【日本一】の解説ブログでありたい。
こんにちは!
新宿ウェア館 唯一のオフロードバイカー
ゴシマ カイです♪
今回は12月中旬に発売された
NORTHWAVEの最新シューズ、
【HAMMER PLUS】を徹底解説!
前回の入荷ブログはめちゃくちゃあっさりしていたので
今回はガッツリとご紹介いたします!
今回ご紹介する【HAMMER PLUS】は
エントリーシューズですが
そのクオリティは非常に高く、
フィット感ならば同社の
上位路線とも真正面から対抗可能。
グリップ力に至っては軽々と凌駕しています。
凄すぎるのでめっちゃ気合入れて解説します!
うっかり【日本一詳しい!?】とか言っちゃったから
もう手抜き出来なくなっちゃった(笑)#テヘペロ
2024/2/6追記
正規代理店のウィンクレルさんから
’’日本一詳しい’’認定頂きました!
【NORTHWAVE BIKE】2024新モデルHAMMER PLUS :
Y’s Road 専任スタッフが”日本一詳しく”徹底解説!
NORTHWAVE
HAMMER PLUS
小売希望価格¥19,800-
~カラー展開~
Black/Dark Grey
Dark Grey/Honey
Light Grey/Black
Green Forest/Black(お取り寄せカラー)
~サイズ展開~
36~45
~ワイドフィット~
Black/Dark Greyのみ、39~45
まずはNORTHWAVEを軽くご紹介!
NORTHWAVE(ノースウェーブ)は自転車競技の本場
イタリアのシューズブランド。
サイクルシューズの他、スノーボードブーツなどでも
その名前が知られています。
ビンディングシューズでイタリアンブランド
と聞くと「細くて履けないんじゃない?」
といったイメージを持たれるやもしれません。
しかしNORTHWAVEは比較的幅広に作られていて
「幅広な人」が多いとされる、
我々日本人にも相性の良いブランドです。
ちなみにワタシの個人的推しブランドでもあります。
I LOVE NORTHWAVE.
商品概要
そんなNORTHWAVEの【HAMMER PLUS】は、
【ORIGIN PLUS2】の後継となるエントリーモデル。
カテゴリーはXC(クロスカントリー)であり、
MTBのクロカンや流行りのグラベルロードでの使用がオススメ。
シクロクロスでも使用は可能ですが、
より上位を狙ってレースに出場するなら
より硬いカーボンソールのシューズが無難です。
もちろんロードバイクでも使えますよ。
フルモデルチェンジにより
クオリティが爆上がり!
生まれ変わった事で手に入れた
新たな性能はいずれも大変魅力的です!
・より歩きやすく
・あらゆる路面で滑りにくく
・より高いフィット感
・より高いクリート位置の自由度
本当にザックリ言うとこの4点が
大幅に改善されました!
見た目こそ【ORIGIN PLUS2】によく似ていますが
その地続きの先にありながらも、
全く違うシューズへと昇華しています。
ますはそれぞれの要素に分けて解説していきます!
より歩きやすく
オフロードシューズ、所謂【SPDシューズ】を選ぶ際
買う動機の中でもかなりのウェイトを占めるであろ
この【歩きやすい】という要素。
ご紹介中の【HAMMER PLUS】を含むXC系は
所謂【スニーカータイプ】に比べアウトソールが硬い為、
やや歩きにくい代わりに楽に走れるというのが通説。
【歩きやすさ】と【走りやすさ】はトレードオフです。
しかしこの【HAMMER PLUS】はより高次元で
【歩きやすさ】と【走りやすさ】を両立出来ます。
フレキシブルシステム
まぁ『百聞は一見に如かず』とよく言うので、
御託は後回しにしてまずはコチラをご覧あれ。
めっちゃ曲がるんですよ、このアウトソール。
これが「ありそうでほぼなかった系」の
画期的で凄いヤツなんですわ。
これの何が凄いかの前に
まずは普通のビンディングシューズについてご説明♪
アウトソールが硬いとこうして撓りが生じない為、
どうしてもビンディングシューズは歩きにくさを感じます。
かと言ってふにゃふみゃじゃぁペダルを強くは踏めず、
ペダリングパワーも吸われてしまい楽には走れません。
これが【歩きやすさ】と【走りやすさ】はトレードオフ
の正体であり、【SPDシューズの選び方】のミソです。
ところがどっこいある時、
NORHTWAVEの開発部にいるであろう
天才はこう考えたのでしょう。
はい、狙いは的中。
見事、’’いい感じ’’に歩きやすくなりました。
つま先、もっと言えば
アウトソールの先端、クリート位置より前方の剛性を
あえて落とす事で撓りを生み、
歩行時、特に足で地面を蹴り出す動作が
格段にやりやすくなりました!
オフロードの斜面を駆け上がる時なんかは
もう顕著に体感出来ると思いますよ。
この’’撓り’’を生み出す機構こそが
【フレキシブルシステム】なのです。
上のこの写真は代理店のからお借りした
【HAMMER PLUS】のアウトソールの芯材のサンプルです。
ご覧の通り芯材のつま先部分が著しく薄く、
これにより意図的な’’撓り’’を生み出して
【歩きやすさ】を付与いています。
しかし撓るのはあくまでつま先のみ。
クリート位置の遥か前方部分の為
ペダリングへの悪影響は極僅か、
というかほぼ無いに等しいでしょう。
ビンディングシューズにこうしたシステムを導入してるのは
ワタシの知る限りこの【HAMMER PLUS】や、
同時に発表された【ROCKSTER2】くらいです。
※1,【ROCKSTER2】は【HAMMER PLUS】とアウトソールが共通。
※2,【ROCKSTER2】はお取り寄せ商品です。
ま、かつては似たような構造の
フラットシューズがあったことにはあったんですがね。
現在は廃番だそうです。残念。
あらゆる路面で滑りにくい
これも【オフロードシューズ】を選ぶ上で
とても大切な要素ですね。
前述した【歩きやすい】に含まれる要素ですが、
色々凄いので別箇で解説します。
アウトソールラバーの大幅な変更により
グリップ力が爆上がりしました!
やはりコチラも『百閒は一見に如かず』でございます。
今回は分かりやすく旧作【ORIGIN PLUS2】との
比較写真からご覧くださいませ♪
どうですか、どうですか。
もう見ただけで分かりませんか?
よりマッチョにグリップする様になった
このゴツいラバーの変化に!!
砂利や乾いた土は変わらずバッチリ♪
従来のソールでは苦手であった
’’濡れた路面’’や’’抜かるんだ泥’’に対しても
グリップを発揮しやすくなりました!
オフロードの路面は不安定で然るものです。
どんな路面でもグリップを発揮するソールは、
探検の相棒には必須条件!
前述した【フレキシブルシステム】も相まって
とても頼もしいシューズになりました!
より高いフィット感
如何に歩きやすかろうとも、
如何にグリップしようとも、
肝心のフィット感が悪ければ全て台無しです。
ではこの【HAMMER PLUS】はというと……
めっちゃ良くなりました。
少なくともワタシにとっては。
無論ビンディングシューズには相性があり、
各々方、市場には合わないシューズの方が多く
【選ぶ】というより
【試着して見つける】のが基本となります。
試着無しでの購入は最早’’博打’’です。
それを踏まえた上でこの【HAMMER PLUS】。
先代の【ORIGIN PLUS2】の
「ここもうちょっと改善出来るんじゃね?」
って所を悉く改善してくれました!
「そうそうこうして欲しかったんスヨ」
って感じです。#語彙力
流石にこの表現はザックリし過ぎてるので
ひとつずつ解説しますね♪
クロージャーのマイナーチェンジにより
フィット感が爆上がり!
フィット感と言えばまずここ!
ダイヤルやベルクロを締めても締めても
全然フィットしないシューズなんてイヤイヤでしょう?
とても重要です。
【ORIGIN PLUS2】はつま先のベルクロの折り返し部分が
金属の輪っかで出来ていましたが、
【HAMMER PLUS】ではそれをオミット!
ベルクロが更に下部へ下がったことで
つま先部分の締め付けがより強く出来、
フィット感が爆上がりぃ(巻き舌)!!!
ここの締め付け度合いが
引き足の質を大きく左右します。
見た目は地味な変化ですが、
これにより改善したフィット感は
大幅な進歩と言えるでしょう。
マジで良くなったから一回履いて欲しいです。
ヒールカップのホールド力の向上
次いで重要なのが、
ヒールカップのホールド感。
踵が緩過ぎたり、逆にキツ過ぎるとペダリング時、
特に引き足で踵が「カパカパ」と抜けてしまい
パワーがガッツリ逃げていきます。
非常に勿体ないです。
写真だと分かり難くて申し訳ないのですが、
旧作に比べて【HAMMER PLUS】の方が
少しヒールカップが細くなり
ホールド感がマシマシになりました!
見た目はこちらも地味な変化ですが、
現物を触り比べれば一目瞭然!(一触瞭然か?)
試着してみれば更に良く分かります!
明らかに抜けにくくなり、
しっかりとホールドして離さない
そんな頼もしいフィーリング!
是非体感して頂きたいです。
土踏まずのサポート力も上がった
意外と忘れがちな”土踏まず”のサポート。
インソールを交換すれば買った後で調整できる為
シューズを買う際は軽視されがちです。
けどそもそも買うシューズに十分なサポートがあれば
インソールを交換する手間も費用も省けます。
まぁ良いインソールの快適さを知ってしまうと
課金してでも欲しくなるんですけどね。
こんな感じで【HAMMER PLUS】は、
アウトソール側からしっかりと
土踏まずをサポートしてくれるので、
純正インソールでもかなり快適に過ごせます。
もちろん土踏まずの高さは個人差がある為、
全ての方がインソールの交換無しで
ピッタリになる訳ではございません。
実際に試着して相性を見て、
必要に応じてご相談ください(^▽^)/
シュータンの先端が柔らかくなった
シュータンが足首に食い込んで痛い。
このお悩みをお持ちの方、意外と多いのですが、
【HAMMER PLUS】はそこもキッチリカバーしてます!
【ORIGIN PLUS2】はシュータンの先端が
薄い合皮で出来ているのに対し、
【HAMMER PLUS】は化繊製のクッションを噛ませて
足首に対する”当たり”を大幅に軽減!
とてもマイルドな感触で優しくフィットしてくれます!
足首が太い方や甲が高い方でも
より合いやすくなった嬉しい進歩です!
ワイドタイプも展開がある!
【HAMMER PLUS】を含むNORTHWAVEのシューズは
全体的に幅が広めな傾向がありますが、
その上で【HAMMER PLUS】にはワイドタイプがあります!
展開はBlack/Dark Greyのみ、39~45と
色やサイズは限られますが、
ワイドタイプという選択肢があるのは嬉しいですね♪
ワタシの主観ですがSHIMANOのワイドタイプ以上に広いので
幅広でお悩みの方には是非一度お試し頂きたいです!
総括~フィット感編~
【HAMMER PLUS】のフィット感は良いです!
最早1万円代としては
破格のフィット感を叩き出しています。
エントリーモデルのクオリティじゃないですよ。
こだわり派のも納得の仕上がりです!
大事なので何度でも言います。
ご興味のある方は
是非一度試着して下さい!
よろしくお願い致します。
より高いクリート位置の自由度
ここまでなんやかんや御託を並べましたが、
【HAMMER PLUS】の進化の一番のミソは
クリートの可動域の大幅な拡張にあります。
言葉だとどうも伝え辛いので、
コチラもまずは画像をご覧あれ!
明らかに可動域が広くなり、
更に大きくクリートを後退させる事が
出来る様になりました!
というのも……
MTBのクリート位置は一番後ろがマスト。
これはペダリングよりコントロールを優先した方が
結果的に速く走ることが出来る為であり、
かつてはアウトソールを削ってでも
より後ろへ下げたがるMTBerもいたとか。
※もちろん補償対象外です。真似しないでください。
また後ろの方がトルクをかけ易く、
ローケイデンスが基本のMTBでは
先のコントロール性もあり
クリート位置はガン下げの方が理に適っているんです。
2,3年前に書いたワタシのMyシューズのインプレ。
この頃からずっとガン下げです。
それを踏まえた上でもう一度
双方のクリート位置を見比べてみましょう。
目測でも明らかにクリート1個分以上は
クリートの可動域が後ろへ拡張されてますね♪
最高じゃぁないですか!
これで従来以上に
トルクとコントロールを重視した
すんばらしい位置にクリートを固定出来ます!
今まではダウンヒル用くらいしか
ここまで下がるシューズは無かったので
XC用でこの仕様は超画期的です!
是非他のモデルもこうして頂きたい。
まとめ
ここまで約5,000字、お付き合い頂きありがとうございました!
長すぎたので改めて商品のご紹介♪
NORTHWAVE
HAMMER PLUS
小売希望価格¥19,800-
~カラー展開~
Black/Dark Grey
Dark Grey/Honey
Light Grey/Black
Green Forest/Black(お取り寄せカラー)
~サイズ展開~
36~45
~ワイドフィット~
Black/Dark Greyのみ、39~45
これだけの性能を持ちながら
税込で2万円を切ってしまう、
真に【コスパ最強】を名乗るに相応しい
至高のエントリーモデルです!
特にグリップ、フィット感、クリート位置に至っては
エントリーモデルにしておくには余りに惜しい程。
是非ともこの【HAMMER PLUS】
実際にお手に取ってお確かめくださいませ。
ご来店お待ちしております!
追伸
マジでこのフィット感とアウトソールラバーで
カーボンソールの上位モデル作って欲しい……
無論ワイドタイプも展開して。
ウィンクレルさん、NORTHWAVEさん
よろしくお願いします。
[ysid 8030819353259]