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世界一過酷なライド エベレスティングに挑戦! 体感‐10℃ 獲得標高9000mは未知の世界

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松山店エミフルMASAKI】関 和貴 24年02月02日

みなさんこんにちは。Y’s Road松山店 関です。

 

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今回はEVERESTINGに挑戦しました!

 

 

 

EVERESTING(エベレスティング)とは、自転車でエベレストと同じ標高8848mまで上るという途方もない、地獄のようなチャレンジです。

 

 

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*EVERESTING公式HPのGoogle翻訳より

 

ルールは簡単。

どこでも好きな山(Strava区間)を選び、獲得標高が8848mに達するまで、ひたすら往復します。

何時間かかっても構いませんが、睡眠せず、1ライドで達成しなければなりません。

 

 

8848mという途方もない高さに加え、24時間前後という時間があらゆる形で挑戦者を苦しめる非常に過酷な挑戦です。

 

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*Red Bullより

 

 

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*EVERESTING公式HPのGoogle翻訳より

有名なプロ選手も挑戦してコメントを残しています。

現在日本での達成者は約460名強(誤差の可能性アリ)

 

達成すると認定されて名前が掲載されるとともにフィニッシャージャージを購入することができるようになります。

 

 

コース

EVERESTINGは世界中、いつ、どこでも行うことができます。

とにかく獲得標高が8848mに達するまで走り続ければいいのです。

 

ただし、達成しやすい条件はあります。

・勾配が緩すぎない→距離が伸びてしまう

・勾配がきつすぎない→体を痛めやすい

・トイレ・コンビニが近い

・路面がよく見通しが良い

・一日を通して安全に走れる

など

 

 

今回は上林の林道までをコースに設定しました。

 

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上り区間は6.6km、獲得標高365mのコース。

試走ではゆっくり上って33分。

 

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県道23号沿い、おれんじ整骨院がスタート

 

 

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序盤は緩めの勾配。

 

 

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小学校付近から一気に勾配がきつくなり10%前後が続きます。

 

 

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目の前に雪山が立ちふさがります。

ここが我々のエベレストだ!

 

 

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終盤はいくつかのコーナーがあり、少しだけ勾配が緩い区間もあります。

 

 

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頂上付近にはキレイなトイレもあります。

残念ながらウォシュレットではありません、、、

 

 

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ラストスパート

ゴール付近に駐車可能スペースがあり、ここをベースキャンプにします。

 

 

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上林の頂上へ向かう林道入り口。

ここがゴール。

 

 

このコースを25往復します。

 

 

バイク

バイク選びやメンテナンスもEVERESTING達成には欠かせません。

 

 

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COLNAGO BITITAN

 

剛性と快適性を併せ持つチタンフレーム。

長距離でも体が痛くなりにくい。

登坂での反応も良い。

重量はライト込みで8.2kg

 

 

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車体はMADONEの方がエアロ性能が高く、万能ですが、ついついイベント全部MADONEになりがち、、

今回はBITITANで金属フレーム&カンパニョーロもカーボンに負けないぐらい走ることを証明したいと思います。

 

 

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コンポはレコード。

スプロケットは普段の27Tから29Tに交換して若干軽いギア比に。

この世代は最大29Tまでしかつかない!

 

 

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チェーンは洗浄・注油して完璧な状態に!

 

 

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チェーンは耐久性と悪天候にも強いワコーズ チェーンルブリキッド エクストリームと、

高密着と超低フリクションが特徴のレスポ チタンスプレーをMIX

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その他、BB・ハブもグリスとレスポを追加して万全を期します。

 

 

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普段使っているハイペロンは古いホイールなので安心のボーラに交換。

ホイールバランスもとって下りの高速時も安心。

 

 

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氷点下のライドにハンドルカバーは必須!

これを使えば上りは素手でも暑いくらい!!

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暑くなったら手を半分出して走ります。

 

 

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ステムバッグは補給食、ウエア、モバイルバッテリーなどを入れておくのに非常に重宝します。

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ライトは充電がなくなったら新しいものとどんどん交換します。

 

 

準備

 エベレスティングを達成するには十分な準備が必要です。

 

 

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一番は長時間の運動に不可欠なエネルギー源。

これはまだ一部。

 

後半は胃腸も弱ると思われるので、疲れていても食べやすい物を選ぶ必要があります。

 

その他にも、2つ以上の強力なライトや充電器、マッサージ器具、救急用品、予備の機材や替えのウエア...

ベースキャンプ用の折り畳み机やランタン、懐中電灯回数を記録する筆記用具、イス、サンダルなどもあると便利です。

EVERESTING公式サイトに詳細なガイドがあるので必ず読みましょう。

 

 

 DAY1

登頂開始 

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今回は神山くんと登頂を目指します。

車は予備の機材、防寒着、食糧で満載です。

 

 

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周囲はまだ暗いです。

 

 

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足元には雪!

 

 

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2024/1/24 6:30 開始

 

 

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この日の天気予報は曇り

最高気温3℃ 最低気温-1℃

風速10m!!

環境が過酷すぎる!!!

 

風速1mで体感温度は1℃下がるので体感温度は―10℃!!

下り坂ではそれ以上に!!!

 

 

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ウエアは着れるものは全て着ます。

 

ブリンヤ・ブレスサーモ・腹巻・15℃ジャージ・10℃ジャケット・0℃ジャケット・ネックウォーマー×2・耳付きキャップ・ヘルメットカバー・調光サングラス・防風ビブ・ジャージズボン・冬用ソックス・シューズカバー・ハンドルカバー...

 

少しでも肌を露出していると痛いので顔もすべて隠します。

 

 

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上っているうちに周囲が明るくなってきました。

一面真っ白です!

 

序盤はしっかりペースを抑えて、150W前後、最大でも200Wを越えないように気を付けます。

 

 

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上の方は凍結しています!

 

 

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7:19 一本目終了。

美しい夜明け。長い戦いが始まりました。

スプロケットを普段使っている27Tから29Tに変えてきたので試走よりもラクに上れています。

 

 

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少しだけ温まってきたので、ウエアを脱いで調整しつつ、3本目から補給を開始します。

24時間以上の長期戦になるので、積極的な補給は必須。

ステムバッグに一口サイズのおやつを入れていきます。

 

 

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BCAAを補給。

数本走るとボトルの中身はシャーベット状になってしまいました。

 

 

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10:47 5本目終了、獲得標高1700m以上。

 

 

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神山くんと少しだけタイム差が出るようになってきました。

ここまで1本往復50~60分ペースで順調にきましたがさすがに疲労が出てきたので休憩。

 

 

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足が痛くなる前にしっかりマッサージ。

 

 

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ジェルもたくさん持ってきたので、攣らないようにしっかりビタミン・ミネラル補給!

 

 

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コンロを持ってきたのでカップ麺を食べます。

が、ここで大誤算!

寒すぎてガスが出ない、、湯が沸かない、、、

 

 

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ぬるくて硬い焼きそばができました。

でもおいしい上に700㌔㌍補給!

 

 

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12:03 6本目終了。

 

 

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ベースキャンプにて。

昼になっても全く気温が上がりません。

寒くて止まっていられない!

安部前店長にいただいた絶対遭難しないダウンを着て耐えます。

 

 

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さらに雪がちらついてきました。

 

 

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ここでサンデーライドにも来てくれるお客さんが様子を見に来てくれました!

これは励みになる!!

 

 

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13:02 7本目終了。

もはや吹雪、、、

エベレストが挑戦者を拒みます。

 

 

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昼になっても全く気温は上がりません。

 

着込んでさえいれば、ライド中はそこまで寒さは気になりません。

下りは当然寒いですが十分着ているので耐えれます。

上りでは多少蒸れますが、チャックを開ければ大丈夫。

問題は止まると寒くてまともに休憩できない事。

 

休憩すると冷えて動けなくなるし、ストレッチやマッサージも困難です。

そして寒いと無意識にぼーっとして、補給やストレッチなど必要なことを忘れて無駄に時間を使ってしまうことも、、

EVERESTINGは何時間かかってもOKですが、時間をかけるほど後半がしんどくなります。

 

 

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15:03 9本目 3000m以上登坂。

ようやく1/3を越えました。

足にだいぶ疲労がたまってきているのを感じます。

 

ここで2回目のカップ麺休憩。

カセットガスにカイロを貼ることで低温問題を解決!

*危険かもしれないのでマネしないでください

 

休憩をしていると見たことある青いEMONDAが通りすぎていきます。

青木くんが来てくれたのかと思いましたが、素通りしていったので別人だったようです。

 

この日は他にサイクリスト2人、競輪選手の集団などが上っていました。

 

 

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と思ったらやっぱり青木だった!

来てくれてありがとう!!

でも何でさっきスルーしたん??

 

 

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一緒に走ってくれる青木くん。

 

 

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車載カメラの画像

走ってくれるのはうれしいが、250Wで引いたり、神山くんのペースを乱したらダメだぞ!

 

 

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そして1本走って「今から食事会で奢られてきます!」と言い残し帰る青木。

来てくれただけでもありがたい。と思うことにしよう。

 

 

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18:50 12本目 獲得標高4000m以上

再び夜がやってきました。

途中、景色が変わるでもなく、面白いこともなく、ただただ淡々と走り続けます。

ここまで予定より1時間遅れ。そのうえかなりの疲労を感じてきました。

 

この間もひたすら補給をし続けます。

ゴール後の小休止と平坦区間が補給のチャンス。

ジェル、ドリンク、お菓子、パン、、、

高カロリーなものを中心に、飽きないように、消化が悪くならないように、、、

いろいろ考えながら食べ続けますが、気分的にはお腹いっぱいで食べたくはない、、

しかし食べるのをやめることは走れなくなるどころか寒さに耐えられなくなることは明白です。

 

そして食べる事と同じくらい大切なのが出すこと。

運動しているのでなかなか出ませんが、食べるづけているのでおなかにたまって気持ち悪い、、、

胃も痛い、、、

 

何より、ビブの最大の欠点。

(大)の時は肩紐を外すのにほぼ全裸にならないといけないのでめちゃくちゃ寒い!!

 

 

12本目が終わってトイレ休憩と補給。

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黒田店長がライド前に差し入れてくれたエネ餅!

パラチノースが含まれているので、カロリーを摂取しつつ運動の妨げになる血糖値が上がりにくいのが特徴。 

和菓子のような甘さがあって、結構かむのでおなかにたまりそうです。

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温存していたアミノサウルスもここで補給。

ビタミンやカフェインなどの量が非常に多いので効きます!

今回は特に気合を入れてアミノサウルス エリートの03と04を用意。

それぞれ味や成分が異なります。

疲労も寒さも過酷な深夜に備えます。

 

 

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 22:09 14本目終了

寒い。

夕方から夜にかけてどんどん力が出なくなっていきます。

神山くんについていくのがやっとで、どんどんペースが落ちていきます。

ゆるい区間でもインナー×ローしか踏めず、100Wを維持できない、、、

 

膝周辺の筋肉と左のアキレス腱が痛くなってきました。

アキレス腱はクリートの位置を調整したらそれ以上悪化はしなくなりましたが、じんじん傷みます。

普段は気にならないわずかなクリート角度が長時間のライドで痛みにつながります。

ほぼ完ぺきに近いポジションでないと24時間のライドには耐えられません。

 

さらにパワーが出ない分体重がサドルにかかるので股も痛くなってきました。

我慢できなくなったところで温存していた最終兵器の痛み止めを飲みます。

 

最初33分だったタイムは最長60分まで伸びてしまいました。

メンタル的には諦めていませんが、正直完走は無理かも、、、

長い夜になりそうです。

 

 

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夜中もコツコツ走り続けます。

朝からの強風が治まったこと、カフェインと痛み止めの効果か、膝が少し動くようになり、パワーも130Wを維持できるくらいに回復してきました。

 

 

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深夜3時には獲得標高6000mを突破!

エベレスティングでは6000mまでは体力、それ以降は精神力の勝負といわれています。

ここからが本番です。

 

 

DAY2

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1/25 6:08 19本目の下り

開始から約24時間が経ちました。

予定では最終盤の予定でしたが、寒くてこまめな休憩ができないなか、走り続けるために大きな休憩をとらざるを得ず、その頻度も時間もどんどん伸びていくので、予定より大幅に遅れ、終わる気がしません。

 

神山くんも大きく遅れることなく頑張っていますが、精神的にも体力的にもキツそうで心配です。

 

あと1本走れば夜明け、もう2本走るころには気温が上がってくるはず。

もう少しの辛抱。

耐える。ただ耐え続けるライドです。

 

 

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6:51

夜が明けてきました!

 

 

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ボトルは保冷ボトルの方が凍結に強いようです。

それでも深夜には中身が凍って何もでなくなってしまったので、ライド中は水分補給できませんでした。

 

ドリンクはハイポトニックのCCDを使用

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ハイポトニックで水分を吸収しやすく、おなかにたまりにくい!

そのうえ糖質もしっかり補給できます。

味も普通のスポドリに近く飲みやすい。

しかも¥141/500mlと安い!!

CCDでなければ今頃お腹タポタポで吐いていました、、、

 

このころになると固形の補給食を食べるのはかなりしんどい、、

空腹感はあるものの食欲がわかない、、、

カフェインのせいか気分も悪い。

ゼリーなどを飲んで最低限のカロリーは確保。

 

 

スタート地点への下り中に、神山くんの声が響きます。

何かと思えば、サイコンの電池が切れてしまったよう。

落ち着いて、ここからはスマホで記録して、データさえ残っていれば、後でデータを結合することもできる!

 

 

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とりあえず1本上ってサイコンを充電。

データを確認すると、、、

残っていなかったようです、、、

 

6000m以上上ってデータ消滅はキツイ、、、

常人なら精神崩壊して自我を失い泣き崩れているところです。

さすがにかける言葉が見つからない、、、

 

サイコンの稼働時間がスペック上24時間以上だったので油断していたようですが、、、

氷点下の過酷なライドではバッテリーも消耗します。

あえて厳しいことを言いますが確認や充電をしなかったのは良くなかった。

過酷なライドほど万全を期すべきです。

 

 

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昨日様子を見に来てくれたお客さん。

実は仕事後の深夜に駆けつけて夜中から一緒に走ってくれていました!!

そろそろ今日のの仕事のために離脱です。

ありがとうございました!おかげで一番過酷な深夜に精神を保つ事ができました!!

 

 

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え、、君も帰るの??

なんか、、うん、おつかれさま、、、

 

 

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そうして彼らは帰っていった。

 

時に7:48

残されたのは自分ひとり。

残り6本。

最短でも8時間以上、、、

 

孤独な戦いが始まりました。

ここからは自分のペースで走ります。

 

幸い気温も上がって来たので2本に1回休憩のペースで進みます。

 

 

 

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休憩中にはアマプラで映画「EVEREST」を見ます。

エベレストでの大規模遭難を描いたノンフィクションで、エベレストの偉大さ、登山の楽しさ、雪山の恐ろしさが描かれています。

自分も今まさに雪のエベレストに挑んでいるので内容が非常に「わかる」

これが4DXってやつか。

 

この映画、EVERESTINGにも活かせるヒントがいくつもあります。

準備の大切さ、引き返す勇気、協調性の大切さ、安全最優先、非情な現実、、、

 

その中でも特に印象に残ったセリフが二つ。

 

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「あまり頂上を見ない方がいい、遠すぎるから」

「足元だけ見て進むんだ」

 

教えに従って(安全に注意しつつ)回転するホイールのロゴだけ見て踏み続けます。

何かに集中、または無心になっていないと痛みや飽き、精神的苦痛に耐えられません。

 

もう一つは、

(こんなにつらく、危険な思いをしてまで)「なぜ山に登る?」という問い。

作中では仲間たちが「そこに山があるからさ!」と明るく答えますが、皆心の中にはそれぞれの思いがある事が描かれたいます。

自分は何のためにEVERESTINGをするのか、、、

 

エベレストの世界感を体感するのにぴったりの作品なのでエベレスティングに挑戦する方にはオススメです。

 

 

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10:14 21本目 獲得標高7700m

あと4本! 終わりが見えてきた!!

 

 

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12:02 22本目 1881m

ようやくクリアできる実感が出てきました!

昼になると体内時計がリセットされたのか、150Wくらい踏めるようになりました。

タイムも35分~40分台が出せるほどに回復!

ここからは休憩も短めに、補給も最低限に足が回るうちに進みます。

 

 

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 25本目、最終周回。

気が付いたら8848mを越えていました!

あとは頂上に戻るだけ!!

 

 

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15:36 25本目 獲得標高9183m

ついにこの時が来ました。

 

エベレスティング達成!!

 

 

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終わった、、終わった、、、

もう満身創痍です。

 

 

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ベースキャンプに戻るとみかんが置いてありました。

休憩中にお話しした登山の方が置いてくれたのかな?

嬉しい!

 

 

結果

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記録用紙。

当初の予定より約9時間遅れですが無事にクリアできました。

 

 

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各登坂のタイム

7本目までは順調でしたが、どんどん疲労で踏めなくなっています。

力が出ないことに加え、膝や足首が痛く、踏む気にならないという表現が近いかもしれません。

終盤は痛み止めと補給、もう少しで終わるという気力で持ち返しました。

 

 

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パワー

中盤は100W維持できないので本当にしんどかったです。

 

コース・車体・筋力にもよりますが、

軽いギアさえついていれば、筋肉の消耗を避け、急勾配でも少しずつ進むことができます。

今回のバイクのインナー×ローは34×29Tでギア比1.17。

このギア比で勾配が10%を超えると、100Wのパワーでは坂に跳ね返されてしまいます。

 

150W以上で踏むか、ダンシングで越えるか、、どちらにせよ足にダメージが残ります。

各登坂ごとに軽いマッサージや休憩ができればよかったのですが、寒さでそれもかなわず、疲労で踏めなくなる、、負の連鎖でした。

 

EVERESTINGはコースもバイクもペースも季節も自分次第。

自分に合った計画を立てましょう。

 

 

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パワーと同じく、コースに対してギアが重いのでケイデンスが低く、結果的に疲労が多くたまってしまいました。

 

 

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気温は大部分が氷点下。

気温が高いところは車内の休憩です。

 

 

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今までのライドで間違いなく一番過酷でした。

 

 

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10,000㌔㌍消費しました!

 

摂取は正確に記録していませんが、

カップラーメン×3・カップ焼きそば・食パン・ジャム1カップ・はちみつ少々・バウムクーヘン・ドーナツ・クリームパン×2・ゼリー3個前後・ジェル4個前後・BCAA4本前後・ドリンク3本・ジュース・スナック菓子・ラムネなどなど。

 

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最長距離と獲得標高のベストを更新!

獲得標高はサイコンが壊れた300kmブルべで4000mくらいのはずですが、それと比べても大きく更新しました!

 

あと3往復追加でEVERESTING10K(10,000m登坂)というさらなる称号が手に入りましたが、もう限界でした、、、

 


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