当ブログをお読みの皆様こんにちは!
神楽坂店の藤平です。
長い梅雨がやっと終わったと思ったら
今度は暑い日が続きますね。
本格的な自転車シーズンという事もあり
当店には沢山の作業依頼が舞い込んでいます。
特に多いのが「しばらく乗っていなかったので
調子を見て欲しい」という依頼。
乗っていなかった期間はそれぞれですが
多くの車体には経年劣化が見受けられます。
特に傷むのはゴム系のパーツ
タイヤ、チューブやブレーキシュー、グリップなどの
ゴム内部の油分が抜け、しなやかさを失っています。
こちらは当店に入庫した車体から外したブレーキシュー
ブレーキ面側の溝はほとんど減っていないのですが
裏側のゴムはヒビ割れだらけ。
ネジの付近は常に力が掛かっていますので
劣化するとヒビ割れてしまいます。
万が一ゴム部分がモゲてしまえば非常に危険ですし
ブレーキ面もゴムのしなやかさを失っているため
本来の制動力を発揮しません。
ブレーキは命に関わる重要なパーツですので
長く使っていなかった自転車の場合は交換を推奨いたします。
もう一点の重要なゴムパーツが
タイヤです。
こちらも古くなるとヒビ割れを起こします。
特にカラータイヤやアメサイドタイヤなどは
ゴムの強度を上げる成分(炭素)の配合が少なく
紫外線などによる劣化をしやすいので
こういったヒビ割れなどを起こしやすいですね。
今回の画像の車体は
トレッド面の減りは全く見られない状態ですが
サイドがボロボロ。
ゴムのしなやかさが全く無い状態なので
このタイヤで走行すれば
重量によるタイヤの変形で、トレッド面も
ヒビだらけになるでしょう。
トレッド面にヒビの入ったタイヤは
路面の細かい異物を拾いやすくなり
異物パンクのリスクが飛躍的に上がります。
劣化したタイヤは交換以外に対処方法が無いので
チューブも含め早めの交換をオススメいたします。
長期保管車体のメンテナンスは
時間もお金も結構掛かってしまう物です。
場合によっては車体の買い替えなどを
オススメする場合もありますが
「この車体には愛着があるから直したいんだ」なんて場合は
ぜひお問い合わせ下さい。
(※作業は予約制となりますのでご注意下さい。)