から果敢にアタックする中井 唯晶選手(シマノレーシング)
スタートから散発的にアタックが何度も仕掛けられ、序盤から逃げを打ち合う激戦!
しかし集団を『トレックセガフレード』が先頭に立ちペースをコントロールし続け、決定的な逃げを容認しない展開にワールドツアーチームの強さを感じさせられます。
集団の先頭をチームでキープし続けるUCIプロチーム『トレックセガフレード』
彼らがなぜこれほど集団をコントロールし続けたのか、それも全てジャパンカップクリテリウムの連覇がかかった彼の為!
ジャパンカップクリテリウムの連覇がかかったエドワード・トゥーンス選手(トレック・セガフレード)
写真を見返してみるとずっとトレック・セガフレードトレインの最後尾で堅牢に守られていました!
おかげで彼単体でカッコ良く抜けた写真が見つかりませんでしたよ(撮影者泣かせ)
最初から彼の連覇に向けてチーム一丸となって挑んできていたのです。
そしてまさに戦略通り、見事に連覇を果たしてワールドツアーチームの強さを見せつけてくれました。
ジャパンカップは世界級の選手達と戦う日本のチームを応援するのも醍醐味ではありますが、シーズン中テレビ越しでしか見る事が出来ない世界レベルのチームの強さを間近で見られるのもまた醍醐味ですね。
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Day 1
番外編 JAPAN CUP PARADE
バキュン!ポーズを決めるサイクルロードレース漫画『弱虫ペダル』作者、渡辺航先生
ジャパンカップクリテリウムはレース前に選手達やゲスト達が顔見せをしてくれるパレードが2周行われます。
選手達もレースという真剣勝負なときに見せる顔とはまた違い、ジャパンカップというイベントを楽しんでいる表情が見れるのは嬉しいポイントですね。
やっべー!携帯もちっぱだったわー!とチームカーに預けにくるヴィクトル・ポトチュキ選手(リュブリャナ・グスト・サンティック)
日本サイクルロードレース界で最もエンターテインメント性に溢れる男、金子 大介選手(那須ブラーゼン)
ニッコニコで手を振ってるルイス・アンヘル・マテ・マルドネス選手(エウスカルテル・エウスカディ)
この日引退セレモニーが行われた日本を代表する元プロロードレーサー別府史之さん
その引退セレモニー中、サプライズで花束をもって向かう元チームメイトで現トレック・セガフレード監督のヤロスラフ・ポポヴィッチ
彼からの花束贈呈に思わず男泣きしてしまったとか。
多くの人に愛されてきたサイクルプロロードレーサー別府史之選手、ネクストキャリアはフランスで焼酎造りを始めるという発表があり今からお酒の完成が一人のファンとしてとても楽しみです。
蒸留酒ならカロリーがありませんから体重コントロールにシビアなスポーツ選手でも楽しめますもんね。
Day 2
JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
宇都宮森林公園を中心とした周回コースで行われるアジア最高位のジャパンカップサイクルロードレース。
1周約10kmのコースを14周回して競い合いますが、そのコースには185mの高低差を一気に駆け上がる約1kmの激坂区間『古賀志林道』が含まれ、今まで数多くのドラマを生み出してファンたちを熱狂させてきました。
プロ選手達の全力クライミングがフェンス越しではなくまさに目の前で繰り広げられるのですから当然、熱狂しないはずがない!
積極的にプロトンを引いて展開を作り6周目の山岳賞を獲得した岡 篤志選手(EFエデュケーション・イージーポスト)
コロナによりバブル方式となっている為、声を出しての観戦はみんな自粛していましたが、思い思いに垂れ幕を張り、手を叩き、旗を振り、カウベルを打ち鳴らして選手達を目いっぱい応援していました。
今年は序盤から猛烈なアタックが繰り出される苛烈なレース展開で1周目2周目で集団から脱落者が続々出ていました。
集団から落ちたとしてもファンたちは選手達に出来る最大の応援を送り続けます
ハードな登りがある10kmのコースを1周わずか16分で周ってきてるので、平均速度39.7km/hの高速展開、私なんて一瞬たりともついていく事は不可能です・・・・
日本国内最高レベルの選手達でさえ苦しめられ、93人の選手の内ゴールまでたどり着けたのは半数を切る41人のみでした。
ロードバイクに乗る人ならば、この異次元な走りに感嘆とするばかりではないでしょうか。
積極的な走りで9週目の山岳賞を獲得した増田 成幸選手(宇都宮ブリッツェン)
活躍が目立ったのは来期に発足される新チーム『JCL TEAM UKYO』に移籍が発表された『増田 成幸』選手と『岡 篤志』選手。
海外レースに参戦する為に選抜された二人が世界に通じる力がある事を証明するべく、山岳賞を二人とも獲得して完走しました。
実力者が日本を飛び出して世界で活躍してくれることは日本サイクルロードレースファンの悲願!来年は彼らに惜しみない応援をしたいですね。
日本人選手随一のプロロードレーサー、新城幸也選手(バーレーン・ヴィクトリアス)
そんなハイペースな集団で走り続けたのがやはりこの人、今年3度目の全日本選手権優勝を決めた『新城幸也』選手。
選ばれた選手のみが出場できるグランツールを15回も完走した日本を代表する世界的なサイクルプロロードレーサー、38歳になるベテランですが衰えるどころか円熟味を増して年々速くなっているような気がします。
来季もバーレーン・ヴィクトリアスで走ることが決まっているのでグランツール16回目完走、更にはキャリア最高の勝利となるステージ優勝を決めてもらいたいですね。
単騎で飛び出しアタックを仕掛けるアントワン・トールク選手(トレック・セガフレード)
日本勢も活躍していましたがレースの中心になっていたのはやはり海外チームの選手達。
前日のクリテリウムに続いて集団をコントロールしていた『トレック・セガフレード』とそれを打ち破ろうとする選手達のアタック合戦が今回のハイペースな戦いを生みました。
レース終盤が近づくにつれ、ゴールに向けて大きく動き出しまたもや多くの選手がふるいにかけられる激動の展開に!
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走りながら後方との差をしっかり確認してペースを作るフィリプ・マチェユク選手(バーレーン・ヴィクトリアス)
トップから17秒遅れの6位でゴールしたギョーム・マルタン選手(コフィディス)
この熾烈なレースを終盤ラスト2周回で単騎で飛び出し、独走逃げ切りで勝ち取ったのはこの選手!
ゼッケン34番!栄光の勝利を手に入れたのは『ニールソン・パウレス』選手(EFエディケーション・イージーポスト)
2位以下に16秒差をつけて完勝!
ゴールの瞬間には古賀志林道を降りて丁度ゴールゲート横に特設された巨大スクリーンのある広場に居ましたが、まさに会場中から割れんばかりの拍手が巻き起こりました。
サイクルロードレースファンの良い所は誰かのファンでもどこかのファンでも関係なく勝者は称えていくスタイル、走る全ての選手に対するファンからのリスペクトが会場中の一体感を生んでいる気がします。
サイクルロードレースファンなので当たり前のように自転車で帰ってく人々。
ジャパンカップで熱狂したファンたちは日常に戻っていきます、ですがまた2週間後、多くの人はさいたま新都心にやってくるはずです。
なぜなら11月6日(日曜日)には『ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム』も開催されるからです!
日本のサイクルロードレースシーズンはまだ終わりません!今回ジャパンカップに行かなかった人も世界レベルの選手達の走りを生で見るチャンスです。
宇都宮より近いですし2週間もありますので予定を立ててぜひ観戦に行ってみてはいかがでしょうか。
そしてジャパンカップに興味が湧いたらぜひ来年は宇都宮まで行ってみてください。
想像以上の興奮が、きっと皆さんを待っています!